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公開番号2025073345
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-13
出願番号2023184038
出願日2023-10-26
発明の名称注湯装置
出願人東京窯業株式会社,藤和電気株式会社,新東工業株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類B22D 41/06 20060101AFI20250502BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約【課題】取鍋から注湯する溶湯の温度を正確に測定できるセンサを備えた注湯装置を提供すること。
【解決手段】本発明の注湯装置1は、ノズル21を有し、溶湯を貯留する取鍋2と、取鍋2を傾動させる傾動機構35と、取鍋2を傾動機構35とともに所定の注湯位置に移動する移動機構と、測温部が溶湯に浸漬するように取鍋2のノズル21に設けられ、溶湯の温度を測定する温度センサ22と、を有することを特徴とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ノズルを有し、溶湯を貯留する取鍋と、
前記取鍋を傾動させる傾動機構と、
前記取鍋を前記傾動機構とともに所定の注湯位置に移動する移動機構と、
測温部が前記溶湯に浸漬するように前記取鍋の前記ノズルに設けられ、前記溶湯の温度を測定する温度センサと、
を有することを特徴とする注湯装置。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記温度センサは、傾動時に下方に面する前記ノズルの正面、またはそれ以外の側面の外周面から前記ノズルの内部に挿入される請求項1記載の注湯装置。
【請求項3】
前記温度センサは、前記測温部が常に前記溶湯に浸漬するように設けられる請求項1記載の注湯装置。
【請求項4】
前記温度センサは、前記測温部の外周に保護部を備え、
前記保護部は、
SiO

を重量比で10%以上30%以下、
SiCを重量比で4%以上15%以下、
Cを重量比で15%以上35%以下、
残部がAl



、MgO、スピネルから選ばれる1種または2種以上を含む炭素含有耐火物で形成されることを請求項1記載の注湯装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、貯留した溶湯を注湯する注湯装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、鋳造の注湯工程では、溶解場で溶湯を取鍋に受湯し、その取鍋を溶湯搬送装置などで注湯機に搬送して注湯機により鋳型に注湯する。
【0003】
溶湯の温度が所定温度より下がると、湯回り不良などが発生するため、不良発生を抑制するために溶湯を排湯することがある。逆に、所望の温度に対して溶湯の温度が上がり過ぎると、その分だけ余分なエネルギーを消費することになりカーボン・ニュートラルに反するものとなる。
【0004】
溶湯の温度は、受湯した注湯取鍋に手作業で浸漬温度計を挿入する測定方法と、ハンデータイプの反射型温度計を用いた手作業による温度測定方法と、機械に取り付けられた非接触温度計による相対温度測定方法とがある。手作業による温度測定は、都度、保護カバーを取り換えなければならず、作業環境も悪い。機械設置の非接触温度計による相対温度測定は、材質よる検定線の切り替えや定期的に検定し直さなければならない。手作業および検定作業を削減する必要がある。
溶湯の温度の測定方法は、例えば、特許文献1~2に開示される。
【0005】
特許文献1は、ストッパー式注湯機のタンディッシュからの落ち口に放射温度計を設置して、注湯流の温度を測定する方法を開示する。特許文献2は、傾動式注湯機の注湯取鍋の出湯口の溶湯流の表面の温度をファイバ式放射温度計を設置して測定する方法を開示する。
しかしながら、放射温度計は相対測定であり、測定距離の変動、測定面の状態(特に表面のノロ等の不純物)によって影響を受ける。このため、従来の測定方法では、取鍋に貯留する溶湯の温度を正確に測定できないという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2009-204556
特開2021-102213
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、取鍋から注湯する溶湯の温度を正確に測定できるセンサを備えた注湯装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決する本発明の注湯装置は、ノズルを有し、溶湯を貯留する取鍋と、前記取鍋の前記ノズルからの出湯位置が一定位置に維持されるように、該取鍋を傾動させる傾動機構と、前記注湯取鍋を前記傾動機構とともに所定の注湯位置に移動する移動機構と、測温部が前記溶湯に浸漬した状態で前記取鍋の前記ノズルに設けられ、前記溶湯の温度を測定する温度センサと、を有することを特徴とする。
【0009】
本発明の注湯装置は、温度センサを測温部が溶湯に浸漬した状態で取鍋のノズルに設けている。この構成によると、ノズルから注湯される溶湯の温度を直接測定できる。すなわち、溶湯の温度を正確に測定できる。
【0010】
本発明の注湯装置は、温度センサが、傾動時に下方に面するノズルの正面、またはそれ以外の側面の外周面からノズルの内部に挿入されることが好ましい。この構成によると、ノズルから注湯される溶湯に温度センサの測温部を接触させることができるため、溶湯の温度を確実に測定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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