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公開番号
2025088390
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-11
出願番号
2023203069
出願日
2023-11-30
発明の名称
積層体フィルムロールの製造方法
出願人
日本ゼオン株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
B29C
63/02 20060101AFI20250604BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】塵の付着を、フィルムの品質を損ねずに簡易な操作で効率的に抑制することができる、積層体フィルムロールの製造方法を提供する。
【解決手段】積層体フィルムロールの製造方法であって、前記積層体フィルムロールは、樹脂フィルムと、保護フィルムとを積層させた積層体フィルムのロールであり、前記製造方法は、前記樹脂フィルムと、前記保護フィルムとを重ねた状態で、一対の貼合ロールの間を通過させ、前記貼合ロールにて前記樹脂フィルム及び前記保護フィルムに加圧する工程を含み、前記一対の貼合ロールの少なくとも一方は、その周面層がシリコーンゴムからなるシリコーンゴムロールであり、前記加圧する工程は、前記樹脂フィルム、前記保護フィルム又はこれらの両方の表面上の塵を、前記シリコーンゴムロールにより除去することを含む、積層体フィルムロールの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
積層体フィルムロールの製造方法であって、
前記積層体フィルムロールは、樹脂フィルムと、保護フィルムとを積層させた積層体フィルムのロールであり、
前記製造方法は、
前記樹脂フィルムと、前記保護フィルムとを重ねた状態で、一対の貼合ロールの間を通過させ、前記貼合ロールにて前記樹脂フィルム及び前記保護フィルムに加圧する工程を含み、
前記一対の貼合ロールの少なくとも一方は、その周面層がシリコーンゴムからなるシリコーンゴムロールであり、
前記加圧する工程は、前記樹脂フィルム、前記保護フィルム又はこれらの両方の表面上の塵を、前記シリコーンゴムロールにより除去することを含む、積層体フィルムロールの製造方法。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
前記一対の貼合ロールの一方又は両方に接して設けられた除塵ロールにより、前記貼合ロールの表面に付着した塵を除去することをさらに含む、請求項1に記載の積層体フィルムロールの製造方法。
【請求項3】
前記樹脂フィルムがシクロオレフィン樹脂のフィルムである、請求項1に記載の積層体フィルムロールの製造方法。
【請求項4】
前記保護フィルムがポリエチレン樹脂のフィルムである、請求項1に記載の積層体フィルムロールの製造方法。
【請求項5】
前記保護フィルム面側に設けられた前記貼合ロールが、前記シリコーンゴムロールである、請求項1に記載の積層体フィルムロールの製造方法。
【請求項6】
前記除塵ロールが前記シリコーンゴムロールに接して設けられ、前記シリコーンゴムロールに対して前記除去を行う、請求項2に記載の積層体フィルムロールの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体フィルムロールの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に、光学フィルム等の工業的用途に用いる樹脂フィルムは、運搬及び保管等の操作時に、その表面を保護する必要がある。かかる保護のために、樹脂フィルムに保護フィルムを貼合し、積層体フィルムとすることが広く行われている。さらに、そのような積層体フィルムであって長尺状のものを、巻き芯で巻き取り、積層体フィルムロールとすることも広く行われている。特に、フィルムをフィルムロールとする際には、ロール中でフィルムが重ね合わされることになり、ロール中でのフィルム間のずれ及びフィルムの圧迫等の、不所望な物理的作用が発生するので、そのような作用からフィルムの表面を保護することは特に重要となるため、樹脂フィルムに保護フィルムを貼合して保護することが特に重要となる。
【0003】
長尺状の樹脂フィルムに保護フィルムを貼合して巻き取り積層体フィルムロールとする場合、長尺状の樹脂フィルムと長尺状の保護フィルムとをそれぞれ巻き出し、長手方向を揃えて貼合して積層体フィルムとし、さらに巻き取りロールとする操作を、搬送経路において連続的に行うことが一般的である。
【0004】
長尺状の樹脂フィルムに保護フィルムを連続的に貼合する際には、これらを、一対の貼合ロールの間を通過させて加圧することにより行うことが一般的である。しかしながら、これらの加圧、及びその前後の工程で、フィルムの表面に塵が付着し、これが得られる積層フィルム及びそのロールの品質を損ねるといった不所望な現象が生じる場合がある。ここで「塵」とは、フィルム及びフィルムロールを製造する上でフィルムに付着することを回避すべき異物全般を意味する。
【0005】
具体的には、塵が付着したままフィルムが搬送され巻き取られると、搬送の工程中及び巻き取られたロール中において塵がフィルムを圧迫することにより打痕が生じ、フィルムの品質を損ねうる。特に、塵がフィルムロール内に巻き込まれると、塵が付着した部分のフィルムに加えて、その巻き芯側及び巻き外側にも打痕が発生する、周期性打痕と呼ばれる不具合が生じ、フィルムロールの品質を大きく損ねることになる。
【0006】
このような現象の発生を低減するために、貼合ロールと組み合わせて、貼合ロールの周面上の塵を除去する除塵ロールを設けることが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-109335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
貼合に際しての除塵は、貼合ロールの周面上に蓄積した塵のみならず、フィルムの搬送経路の他の箇所においてフィルムに付着する塵も、積層フィルム及びそのロールの品質低下の原因となり得る。特に、樹脂フィルム及び保護フィルムを繰り出す工程及びそのすぐ下流の工程においては、外部から作業空間への塵の侵入が多い。したがって、貼合の工程よりも、搬送経路の上流に位置する箇所においてフィルムに付着する塵が、大きな問題となり得る。特に、貼合面(樹脂フィルムの保護フィルムに接する側の面及び保護フィルムの樹脂フィルムに接する側の面)における塵の付着については製造工程において十分留意される一方、貼合面と反対側の面における塵の付着については、簡易な操作で効率的に塵の除去を行うことが求められる。除塵のため、多数の除塵ロールを設けると、フィルムと除塵ロールが接することによりフィルム表面において変形が発生するリスクが高まる。
【0009】
従って、本発明の目的は、積層体フィルムロールの製造において、搬送経路の、貼合工程より上流に位置する箇所における、貼合面と反対側の面における塵の付着を、フィルムの品質を損ねずに簡易な操作で効率的に抑制することができる、積層体フィルムロールの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、上述した課題を解決するべく検討した。その結果本発明者は、貼合ロール自体に、敢えて塵が付着しやすいシリコーンゴムロールを採用することにより、上記課題を解決することを着想し、本発明を完成した。
すなわち、本発明によれば、下記のものが提供される。
(【0011】以降は省略されています)
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