TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025079278
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191893
出願日2023-11-09
発明の名称建設機械のサイドフレーム用吊り治具
出願人日本車輌製造株式会社
代理人個人,個人
主分類B66C 1/14 20060101AFI20250514BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】走行体を構成するサイドフレームを、ゴムパッドを装着したクローラと一体で吊り上げることが可能な建設機械のサイドフレーム用吊り治具を提供する。
【解決手段】サイドフレーム用吊り治具は、クローラの走行体前後方向に離間した2つのクローラシュー42に対して、走行体幅方向両端部にそれぞれ着脱可能に取り付けられる4つのハンガー部材54と、一端部がクレーンの吊りフックに取り付けられ、他端部が各ハンガー部材にシャックル56を介して取り付けられる4本の吊りロープとを備え、ハンガー部材は、上下一対の上板及び下板59と、該上下板間に渡される前後一対の側板60とを組み合わせて中空状の枠61が形成され、該枠内に通したクローラシュー42及びゴムパッド47のそれぞれの端部を枠の一端61aから突出させるとともに、枠の一端とは反対側の他端63aがシュー連結部43に当接して取付状態となる。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
建設機械の走行体を構成するサイドフレームを、外面にゴムパッドを装着した複数のクローラシューをシュー連結部にてジョイントピンを介して無端状に連結したクローラと一体で吊り上げるために用いられるサイドフレーム用吊り治具において、
前記クローラの走行体前後方向に離間した2つの前記クローラシューに対して、走行体幅方向両端部にそれぞれ着脱可能に取り付けられる4つのハンガー部材と、一端部がクレーンの吊りフックに取り付けられ、他端部が各ハンガー部材にシャックルを介して取り付けられる4本の吊りロープとを備え、
前記ハンガー部材は、上下一対の上板及び下板と、該上下板間に渡される前後一対の側板とを組み合わせて中空状の枠が形成され、該枠内に通した前記クローラシュー及び前記ゴムパッドのそれぞれの端部を前記枠の一端から突出させるとともに、前記枠の一端とは反対側の他端が前記シュー連結部に当接して取付状態となることを特徴とするサイドフレーム用吊り治具。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記枠の他端は、前記側板の一部を切り欠いて設けられた切欠端を含み、
前記ハンガー部材は、前記切欠端を前記シュー連結部に当接させて取付状態となることを特徴とする請求項1記載のサイドフレーム用吊り治具。
【請求項3】
前記取付状態で、走行体幅方向に対向配置した2つの前記ハンガー部材同士が離れる方向の移動を阻止する外れ止めロープを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のサイドフレーム用吊り治具。
【請求項4】
前記下板は、前記取付状態で、前記ゴムパッドを前記クローラシューに装着するために用いられるボルトと上下方向に重なり合う開口が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のサイドフレーム用吊り治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建設機械のサイドフレーム用吊り治具に関し、詳しくは、クローラ式の走行体を構成するサイドフレームをロープで吊り上げるときに用いられる吊り治具に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
各種建設機械の足回りとして用いられている金属製のクローラは、複数のクローラシュー(鉄シュー、シュープレートなどともいう)がリンクピンにて無端状に連結され、クローラシューの外面(接地面側)には、舗装路面の保護などを目的としてゴムパッドが取り付けられるように形成されている。ゴムパッドの取付構造としては、ボルトの頭部を芯材と一体でゴムパッド内に埋設しておき、ゴムパッドの取付面から突出させたボルトのねじ部をクローラシューの孔を介してナットで締め付けるものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
各種建設機械のなかでも分解輸送が必要な大型の杭打機やクレーンなどは、舗装路面の走行が予定されていないため、クローラシューの外面にゴムパッドを装着する必要がなく、クローラシュー自体は、走行体を構成するサイドフレーム(クローラフレームともいう)を部品状態で吊り上げる際の吊り点として使用されている。この場合、ハンガーと呼ばれる吊り具(フック)を使用した、いわゆる4点吊りにて行われるのが通常である(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
サイドフレームを吊り上げる場合、図20にも示すように、クローラシュー101の走行体幅方向(図20の左右方向)の両端部に対をなす2つの吊り具102,102が引っ掛けられ、互いに対向配置した状態の2つの吊り具にシャックル103,103を介してワイヤロープ104,104が取り付けられる。ここで、本来ゴムパッドを装着する目的で設けられているクローラシュー101の孔101aには、吊り具102の位置ずれや脱落を防止するためのボルト105が通されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-291159号公報
特開2020-6809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近時、輸送時の重量制限の強化により、従来ならば必要がなかった中型建設機械においても、走行体の分解輸送、すなわち、サイドフレームを取り外して輸送する必要がでてきている。しかしながら、中型建設機械はクローラシューの孔をゴムパッドの装着に使用しているため、従来の吊り具を使用する際にはゴムパッドの着脱が必要となり、作業性が損なわれるという問題があった。
【0007】
そこで本発明は、走行体を構成するサイドフレームを、ゴムパッドを装着したクローラと一体で吊り上げることが可能な建設機械のサイドフレーム用吊り治具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明のサイドフレーム用吊り治具は、建設機械の走行体を構成するサイドフレームを、外面にゴムパッドを装着した複数のクローラシューをシュー連結部にてジョイントピンを介して無端状に連結したクローラと一体で吊り上げるために用いられるサイドフレーム用吊り治具において、前記クローラの走行体前後方向に離間した2つの前記クローラシューに対して、走行体幅方向両端部にそれぞれ着脱可能に取り付けられる4つのハンガー部材と、一端部がクレーンの吊りフックに取り付けられ、他端部が各ハンガー部材にシャックルを介して取り付けられる4本の吊りロープとを備え、前記ハンガー部材は、上下一対の上板及び下板と、該上下板間に渡される前後一対の側板とを組み合わせて中空状の枠が形成され、該枠内に通した前記クローラシュー及び前記ゴムパッドのそれぞれの端部を前記枠の一端から突出させるとともに、前記枠の一端とは反対側の他端が前記シュー連結部に当接して取付状態となることを特徴としている。
【0009】
また、前記枠の他端は、前記側板の一部を切り欠いて設けられた切欠端を含み、前記ハンガー部材は、前記切欠端を前記シュー連結部に当接させて取付状態となることを特徴としている。さらに、前記取付状態で、走行体幅方向に対向配置した2つの前記ハンガー部材同士が離れる方向の移動を阻止する外れ止めロープを備えていることを特徴としている。加えて、前記下板は、前記取付状態で、前記ゴムパッドを前記クローラシューに装着するために用いられるボルトと上下方向に重なり合う開口が設けられていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の建設機械のサイドフレーム用吊り治具によれば、クローラシューに対して着脱可能に取り付けられるハンガー部材が、上下一対の上板及び下板と、該上下板間に渡される前後一対の側板とを組み合わせて中空状の枠を形成しているので、上下方向に対してゴムパッドの厚み分を考慮しつつ上下板及び前後一対の側板で閉じた閉断面構造の強固な枠を得ることが可能となる。これにより、ゴムパッドを装着した状態のクローラシューをハンガー部材の枠内に通して、サイドフレームを容易かつ安全に吊り上げることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
懸吊装置
9か月前
ユニパルス株式会社
吊具
11か月前
個人
海上コンテナ昇降装置
5か月前
ユニパルス株式会社
吊具装置
6か月前
ユニパルス株式会社
荷役装置
4か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
4か月前
株式会社豊田自動織機
産業車両
6か月前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
10か月前
ユニパルス株式会社
リフト装置
9日前
株式会社豊田自動織機
荷役車両
5か月前
水戸工業株式会社
吊り具
1か月前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
1か月前
株式会社日本キャリア工業
昇降機
9か月前
大栄産業株式会社
クランプ
17日前
ユニパルス株式会社
荷役助力装置
今日
白山工業株式会社
バランサ
2か月前
株式会社ユピテル
システム等
1か月前
個人
建築部材の吊り上げ装置
7か月前
株式会社キトー
タイヤ用吊具
1か月前
フジテック株式会社
エレベータ
4か月前
新英運輸株式会社
自動車用台車
1か月前
株式会社五十鈴製作所
搬送装置
3日前
株式会社大林組
養生方法
8か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
3か月前
株式会社豊田自動織機
フォークリフト
11か月前
フジテック株式会社
エスカレータ
1か月前
白山工業株式会社
腕重量補償機構
7か月前
中坪造園有限会社
吊り荷降ろし具
10日前
株式会社タダノ
高所作業車
7か月前
小野谷機工株式会社
ジャッキ装置
11か月前
有限会社サエキ
玉掛用器具
5か月前
ウエダ産業株式会社
鋼板保持装置
10か月前
ブラザー工業株式会社
架台
11か月前
ブラザー工業株式会社
架台
11か月前
株式会社キトー
吊具
8か月前
株式会社タダノ
クレーン装置
4か月前
続きを見る