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公開番号
2025105096
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023223399
出願日
2023-12-28
発明の名称
中子の製造方法
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
主分類
B22C
9/10 20060101AFI20250703BHJP(鋳造;粉末冶金)
要約
【課題】繰り返しの砂再生によって再生砂に蓄積する残留バインダを低減すると共に、製造される中子の強度を確保及び中子の品質を向上することができる中子の製造方法を提供すること。
【解決手段】本開示の中子の製造方法は、中子の製造に利用された鋳物砂が乾式法によって再生された砂である乾式再生砂と当該鋳物砂が湿式法によって再生された砂である湿式再生砂と新砂とを所定の比率でブレンドするステップと、ブレンドされた砂から中子を製造するステップと、を備える。ブレンドの比率は、乾式再生砂が49~95wt%、湿式再生砂が1~49wt%、新砂が1~5wt%である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
中子の製造に利用された鋳物砂が乾式法によって再生された砂である乾式再生砂と前記鋳物砂が湿式法によって再生された砂である湿式再生砂と新砂とを所定の比率でブレンドするステップと、
前記ブレンドされた砂から中子を製造するステップと、を備え、
前記ブレンドの比率は、
前記乾式再生砂が49~95wt%、前記湿式再生砂が1~49wt%、前記新砂が1~5wt%である
中子の製造方法。
続きを表示(約 190 文字)
【請求項2】
前記ブレンドの比率は、
前記乾式再生砂が69~95wt%、前記湿式再生砂が1~30wt%、新砂が1~5wt%である
請求項1に記載の中子の製造方法。
【請求項3】
前記ブレンドの比率は、
前記乾式再生砂が79~95wt%、前記湿式再生砂が1~20wt%、新砂が1~5wt%である
請求項2に記載の中子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、中子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1では、中子を製造する際に、水ガラス等の無機をバインダとして利用するCSコア法が用いられている。
【0003】
CSコア法では、中子の製造に利用された鋳物砂が再生され、再生された砂(再生砂)が別の中子の製造に再利用される。鋳物砂の再生方法には、乾式法及び湿式法がある。乾式法は、中子の製造に利用された鋳物砂を熱処理して振動衝撃などの研磨によって、当該鋳物砂の表面に残る水ガラス成分を除去する方法である。例えば、特許文献2には、乾式法の一例が開示されている。一方、湿式法は、中子の製造に利用された鋳物砂と水等の溶媒とを接触させることによって、当該鋳物砂から水ガラスを除去する方法である。
【0004】
特許文献3には、製造された中子の試験片の抗折強度を測定する方法が開示されている。特許文献3に関しては後述する実施形態の説明に用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-047493号公報
特開2017-077566号公報
特開2020-089909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1-3に係る技術において、乾式法では、物理的に衝撃・摩擦を与え砂表面の水ガラスをこそぎ取る方法なので、既存の方法では水ガラスの除去にそもそもの限界がある。研磨の力を強くしすぎると砂本体に割れ等が生じることもあり、それにより強度低下がおこることもあり制限があり、水ガラスの除去効率が不十分である。そのため、繰り返しの砂再生によって再生砂に残留バインダが蓄積する。例えば、残留バインダの蓄積によって、このバインダ成分が吸湿し、CSコア法での中子製造時、成分の一部が副資材に溶け込み、発泡阻害やガス欠陥等の不良の原因になる。また、残留バインダの影響によって、中子の強度が増減してしまう。
【0007】
一方、湿式法では、鋳物砂を水等の溶媒と接触させ水ガラスを除去する方法であるため、再生砂における残留バインダをほぼ完全に除去するが、当該再生砂を利用して製造された中子の強度不足が発生する。
【0008】
つまり、特許文献1-2に係る技術では、繰り返しの砂再生によって再生砂に蓄積する残留バインダを低減すると共に、製造される中子の強度を確保及び中子の品質を向上することができないという課題があった。
【0009】
本開示は、そのような課題を鑑みることによって、繰り返しの砂再生によって再生砂に蓄積する残留バインダを低減すると共に、製造される中子の強度確保及び中子の品質を向上することができる中子の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の中子の製造方法は、中子の製造に利用された鋳物砂が乾式法によって再生された砂である乾式再生砂と前記鋳物砂が湿式法によって再生された砂である湿式再生砂と新砂とを所定の比率でブレンドするステップと、前記ブレンドされた砂から中子を製造するステップと、を備え、前記ブレンドの比率は、前記乾式再生砂が49~95wt%、前記湿式再生砂が1~49wt%、前記新砂が1~5wt%である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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