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公開番号
2025083184
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-30
出願番号
2023196943
出願日
2023-11-20
発明の名称
接合構造
出願人
株式会社i-Fix
,
個人
代理人
弁理士法人エピファニー特許事務所
主分類
E04B
1/26 20060101AFI20250523BHJP(建築物)
要約
【課題】追締めが幾度となく可能で、経年及び振動に対する耐力の高い接合構造を提供する。
【解決手段】木造建築の仕口を緊結する接合構造であって、側面に開口した挿通孔を備えた柱と、柱の側面に取り付けられた、端面から軸方向に延びる挿入穴及び軸方向に対し交差するように延び挿入穴と連通する作業穴が設けられた少なくとも2つの横架材と、2つの横架材のそれぞれの挿入穴に端部が挿通される引張部材と、引張部材に設置される係合部材と、作業穴に挿入される板状の荷重伝達部材と、を備え、挿通孔と挿入穴とは、引張部材が挿入可能なように連通し、引張部材は、柱を貫通するように配置され、中央部が可撓性を有する部材で構成され、両端部のそれぞれに係合部材が設けられ、荷重伝達部材は、作業穴の内部において、係合部材より柱側に位置し、係合部材に当接し、引張部材に張力を生じさせ、2つの横架材を軸方向に引っ張るように引張部材を作用させるものである。
【選択図】図12
特許請求の範囲
【請求項1】
木造建築の仕口を緊結する接合構造であって、
側面に開口した挿通孔を備えた柱と、
前記柱の対向する2つの側面のそれぞれに取り付けられた、端面から軸方向に延びる挿入穴及び軸方向に対し交差するように延び前記挿入穴と連通する作業穴が設けられた少なくとも2つの横架材と、
前記2つの横架材のそれぞれの前記挿入穴に端部が挿通される引張部材と、
前記引張部材に設置される係合部材と、
前記作業穴に挿入される板状の荷重伝達部材と、を備え、
前記挿通孔と前記挿入穴とは、
前記引張部材が挿入可能なように連通し、
前記引張部材は、
前記柱を貫通するように配置され、中央部が可撓性を有する部材で構成され、
両端部のそれぞれに前記係合部材が設けられ、
前記荷重伝達部材は、
前記作業穴の内部において、前記係合部材より前記柱側に位置し、前記係合部材に当接し、
前記係合部材を介して前記引張部材に張力を生じさせ、前記2つの横架材を軸方向に引っ張るように前記引張部材を作用させる、
接合構造。
続きを表示(約 2,800 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の接合構造であって、
前記2つの横架材に設けられた前記挿入穴は、
当該2つの横架材の軸方向に対し傾斜して設けられ、
前記柱に設けられた前記挿通孔は、
前記2つの横架材の前記挿入穴同士を連通するように設けられた、
接合構造。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の接合構造であって、
前記係合部材は、
前記引張部材の端部に設けられた第1雄ねじ部に螺合するナットであり、
前記ナットは、
前記引張部材に螺合した状態で締め込まれ、前記引張部材に張力を生じさせる、
接合構造。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の接合構造であって、
前記係合部材は、
少なくとも一部が前記作業穴の内部に配置され、
前記荷重伝達部材は、
前記係合部材に当接するフィラー及び前記作業穴に向かって打ち込まれるウェッジ部品を含み、
前記ウェッジ部品は、
前記作業穴の内側の壁面のうち前記柱側に位置する壁面と前記フィラーとの間に打ち込まれ、前記引張部材に張力を発生させる、
接合構造。
【請求項5】
請求項4に記載の接合構造であって、
前記係合部材は、
前記引張部材の端部に設けられた第1雄ねじ部に螺合するナットであり、
前記ナットは、
軸方向の一端から設けられた切り欠き部を有し、
前記引張部材の端部に設けられた雄ねじ部に螺合し、
切り欠きが設けられている部分が前記作業穴の内部に配置されている、
接合構造。
【請求項6】
木造建築の仕口を緊結する接合構造であって、
側面に開口した挿通孔を備えた柱と、
端面から軸方向に延びる挿入穴及び軸方向に対し交差するように延び前記挿入穴と連通する作業穴が設けられた横架材と、
前記横架材の前記挿入穴に一方の端部が挿通される引張部材と、
前記引張部材の一方の端部に設けられた第1雄ねじ部に螺合したナットと、
前記作業穴に挿入される板状の荷重伝達部材と、
前記引張部材と螺合する金具であるクロスジョイントと、を備え、
前記挿通孔と前記挿入穴とは、
前記引張部材が挿入可能なように連通し、
前記ナットは、
軸方向の一端から設けられた切り欠き部を有し、
少なくとも切り欠きが設けられている部分が前記作業穴の内部に配置され、
前記荷重伝達部材は、
前記ナットに当接するフィラー及び前記作業穴に向かって打ち込まれるウェッジ部品を含み、
前記フィラーは、
前記作業穴の内部において、前記ナットより前記柱側に位置し、前記ナットに当接し、
前記ウェッジ部品は、
前記作業穴の内側の壁面のうち前記柱側に位置する壁面と前記フィラーとの間に打ち込まれ、前記ナットを介して前記引張部材に張力を生じさせ、前記横架材を軸方向に引っ張るように前記引張部材を作用させる、
接合構造。
【請求項7】
木造建築の仕口を緊結する接合構造であって、
側面に開口した挿通孔を備えた柱と、
端面から軸方向に延びる挿入穴及び軸方向に対し交差するように延び前記挿入穴と連通する作業穴が設けられた横架材と、
前記横架材の前記挿入穴に一方の端部が挿通される引張部材と、
前記引張部材の一方の端部に設けられた第1雄ねじ部に螺合したナットと、
前記作業穴に挿入される板状の荷重伝達部材と、
前記引張部材と螺合する金具であるクロスジョイントと、を備え、
前記挿通孔と前記挿入穴とは、
前記引張部材が挿入可能なように連通し、
前記荷重伝達部材は、
前記作業穴の内部において、前記ナットより前記柱側に位置し、前記ナットに当接し、
前記ナットは、
前記引張部材に螺合した状態で締め込まれ、前記引張部材に張力を生じさせ、前記横架材を軸方向に引っ張るように前記引張部材を作用させる、
接合構造。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の接合構造であって、
前記クロスジョイントは、
略直方体であって、
長手方向に対向する1組の第1面に設けられた穴に形成された第1雌ねじ部と、
前記第1面に直交する1組の第2面に設けられた穴に形成された第2雌ねじ部と、
を備え、
前記柱の前記挿通孔内に配置され、
前記引張部材は、
螺合による接続のない一体の部材で形成されたシャフトを含み、
前記シャフトは、
前記第1雄ねじ部が設けられた端部に対し反対の端部に設けられた第2雄ねじ部を備え、
前記クロスジョイントに設けられた前記第1雌ねじ部又は前記第2雌ねじ部に一前記第2雄ねじ部が螺合し、前記ナットを介して前記クロスジョイントとの間で張力が発生し、前記横架材を前記柱側に引っ張るように作用する、
接合構造。
【請求項9】
請求項8に記載の接合構造であって、
前記横架材は、
前記柱の対向する2つの側面に取り付けられる2つの横架材を含み、
前記引張部材は、
前記柱を貫通するように配置されるロングシャフトを含み、
前記ロングシャフトの両端部は、
前記2つの横架材に設けられた前記挿入穴のそれぞれの内部に配置され、
それぞれに前記ナットが設けられ、
前記クロスジョイントは、
残りの1組の第3面のそれぞれに設けられた溝部と、
前記溝部の底に設けられ、当該クロスジョイントを貫通する第2孔と、を更に備え、
前記ロングシャフトは、
前記第2孔よりも外径が小さい、
接合構造。
【請求項10】
請求項8に記載の接合構造であって、
複数の前記引張部材と、
板材をコの字形に折り曲げて形成されたドライビングジョイントと、を備え、
複数の前記引張部材は、
少なくとも2本のシャフト、又は1本のロングシャフトと少なくとも1本のシャフトから構成され、
前記シャフトのうち1本のシャフトは、
前記クロスジョイントの前記第2雌ねじ部に螺合し、
前記ドライビングジョイントは、
前記柱の前記挿通孔内に配置され、コの字形の開放部を前記第2雌ねじ部に螺合した前記シャフトが延びる方向に向けた状態で前記クロスジョイントの溝部に嵌合する、
接合構造。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造建築の接合構造であって、引張部材を用いて緊結する構造に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
木造建築において、柱と梁や桁などの横架材を接合する仕口加工では柱と梁などの表面に金物を掛け渡して取り付けている構造が知られているが、日本の木造建築が持つ本来の美しさが損なわれていた。特に、木造建築物に吹き抜けなどを作る場合には柱と梁との仕口部分が露出することが多くなるので、その外観は重要なポイントとなる。また、従来の仕口接合金物は一旦、取り付けると調整ができない構造であり、取り付けた後に木材収縮が生じた場合、仕口に隙間が生じるという不都合が生じていた。
【0003】
このような不都合を解決すべく、柱に貫通穴、柱に当接する梁の端面から当該梁の軸方向に延びる横穴を設け、貫通穴及び横穴の内部に接合金物部材を配置した構造が知られている。接合金物部材は、梁に設けられた楔導入路に楔を差し込むことにより横架材の端部を柱の接合溝部に接合するように保持する(例えば、特許文献1を参照)。これにより、木造建築において、柱および梁などへの金物の表出をなくし、さらに部材の断面欠損を最小限に抑え、構造材として高い強度と剛性を確保するとともに取り付け後の木材収縮に対応した追締めが可能となった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第3355552号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、実施の形態1に係る仕口接合金物は、複数のボルトをつなぎ合わせて構成されており、経年及び地震などの振動により各螺合部が微小に緩むことがある。仕口接合金物は、追い締めが可能な構造であるが、各螺合部が微小に緩み、その緩みが蓄積すると、仕口の密着が緩むという課題があった。これにより、仕口接合金物は、頻繁に追い締めする必要がある。
【0006】
本発明の目的は、木造建築において、追締めが幾度となく可能で、経年及び振動に対する耐力の高い接合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る接合構造は、木造建築の仕口を緊結する接合構造であって、側面に開口した挿通孔を備えた柱と、前記柱の対向する2つの側面のそれぞれに取り付けられた、端面から軸方向に延びる挿入穴及び軸方向に対し交差するように延び前記挿入穴と連通する作業穴が設けられた少なくとも2つの横架材と、前記2つの横架材のそれぞれの前記挿入穴に端部が挿通される引張部材と、前記引張部材に設置される係合部材と、前記作業穴に挿入される板状の荷重伝達部材と、を備え、前記挿通孔と前記挿入穴とは、前記引張部材が挿入可能なように連通し、前記引張部材は、前記柱を貫通するように配置され、中央部が可撓性を有する部材で構成され、両端部のそれぞれに前記係合部材が設けられ、前記荷重伝達部材は、前記作業穴の内部において、前記係合部材より前記柱側に位置し、前記係合部材に当接し、前記係合部材を介して前記引張部材に張力を生じさせ、前記2つの横架材を軸方向に引っ張るように前記引張部材を作用させるものである。
【0008】
本発明に係る接合構造は、木造建築の仕口を緊結する接合構造であって、側面に開口した挿通孔を備えた柱と、端面から軸方向に延びる挿入穴及び軸方向に対し交差するように延び前記挿入穴と連通する作業穴が設けられた横架材と、前記横架材の前記挿入穴に一方の端部が挿通される引張部材と、前記引張部材の一方の端部に設けられた第1雄ねじ部に螺合したナットと、前記作業穴に挿入される板状の荷重伝達部材と、前記引張部材と螺合する金具であるクロスジョイントと、を備え、前記挿通孔と前記挿入穴とは、前記引張部材が挿入可能なように連通し、前記ナットは、軸方向の一端から設けられた切り欠き部を有し、少なくとも切り欠きが設けられている部分が前記作業穴の内部に配置され、前記荷重伝達部材は、前記ナットに当接するフィラー及び前記作業穴に向かって打ち込まれるウェッジ部品を含み、前記フィラーは、前記作業穴の内部において、前記ナットより前記柱側に位置し、前記ナットに当接し、前記ウェッジ部品は、前記作業穴の内側の壁面のうち前記柱側に位置する壁面と前記フィラーとの間に打ち込まれ、前記ナットを介して前記引張部材に張力を生じさせ、前記横架材を軸方向に引っ張るように前記引張部材を作用させるものである。
【0009】
木造建築の仕口を緊結する接合構造であって、側面に開口した挿通孔を備えた柱と、端面から軸方向に延びる挿入穴及び軸方向に対し交差するように延び前記挿入穴と連通する作業穴が設けられた横架材と、前記横架材の前記挿入穴に一方の端部が挿通される引張部材と、前記引張部材の一方の端部に設けられた第1雄ねじ部に螺合したナットと、前記作業穴に挿入される板状の荷重伝達部材と、前記引張部材と螺合する金具であるクロスジョイントと、を備え、前記挿通孔と前記挿入穴とは、前記引張部材が挿入可能なように連通し、前記荷重伝達部材は、前記作業穴の内部において、前記ナットより前記柱側に位置し、前記ナットに当接し、前記ナットは、前記引張部材に螺合した状態で締め込まれ、前記引張部材に張力を生じさせ、前記横架材を軸方向に引っ張るように前記引張部材を作用させるものである。
【発明の効果】
【0010】
上記の接合構造は、柱および横架材の下面および側面からは金物が見えにくいデザインにでき、木材の収縮に応じ取り付け後も係合部材又は荷重伝達部材を調整することにより幾度となく、さらに締め付ける(追い締めする)ことができる。また、構成部品が少ないため、経年及び振動による各部の緩みが少なく、追い締めの頻度を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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