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公開番号2025084005
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-02
出願番号2023197736
出願日2023-11-21
発明の名称アモルファス合金軟磁性粉末の製造方法、アモルファス合金軟磁性粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B22F 3/00 20210101AFI20250526BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】保磁力が低いアモルファス合金軟磁性粉末およびかかるアモルファス合金軟磁性粉末を効率よく製造可能なアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法、前記アモルファス合金軟磁性粉末を含む圧粉磁心および磁性素子、ならびに、前記磁性素子を備える電子機器を提供すること。
【解決手段】Fea(Si1-xBx)bCc[ただし、76.0≦a≦81.0、16.0≦b≦22.0、0<c≦3.0、0.5≦x≦0.9である。]の組成および不純物で構成される、平均粒径が3.0μm以上40.0μm以下のアモルファス合金粉末を製造する工程と、370℃以上460℃以下で加熱する熱処理を行う工程と、を有し、アモルファス合金軟磁性粉末が63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、体積抵抗率が3.7×10-2[Ω・cm]以下であるアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
原子数比で表された組成式Fe

(Si
1-x






[ただし、a、b、cおよびxは、76.0≦a≦81.0、16.0≦b≦22.0、0<c≦3.0、0.5≦x≦0.9である。]
の組成および不純物で構成される、平均粒径が3.0μm以上40.0μm以下のアモルファス合金粉末を製造する粉末製造工程と、
前記アモルファス合金粉末に370℃以上460℃以下の温度で加熱する熱処理を行うことにより、アモルファス合金軟磁性粉末を製造する熱処理工程と、
を有し、
前記アモルファス合金軟磁性粉末が63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、3.7×10
-2
[Ω・cm]以下であることを特徴とするアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記熱処理の時間は、5分以上60分以下である請求項1に記載のアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法。
【請求項3】
前記アモルファス合金軟磁性粉末の保磁力は、119[A/m]以下(1.5[Oe]以下)である請求項1または2に記載のアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法。
【請求項4】
正圧10Pa以上1000Pa以下の圧力下で前記熱処理を行う請求項1または2に記載のアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法。
【請求項5】
酸素体積濃度1500ppm以下の不活性雰囲気で前記熱処理を行う請求項1または2に記載のアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法。
【請求項6】
原子数比で表された組成式Fe

(Si
1-x






[ただし、a、b、cおよびxは、76.0≦a≦81.0、16.0≦b≦22.0、0<c≦3.0、0.5≦x≦0.9である。]
の組成および不純物で構成され、
平均粒径が3.0μm以上40.0μm以下であり、
63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、3.7×10
-2
[Ω・cm]以下であることを特徴とするアモルファス合金軟磁性粉末。
【請求項7】
保磁力が119[A/m]以下(1.5[Oe]以下)である請求項6に記載のアモルファス合金軟磁性粉末。
【請求項8】
請求項6または7に記載のアモルファス合金軟磁性粉末を含むことを特徴とする圧粉磁心。
【請求項9】
請求項8に記載の圧粉磁心を備えることを特徴とする磁性素子。
【請求項10】
請求項9に記載の磁性素子を備えることを特徴とする電子機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アモルファス合金軟磁性粉末の製造方法、アモルファス合金軟磁性粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、本発明の適用例に係る軟磁性粉末は、組成式Fe
100-a-b-c-d-e-f-g
Cr

Si





Al

Ti

Co

[ただし、a、b、c、d、e、fおよびgは、原子%を表す数であって、0<a≦3.0、5.0≦b≦15.0、7.0≦c≦15.0、0.1≦d≦3.0、0<e≦0.016、0<f≦0.009、0≦g≦0.025、を満たす。]で表される組成を有するアモルファス金属粒子を含む。このような構成によれば、アモルファス合金による良好な磁気特性を有するとともに、低保磁力化が図られた軟磁性粉末が得られる。
【0003】
また、特許文献1には、軟磁性粉末の製造において、熱処理を行うことが開示されている。熱処理を行うことにより、軟磁性粉末を製造するときに導入される各種欠陥や異方性(応力誘起異方性)を減少させることができる。これにより、低保磁力化を図ることができる。さらに、特許文献1には、熱処理における加熱温度を、アモルファス金属粒子の結晶化温度より低い温度にすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-175110号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、さらなる低保磁力化を図るという観点で、特許文献1に記載の軟磁性粉末の製造方法は、依然として改善の余地がある。このため、軟磁性粉末の製造効率を損なうことなく、確実に保磁力を低下させることができるように、製造方法の改善が課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の適用例に係るアモルファス合金軟磁性粉末の製造方法は、
原子数比で表された組成式Fe

(Si
1-x






[ただし、a、b、cおよびxは、76.0≦a≦81.0、16.0≦b≦22.0、0<c≦3.0、0.5≦x≦0.9である。]
の組成および不純物で構成される、平均粒径が3.0μm以上40.0μm以下のアモルファス合金粉末を製造する粉末製造工程と、
前記アモルファス合金粉末に370℃以上460℃以下の温度で加熱する熱処理を行うことにより、アモルファス合金軟磁性粉末を製造する熱処理工程と、
を有し、
前記アモルファス合金軟磁性粉末が63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、3.7×10
-2
[Ω・cm]以下である。
【0007】
本発明の適用例に係るアモルファス合金軟磁性粉末は、
原子数比で表された組成式Fe

(Si
1-x






[ただし、a、b、cおよびxは、76.0≦a≦81.0、16.0≦b≦22.0、0<c≦3.0、0.5≦x≦0.9である。]
の組成および不純物で構成され、
平均粒径が3.0μm以上40.0μm以下であり、
63.7MPaの圧力で加圧されて、質量7.0gの圧粉体が作製されたとき、前記圧粉体の体積抵抗率が、3.7×10
-2
[Ω・cm]以下である。
【0008】
本発明の適用例に係る圧粉磁心は、
本発明の適用例に係るアモルファス合金軟磁性粉末を含む。
【0009】
本発明の適用例に係る磁性素子は、
本発明の適用例に係る圧粉磁心を備える。
【0010】
本発明の適用例に係る電子機器は、
本発明の適用例に係る磁性素子を備える。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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