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公開番号2025085186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198892
出願日2023-11-24
発明の名称筆記具セット及びその使用方法
出願人ゼブラ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B43K 8/02 20060101AFI20250529BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約【課題】グラデーションが形成された筆記線を短時間で手軽に筆記することができ、マーカーペンの使用感の低下を抑制することもできる筆記具セット及びその使用方法を提供すること。
【解決手段】第1水性インクを収容し、ペン先を通して吐出させるマーカーペンと、第2水性インクを収容するインクボトルを有するインク収容体とを備える筆記具セットであって、第1水性インクが第1色材を含み、第2水性インクが第2色材を含み、第1色材及び第2色材が、酸性染料、塩基性染料、顔料又は着色粒子で構成され、第2色材が着色粒子である場合には、第1色材が、酸性染料、塩基性染料又は顔料で構成される、筆記具セット。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1水性インクを収容し、ペン先を通して吐出させるマーカーペンと、第2水性インクを収容するインクボトルを有するインク収容体とを備える筆記具セットであって、
前記第1水性インクが第1色材を含み、
前記第2水性インクが第2色材を含み、
前記第1色材及び前記第2色材が、酸性染料、塩基性染料、顔料又は着色粒子で構成され、
前記第2色材が着色粒子で構成される場合には、前記第1色材が、酸性染料、塩基性染料又は顔料で構成される、筆記具セット。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記第1色材及び前記第2色材が前記顔料を含み、
前記第1水性インクが第1分散剤を含み、
前記第2水性インクが第2分散剤を含み、
前記第1分散剤及び前記第2分散剤が、同一の親水基又は親水構造を持つ界面活性剤、又は同一モノマーを用いて重合された樹脂で構成される、請求項1に記載の筆記具セット。
【請求項3】
前記マーカーペンの前記ペン先が、繊維チップ、多孔質チップ又はプラスチックチップで構成される、請求項1又は2に記載の筆記具セット。
【請求項4】
前記第1水性インクと前記第2水性インクの粘度が3.0~11.0mPa・sである、請求項1又は2に記載の筆記具セット。
【請求項5】
前記第1水性インクと前記第2水性インクとの粘度差が8.0mPa・s以下である、請求項1又は2に記載の筆記具セット。
【請求項6】
前記インクボトルが、底面を有する本体部と、前記本体部に接続される筒状の口部とを備え、
前記本体部の前記底面から前記口部の先端面までの高さをh(cm)とし、前記口部の内径をy(cm)とし、前記マーカーペンの前記ペン先から高さhまでの前記マーカーペンの最大外径をx(cm)とする場合に、xに対するyの比R(y/x)が1.5以上である、請求項1又は2に記載の筆記具セット。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の筆記具セットを使用する筆記具セットの使用方法であって、
前記筆記具セットの前記マーカーペンの前記ペン先を、前記インク収容体の前記インクボトル内に収容された前記第2水性インクに浸けて、筆記対象の表面に対して筆記を行う工程を含む、筆記具セットの使用方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、筆記具セット及びその使用方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ある色のマーカーペンのペン先に他色インクを含浸させ、グラデーションのある文字や模様を形成することが広く行われるようになっている。
ある色のマーカーペンのペン先に他色インクを含浸させる方法として、従来、マーカーペンのペン先同士を接触させる方法が知られている(下記特許文献1参照)。この方法は、重力を利用して(縦向きにして)、一方のマーカーペンから他方のマーカーペンにインクを移す作業を必要とする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4833223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記特許文献1に記載の方法によると、マーカーペンのペン先に他色インクを含浸させるのに時間がかかると同時に専用の治具を使用する必要が生じるため、グラデーションが形成された筆記線を短時間で手軽に筆記することができなかった。
また、マーカーペンで使用されるインクと、このマーカーペンのペン先に含浸されるインクとの組み合わせによっては、ペン先上又は筆記線上に析出物や凝集物、ペン先への色残りの発生などの不具合が発生することがあった。その結果、マーカーペンの使用感が低下して、そのマーカーペンを使用してグラデーションが形成された筆記線を筆記する意欲が継続しにくくなる可能性がある。
したがって、グラデーションが形成された筆記線を短時間で手軽に筆記することができ、マーカーペンの使用感の低下を抑制する方策が求められていた。
【0005】
本発明は、グラデーションが形成された筆記線を短時間で手軽に筆記することができ、マーカーペンの使用感の低下を抑制することもできる筆記具セット及びその使用方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、以下の発明により、上記課題を解決するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、「(1)第1水性インクを収容し、ペン先を通して吐出させるマーカーペンと、第2水性インクを収容するインクボトルを有するインク収容体とを備える筆記具セットであって、前記第1水性インクが第1色材を含み、前記第2水性インクが第2色材を含み、前記第1色材及び前記第2色材が、酸性染料、塩基性染料、顔料又は着色粒子で構成され、前記第2色材が着色粒子である場合には、前記第1色材が、酸性染料、塩基性染料又は顔料で構成される、筆記具セット」を提供する。
上記(1)に記載の筆記具セットによれば、マーカーペンのペン先を、インク収容体のインクボトルに収容された第2水性インクに漬けて、紙面等の筆記対象の表面に対して筆記を行うと、筆記線において、第2水性インクによる色が徐々に薄くなり、やがて第1水性インクによる色が出現し、グラデーションが形成された筆記線を短時間で手軽に筆記することができる。また、マーカーペンを使用していても、ペン先または筆記線上における析出物や凝集物の発生が抑制され、ペン先に色残りが発生しにくくなる。
こうして、グラデーションが形成された筆記線を筆記することができ、マーカーペンの使用感の低下を抑制することもできる。
なお、第2色材が着色粒子である場合でも、第1色材が、酸性染料、塩基性染料又は顔料で構成されることで、上記効果が得られる。その理由の詳細は不明であるが、以下のとおりではないかと考えられる。すなわち、インクボトルに収容された第2水性インク中には微細な凝集物が生成する可能性があるが、この場合であっても、その凝集物はインクボトルの底部に沈降しやすい。このため、マーカーペンをインクボトル中の第2水性インクに漬けて使用する場合でも、その凝集物がマーカーペンのペン先に付着しにくくなり、その結果、筆記線上に凝集物が観察されにくくなると考えられる。
【0008】
本発明は、「(2)前記第1色材及び前記第2色材が前記顔料を含み、前記第1水性インクが第1分散剤を含み、前記第2水性インクが第2分散剤を含み、前記第1分散剤及び前記第2分散剤が、同一の親水基又は親水構造を持つ界面活性剤、又は同一モノマーを用いて重合された樹脂で構成される、(1)に記載の筆記具セット」であってもよい。
上記(2)に記載の筆記具セットによれば、マーカーペンのペン先を、インク収容体のインクボトルに収容された第2水性インクに漬けた後に、紙面に対して筆記する場合に、ペン先または筆記線上で析出物や凝集物の発生がより抑制される。
【0009】
本発明は、「(3)前記マーカーペンの前記ペン先が繊維チップ、多孔質チップ又はプラスチックチップで構成される、(1)又は(2)に記載の筆記具セット」であってもよい。
本発明は、「(4)前記第1水性インクと前記第2水性インクの粘度が3.0~11.0mPa・sである、(1)又は(2)に記載の筆記具セット」であってもよい。
上記(4)に記載の筆記具セットによれば、粘度が上記範囲を外れる場合に比べて、マーカーペンのペン先を、インク収容体のインクボトルに収容された第2水性インクに漬けて紙面等の筆記対象の表面に筆記を行う場合にインクの滲みや裏抜けが生じにくくなり、筆記線のかすれも生じにくくなる。
【0010】
本発明は、「(5)前記第1水性インクと前記第2水性インクとの粘度差が8.0mPa・s以下である、(1)~(4)のいずれかに記載の筆記具セット」であってもよい。
上記(5)に記載の筆記具セットによれば、粘度差が上記範囲を外れる場合に比べて、マーカーペンのペン先を、インク収容体のインクボトルに収容された第2水性インクに漬けて紙面等の筆記対象の表面に筆記を行う場合にインクの滲みや裏抜けが生じにくくなり、筆記線のかすれも生じにくくなる。
(【0011】以降は省略されています)

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