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公開番号
2025075777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187176
出願日
2023-10-31
発明の名称
非水系二次電池電極用スラリー組成物およびその製造方法、非水系二次電池用電極、ならびに非水系二次電池
出願人
日本ゼオン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/139 20100101AFI20250508BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】ピール強度に優れるとともに、非水系二次電池に優れたサイクル特性を発揮させ得る非水系二次電池用電極を形成可能な非水系二次電池電極用スラリー組成物の提供。
【解決手段】電極活物質と、複数本のカーボンナノチューブと、結着材とを含む非水系二次電池電極用スラリー組成物であって、ひずみ1%における損失正接tanδの値が1.0未満であり、ひずみ100%における損失正接tanδの値が1.0超3.0以下である、非水系二次電池電極用スラリー組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
電極活物質と、複数本のカーボンナノチューブと、結着材とを含む非水系二次電池電極用スラリー組成物であって、
ひずみ1%における損失正接tanδの値が1.0未満であり、
ひずみ100%における損失正接tanδの値が1.0超3.0以下である、非水系二次電池電極用スラリー組成物。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記非水系二次電池電極用スラリー組成物の全固形分に対する前記カーボンナノチューブの含有割合が0.001質量%以上0.5質量%以下である、請求項1に記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物。
【請求項3】
ひずみ100%における貯蔵弾性率G’の値をA(Pa)とし、ひずみ100%以上1000%以下の範囲内における貯蔵弾性率G’の極大値をB(Pa)としたとき、
前記極大値が観測されないか、または
前記Aに対する前記Bの比(B/A)が1.5未満である、請求項1に記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物。
【請求項4】
増粘剤を更に含む、請求項1に記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物。
【請求項5】
前記増粘剤はポリ(メタ)アクリル酸および/またはその塩を含む、請求項4に記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物。
【請求項6】
水を含有する分散媒を更に含む、請求項1に記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物。
【請求項7】
請求項1~6の何れかに記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物の製造方法であって、
前記複数本のカーボンナノチューブおよび分散媒を含む混合液に対して分散処理を施して、カーボンナノチューブ分散液を得る工程と、
前記カーボンナノチューブ分散液を、前記電極活物質および前記結着材と混合する工程と
を含む、非水系二次電池電極用スラリー組成物の製造方法。
【請求項8】
前記カーボンナノチューブ分散液中で、前記複数本のカーボンナノチューブの少なくとも一部がカーボンナノチューブバンドルを形成しており、
前記カーボンナノチューブバンドルの平均長さが1.5μm以上30μm以下であり、
前記カーボンナノチューブバンドルの平均直径が5nm以上50nm以下である、請求項7に記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物の製造方法。
【請求項9】
請求項1~6の何れかに記載の非水系二次電池電極用スラリー組成物を用いて形成した電極合材層を備える、非水系二次電池用電極。
【請求項10】
請求項9に記載の非水系二次電池用電極を備える、非水系二次電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、非水系二次電池電極用スラリー組成物およびその製造方法、非水系二次電池用電極、ならびに非水系二次電池に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウムイオン二次電池などの非水系二次電池(以下、単に「二次電池」と略記する場合がある。)は、小型で軽量、且つエネルギー密度が高く、更に繰り返し充放電が可能という特性があり、幅広い用途に使用されている。そのため、近年では、非水系二次電池の更なる高性能化を目的として、電極などの電池部材の改良が検討されている。
【0003】
ここで、リチウムイオン二次電池などの二次電池用の電極は、通常、集電体と、集電体上に形成された電極合材層とを備えている。そして、電極合材層は、例えば、電極活物質、結着材などを含むスラリー組成物を集電体上に塗布し、乾燥させることにより形成される。
【0004】
そこで、近年では、二次電池の更なる性能向上を達成すべく、電極合材層の形成に用いられるスラリー組成物の改良が試みられている。
具体的には、特許文献1には、電極活物質と、水系バインダーと、増粘剤と、水系媒体とを含み、所定の条件で測定される損失正接tanδが所定の範囲内である水系電極スラリーが開示されている。そして、特許文献1によれば、当該水系電極スラリーを用いることにより、接着性に優れたリチウムイオン電池用電極を安定的に得ることができる。
また、特許文献2には、カーボンナノチューブ、所定の重量平均分子量を有するカルボキシメチルセルロースまたはその塩、および水を含み、複素弾性率と位相角の積が所定の範囲内であるCNT分散液を含む二次電池電極用組成物が開示されている。そして、特許文献2によれば、当該二次電池電極用組成物を用いれば、高い出力かつ良好なサイクル寿命を有する二次電池を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/082587号
特開2023-24526号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、近年では二次電池の更なる性能向上が求められているところ、上記従来のスラリー組成物には、スラリー組成物を用いて作製した電極のピール強度を高めつつ、当該電極を備える非水系二次電池のサイクル特性を向上させるという点において改善の余地があった。
【0007】
そこで、本発明は、ピール強度に優れるとともに、非水系二次電池に優れたサイクル特性を発揮させ得る非水系二次電池用電極を形成可能な非水系二次電池電極用スラリー組成物およびその製造方法の提供を目的とする。
また、本発明は、ピール強度に優れるとともに、非水系二次電池に優れたサイクル特性を発揮させ得る非水系二次電池用電極の提供を目的とする。
そして、本発明は、サイクル特性に優れる非水系二次電池の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記課題を解決することを目的として鋭意検討を行った。そして、本発明者は、電極活物質、複数本のカーボンナノチューブ(以下、「CNT」と略記する場合がある。)、および結着材を含み、ひずみ1%における損失正接tanδの値が所定値未満であり、ひずみ100%における損失正接tanδの値が所定の範囲内であるスラリー組成物を用いれば、ピール強度に優れる電極と、サイクル特性に優れる二次電池とを作製可能であることを見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明によれば、下記〔1〕~〔6〕の非水系二次電池電極用スラリー組成物、下記〔7〕~〔8〕の非水系二次電池電極用スラリー組成物の製造方法、下記〔9〕の非水系二次電池用電極、および下記〔10〕の非水系二次電池が提供される。
【0010】
〔1〕電極活物質と、カーボンナノチューブと、結着材とを含む非水系二次電池電極用スラリー組成物であって、ひずみ1%における損失正接tanδの値が1.0未満であり、ひずみ100%における損失正接tanδの値が1.0超3.0以下である、非水系二次電池電極用スラリー組成物。
電極活物質、CNTおよび結着材を含み、ひずみ1%における損失正接tanδの値が上記値未満であり、そしてひずみ100%における損失正接tanδの値が上述の範囲内であるスラリー組成物によれば、ピール強度に優れる電極を良好に作製することができる。また、このように作製された電極によれば、二次電池に、優れたサイクル特性を発揮させることができる。
なお、本発明において、「ひずみ1%における損失正接tanδの値」および「ひずみ100%における損失正接tanδの値」は、それぞれ本明細書の実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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