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公開番号
2025080657
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023193951
出願日
2023-11-14
発明の名称
セッター
出願人
東京窯業株式会社
代理人
個人
主分類
F27D
3/12 20060101AFI20250519BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約
【課題】熱処理対象物を収容した状態で熱処理対象物とともに加熱処理された容器が搭載された状態で使用されたとしても、搬送装置等と接触する側の面の摩耗や損傷が生じにくいセッターの提供を目的とした。
【解決手段】セッター10は、熱処理対象物を収容した状態で熱処理対象物とともに加熱処理された容器100を搭載するためのものであって、板状に形成されたセッター本体部20を有し、セッター本体部20が、容器100が搭載される側の第一面22と、第一面22とは反対側の第二面24と、第一面22において容器100が搭載される容器搭載領域26と、を有し、第二面24において少なくとも容器搭載領域26に対応する領域が、第一面22よりも耐摩耗性の高い耐摩耗領域28とされている。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
物品を搭載するためのセッターであって、
板状に形成されたセッター本体部を有し、
前記セッター本体部が、
前記物品が搭載される側の第一面と、
前記第一面とは反対側の第二面と、
前記第一面において前記物品が搭載される物品搭載領域と、
を有し、
前記第二面において少なくとも前記物品搭載領域に対応する領域が、前記第一面よりも耐摩耗性の高い耐摩耗領域とされていること、を特徴とするセッター。
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【請求項2】
前記物品搭載領域に、凹部あるいは孔からなる干渉抑制部が設けられていること、を特徴とする請求項1に記載のセッター。
【請求項3】
前記干渉抑制部が、前記物品搭載領域の大きさの1/5以上1/2以下の大きさを有する領域に設けられていること、を特徴とする請求項2に記載のセッター。
【請求項4】
前記セッター本体部が、セラミックス製の板体によって構成されており、
前記耐摩耗領域が、前記第二面を釉薬でコーティングすることにより形成されていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のセッター。
【請求項5】
前記セッター本体部の前記第一面から立ち上がるように形成された立上部を有し、
前記立上部が、前記物品搭載領域の一部又は全部を囲むように設けられていること、を特徴とする請求項1又は2に記載のセッター。
【請求項6】
前記立上部において、少なくとも前記物品搭載領域に搭載される前記物品側を向く面に緩衝材が設けられていること、を特徴とする請求項4に記載のセッター。
【請求項7】
前記セッター本体部が、前記物品搭載領域の外周部に切欠部を有し、
前記物品搭載領域に前記物品を搭載することにより、前記第二面側において、前記物品の底部が前記切欠部から露出すること、を特徴とする請求項1又は2に記載のセッター。
【請求項8】
前記物品が、熱処理対象物を収容した状態で前記熱処理対象物とともに加熱処理されたものであること、を特徴とする請求項1又は2に記載のセッター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器等の物品を搭載するためのセッターに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に開示されている熱処理容器のような物品が、例えばリチウム電池用活物質の製造等において熱処理を行うために用いられている。
【0003】
下記特許文献1に開示されている熱処理容器は、板状の底部と、底部の周縁部に全周にわたって形成された、立設した板状の壁部と、を備えた槽状の容器を、アルミナ粉末等を含む混合粉末を焼成して形成したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-227327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、上述した熱処理容器等の物品は、熱処理対象物を収容した状態で熱処理対象物とともに加熱処理された後、加熱処理用の炉の外部においてセッターの上に複数積み重ねた状態とされ、ローラコンベア等の搬送装置によって搬送される。そのため、セッターは、複数の容器およびこれらに収容された焼成物により大きな荷重を受けた状態において、搬送装置の上を搬送されることになる。従って、従来技術において用いられているセッターは、搬送装置と接触する側の面において摩耗や損傷が起きやすいという問題がある。
【0006】
そこで本発明は、物品が搭載された状態で使用されたとしても、搬送装置等と接触する側の面の摩耗や損傷が生じにくいセッターの提供を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)上述した課題を解決すべく提供される本発明のセッターは、物品を搭載するためのものであって、板状に形成されたセッター本体部を有し、前記セッター本体部が、前記物品が搭載される側の第一面と、前記第一面とは反対側の第二面と、前記第一面において前記物品が搭載される物品搭載領域と、を有し、前記第二面において少なくとも前記物品搭載領域に対応する領域が、前記第一面よりも耐摩耗性の高い耐摩耗領域とされていること、を特徴とするものでsある。
【0008】
本発明のセッターは、板状のセッター本体部が、物品搭載領域を有する第一面と、これとは反対側の第二面とを有する。そのため、本発明のセッターは、物品を搬送する際に、セッター本体部の第二面を搬送装置に接触させた状態としつつ、セッター本体部の第一面の物品搭載領域に物品を搭載した状態で使用することができる。本発明のセッターは、このような使用形態で使用された場合に、第一面に設けられた物品搭載領域において集中的に荷重が作用し、第二面のうち少なくとも物品搭載領域に対応する領域(以下、「対応領域」とも称する)において強く搬送装置に押し付けられた状態になる。本発明のセッターは、このような状態で使用されることを想定し、少なくとも第二面の対応領域の耐摩耗性を、第一面の耐摩耗性よりも高いものとしている。従って、本発明のセッターは、セッター本体部の物品搭載領域に物品を搭載した状態とされて搬送されたとしても、搬送装置等と接触する第二面の摩耗や損傷が生じにくい。
【0009】
ここで、本発明者らが鋭意検討したところ、熱処理対象物を収容した状態で前記熱処理対象物とともに加熱処理された物品をセッターに搭載すると物品が不安定になり、セッターの上で物品ががたついたり、物品が回転したりすることがあるとの課題を見いだした。本発明者らがさらに鋭意検討したところ、前述のような不安定な状態になるのは、加熱処理に伴って物品の底部において中央側の部分が下方に向けて凸状に変形した状態になり、当該変形箇所がセッターと干渉することが原因であるとの知見が得られた。
【0010】
(2)上述した知見に基づけば、本発明のセッターは、前記物品搭載領域に、凹部あるいは孔からなる干渉抑制部が設けられているものであると良い。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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