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公開番号2025006057
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023106612
出願日2023-06-29
発明の名称上ノズル上プレート一体物
出願人東京窯業株式会社
代理人個人,個人
主分類B22D 41/58 20060101AFI20250109BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】溶鋼中のアルミナの付着が最も多い上ノズルの下部でのアルミナ付着を抑制できる上ノズル上プレート一体物を提供する。
【解決手段】スライディングゲートに用いられる上ノズル上プレート一体物1であって、2か所のガス吹込み部21,22を有し、一方のガス吹込み部21は、上ノズル1-1の少なくとも上部へガスを吹き込み可能であり、他方のガス吹込み部22は、上ノズル1-1の下部と上プレート1-2の摺動面へ同時にガスを吹き込み可能である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
スライディングゲートに用いられる上ノズル上プレート一体物であって、
2か所のガス吹込み部を有し、
一方のガス吹込み部は、上ノズルの少なくとも上部へガスを吹き込み可能であり、
他方のガス吹込み部は、前記上ノズルの下部と上プレートの摺動面へ同時にガスを吹き込み可能である上ノズル上プレート一体物。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記他方のガス吹込み部は、前記上ノズルの内部に分岐部を有することを特徴とする請求項1に記載の上ノズル上プレート一体物。
【請求項3】
前記上ノズルは、上部多孔質耐火物、中部耐火物、下部多孔質耐火物を備え、
前記一方のガス吹込み部は、前記上部多孔質耐火物にガスを吹き込み可能であり、
前記他方のガス吹込み部は、前記下部多孔質耐火物にガスを吹き込み可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の上ノズル上プレート一体物。
【請求項4】
前記他方のガス吹込み部は、前記下部多孔質耐火物に形成されるリング状のスリットに接続されることを特徴とする請求項3に記載の上ノズル上プレート一体物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライディングゲートに用いられる上ノズル上プレート一体物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
タンディッシュの底部には、溶鋼の流れを調節するためにスライディングゲート(スライディングノズルとも呼ばれる)が配置される。スライディングゲートは、上ノズル、上プレート、下プレート、浸漬ノズルを備える。長時間連続鋳造する場合、連続鋳造中に浸漬ノズルを頻繁に交換する必要がある。その場合、上ノズルと上プレートを上ノズル上プレート一体物とし、下プレートと浸漬ノズルを下プレート浸漬ノズル一体物とし、下プレート浸漬ノズル一体物を上ノズル上プレート一体物に対して摺動させて溶鋼の流出を制御するとともに、浸漬ノズルを迅速に交換できるようにしている。長時間連続鋳造しない場合でも、上ノズルと上プレートは上ノズル上プレート一体物とされる。
【0003】
従来の上ノズル上プレート一体物においては、上ノズルの孔の内面にアルミナが付着するのを抑制するために、上ノズルに不活性ガス等のガスを吹き込んでいる。また、溶鋼が大気を巻き込むのを防止するために、上プレートの摺動面に不活性ガス等のガスを吹き込んでいる(特許文献1参照)。上ノズルにガスを吹き込み、上プレートの摺動面にガスを吹き込むために、上ノズル上プレート一体物に2か所のガス吹込み部を設け、一方のガス吹込み部が上ノズルにガスを吹き込み、他方のガス吹込み部が上プレートの摺動面にガスを吹き込むようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第5431374号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上ノズル上プレート一体物においては、上ノズルにガスを吹き込むためのガス吹込み部が1か所しか存在しないので、特に上ノズルの下部に溶鋼中のアルミナが付着し易いという課題がある。上ノズルの下部にアルミナ詰まりが発生すると、操業の中止が必要になったり、鋳造のサイクルが短くなってタンディッシュの交換が必要になったり、浸漬ノズル等の耐火物の交換頻度が更に高くなったりするという問題が発生する。
【0006】
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、溶鋼中のアルミナの付着が最も多い上ノズルの下部でのアルミナ付着を抑制できる上ノズル上プレート一体物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、スライディングゲートに用いられる上ノズル上プレート一体物であって、2か所のガス吹込み部を有し、一方のガス吹込み部は、上ノズルの少なくとも上部へガスを吹き込み可能であり、他方のガス吹込み部は、前記上ノズルの下部と上プレートの摺動面へ同時にガスを吹き込み可能である上ノズル上プレート一体物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、2か所のガス吹込み部のうちの他方のガス吹込み部が上ノズルの下部と上プレートの摺動面へ同時にガスを吹き込み可能であるので、上プレートの摺動面の溝にガスが充満すると、上ノズルの下部に優先的にガスが供給される。上ノズルの下部に安定的にガス被膜を形成できるので、上ノズルの下部にアルミナが付着するのを抑制できる。この結果、鋳造のサイクルが長くなってタンディッシュの交換が少なくなり、浸漬ノズル等の耐火物の交換が少なくなり、経済的効果が上がる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態の上ノズル上プレート一体物を使用したスライディングゲートの縦断面図である。
本実施形態の上ノズル上プレート一体物の、一方のガス吹込み部における縦断面図である。
本実施形態の上ノズル上プレート一体物の、他方のガス吹込み部における縦断面図である。
本実施形態の上ノズル上プレート一体物の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施形態の上ノズル上プレート一体物を詳細に説明する。ただし、本発明の上ノズル上プレート一体物は種々の形態で具体化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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