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公開番号2025086566
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200629
出願日2023-11-28
発明の名称積層体及びその製造方法、並びに測定用容器
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250602BHJP(積層体)
要約【課題】シクロオレフィンポリマーフィルムの表面の傷、及び異物の付着を抑制しつつ、自家蛍光の増加を抑制することが可能な積層体、及びその製造方法、ならびに前記積層体のシクロオレフィンポリマーフィルムを用いた測定用容器の提供。
【解決手段】分光測定装置の測定用容器の底部に使用されるシクロオレフィンポリマーフィルムを有する積層体であって、前記シクロオレフィンポリマーフィルムと、前記シクロオレフィンポリマーフィルムの少なくとも一方の表面上に配置された保護フィルムとを有し、前記保護フィルムは、前記シクロオレフィンポリマーフィルムに粘着する粘着層を有し、前記粘着層は、前記シクロオレフィンポリマーフィルムに対する粘着力が所定の値以下である、積層体。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
分光測定装置の測定用容器の底部に使用されるシクロオレフィンポリマーフィルムを有する積層体であって、
前記シクロオレフィンポリマーフィルムと、前記シクロオレフィンポリマーフィルムの少なくとも一方の表面上に配置された保護フィルムとを有し、
前記保護フィルムは、前記シクロオレフィンポリマーフィルムに粘着する粘着層を有し、
前記粘着層は、前記シクロオレフィンポリマーフィルムに対する粘着力が0.5N以下である、積層体。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記シクロオレフィンポリマーフィルムの厚みが、20μm以上300μm以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記シクロオレフィンポリマーフィルムは、長方形状を有し、長辺に対する短辺の比率が、1/2以上1未満である、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記シクロオレフィンポリマーフィルムの厚みに対する、前記保護フィルムの厚みの比率が、1/10以上1/2以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記保護フィルムが長尺状であり、複数の前記シクロオレフィンポリマーフィルムが前記保護フィルムの面方向に連なって配置された、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
請求項5に記載の積層体を製造する積層体の製造方法であって、
シクロオレフィンポリマーフィルムと保護フィルムとを貼合する工程Aと、
前記保護フィルムに貼合された前記シクロオレフィンポリマーフィルムに切り込みを入れ、不要部分を除去して、複数の前記シクロオレフィンポリマーフィルムを前記保護フィルムの面方向に連なって配置する工程Bと、
を含む積層体の製造方法。
【請求項7】
分光測定装置の測定用容器であって、
請求項1~4のいずれか一項に記載の積層体の前記シクロオレフィンポリマーフィルムを使用して成形された測定用容器。
【請求項8】
前記測定用容器がウェルプレートである、請求項7に記載の測定用容器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、分光測定装置の測定容器の底部に用いられるシクロオレフィンポリマーフィルムを有する積層体、及びその製造方法、ならびに分光測定装置の測定容器に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、ウェルプレートなどの分光測定装置の測定用容器においては、容器の底部を樹脂フィルムを用いて形成する場合がある(特許文献1及び2)。このような樹脂フィルムとしては、例えば、自家蛍光が小さいことから、シクロオレフィンポリマーフィルムが用いられている。
【0003】
また、測定用容器に用いられる樹脂フィルムに関するものではないが、特許文献3には、位相差フィルム、偏光フィルム等の光学フィルムの保護のため、光学フィルムに保護フィルムを積層することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2002-515125号公報
特開2016-170090号公報
特開2011-112945号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
分光測定装置では、測定用容器の底部を通して容器内の試料の分光測定を行う。よって、分光測定装置の測定用容器において、仮に、シクロオレフィンポリマーフィルムの表面に傷があったり、異物が付着していたりすると、試料の測定を阻害するおそれがある。そのため、シクロオレフィンポリマーフィルムの保存時及び搬送時においては、シクロオレフィンポリマーフィルムの表面に保護フィルムを配置することが望まれる。しかしながら、保護フィルムを配置した場合、シクロオレフィンポリマーフィルムの自家蛍光が増加してしまう場合(自家蛍光が悪化してしまう場合)がある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みてなされた発明であり、シクロオレフィンポリマーフィルムの表面の傷、及び異物の付着を抑制しつつ、自家蛍光の増加を抑制することが可能な積層体、及びその製造方法、ならびに前記積層体のシクロオレフィンポリマーフィルムを用いた測定用容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、保護フィルムの粘着層に含まれる粘着剤の成分がシクロオレフィンポリマーフィルムに残存することにより、自家蛍光の増加が引き起こされることを知見した。本発明は、前記知見に基づきなされた発明である。本発明は、以下の通りである。
【0008】
〔1〕 分光測定装置の測定用容器の底部に使用されるシクロオレフィンポリマーフィルムを有する積層体であって、前記シクロオレフィンポリマーフィルムと、前記シクロオレフィンポリマーフィルムの少なくとも一方の表面上に配置された保護フィルムとを有し、前記保護フィルムは、前記シクロオレフィンポリマーフィルムに粘着する粘着層を有し、前記粘着層は、前記シクロオレフィンポリマーフィルムに対する粘着力が0.5N以下である、積層体。
〔2〕 前記シクロオレフィンポリマーフィルムの厚みが、20μm以上300μm以下である、〔1〕に記載の積層体。
〔3〕 前記シクロオレフィンポリマーフィルムは、長方形状を有し、長辺に対する短辺の比率が、1/2以上1未満である、〔1〕または〔2〕に記載の積層体。
〔4〕 前記シクロオレフィンポリマーフィルムの厚みに対する、前記保護フィルムの厚みの比率が、1/10以上1/2以下である、〔1〕~〔3〕のいずれか一項に記載の積層体。
〔5〕 前記保護フィルムが長尺状であり、複数の前記シクロオレフィンポリマーフィルムが前記保護フィルムの面方向に連なって配置された、〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の積層体。
〔6〕 〔5〕に記載の積層体を製造する積層体の製造方法であって、シクロオレフィンポリマーフィルムと保護フィルムとを貼合する工程Aと、前記保護フィルムに貼合された前記シクロオレフィンポリマーフィルムに切り込みを入れ、不要部分を除去して、複数の前記シクロオレフィンポリマーフィルムを前記保護フィルムの面方向に連なって配置する工程Bと、を含む積層体の製造方法。
〔7〕 分光測定装置の測定用容器であって、〔1〕~〔4〕のいずれか一項に記載の積層体の前記シクロオレフィンポリマーフィルムを使用して成形された測定用容器。
〔8〕 前記測定用容器がウェルプレートである、〔7〕に記載の測定用容器。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る積層体によれば、保護フィルムの粘着層が所定の粘着力を有することにより、シクロオレフィンポリマーフィルムの表面の傷、及び異物の付着を抑制しつつ、自家蛍光の増加を抑制することが可能な積層体、及びその製造方法、ならびに前記積層体のシクロオレフィンポリマーフィルムを用いた測定用容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る積層体を模式的に示す断面図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る積層体を模式的に示す断面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る積層体が含みうるシクロオレフィンポリマーフィルムの平面形状を示す、平面図である。
図4は、本発明の一実施形態に係る積層体の他の例を模式的に示す平面図である。
図5は、本発明の一実施形態に係る積層体の製造方法を模式的に示す工程図である。
図6は、本発明の一実施形態に係る積層体の製造方法を模式的に示す工程図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る積層体のシクロオレフィンポリマーフィルムを使用して成形された測定容器を模式的に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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