TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025076034
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187656
出願日
2023-11-01
発明の名称
タイヤ内面用離型剤組成物及びその利用
出願人
松本油脂製薬株式会社
代理人
主分類
B29C
33/56 20060101AFI20250508BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】 本発明は離型性と平滑性に優れ、再分散性にも優れるタイヤ内面用離型剤組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 下記成分(A)~(B)を含む、タイヤ内面用離型剤組成物。
成分(A):無機粒子
成分(B):下記成分(b1)及び下記成分(b2)から選ばれる少なくとも1種
成分(b1):炭素数4~30の炭化水素基を有する含窒素型ノニオン界面活性剤
成分(b2):炭素数8~30の炭化水素基を有する含窒素型アニオン界面活性剤
前記成分(A)の含有量100重量部に対する前記成分(B)の含有量が0.1~15重量部であると好ましい。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記成分(A)~(B)を含む、タイヤ内面用離型剤組成物。
成分(A):無機粒子
成分(B):下記成分(b1)及び下記成分(b2)から選ばれる少なくとも1種
成分(b1):炭素数4~30の炭化水素基を有する含窒素型ノニオン界面活性剤
成分(b2):炭素数8~30の炭化水素基を有する含窒素型アニオン界面活性剤
続きを表示(約 860 文字)
【請求項2】
前記成分(A)の含有量100重量部に対する前記成分(B)の含有量が0.1~15重量部である、請求項1に記載のタイヤ内面用離型剤組成物。
【請求項3】
前記成分(b1)が炭素数2~4のオキシアルキレン基を有し、前記オキシアルキレン基の平均付加モル数が2以上である、請求項1又は2に記載のタイヤ内面用離型剤組成物。
【請求項4】
前記成分(b2)が炭素数8~16の炭化水素基を有する含窒素型アニオン界面活性剤(b2-1)を含み、前記成分(b2)に占める前記アニオン界面活性剤(b2-1)の重量割合が5重量%以上である、請求項1又は2に記載のタイヤ内面用離型剤組成物。
【請求項5】
前記成分(A)がタルク、マイカ、ベントナイト及び繊維状無機粒子から選ばれる少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のタイヤ内面用離型剤組成物。
【請求項6】
下記成分(C)を含む、請求項1又は2に記載のタイヤ内面用離型剤組成物。
成分(C):融点が200℃以下の有機粒子
【請求項7】
下記成分(D)を含む、請求項1又は2に記載のタイヤ内面用離型剤組成物。
成分(D):疎水性シリコーン
【請求項8】
請求項1又は2に記載のタイヤ内面用離型剤組成物を、場所(I)及び場所(II)の少なくとも一方に付着させる工程1と、
前記工程1の後に、工程(2-1)又は工程(2-2)を行うことで、成形型内面に生タイヤの外面を押し当て、生タイヤを加熱して加硫する工程2を含み、
前記場所(I)が前記生タイヤの内面であり、前記場所(II)がブラダー表面又は金属製内型表面であり、
前記工程(2-1)が成形型内で前記生タイヤの内面側に位置された前記ブラダーを膨張させることであり、前記工程(2-2)が成形型内で前記生タイヤの内面側に位置された前記金属製内型を成形型内面へ移動させることである、タイヤの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ内面用離型剤組成物及びその利用に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
タイヤの製造工程において、未加硫の生タイヤの加硫成型は、通常、ブラダーと呼ばれるゴム製袋を生タイヤ内側で温風、熱水または蒸気で膨張させることで、金型内に未加硫生タイヤを圧入成型することによって行われる。
通常、この工程を円滑に行うために生タイヤのインナーライナー面(以下、生タイヤ内面)にあらかじめ離型剤(タイヤ内面用離型剤)が塗布される。タイヤ内面用離型剤には主に、生タイヤ内面とブラダーとの間に良好な潤滑性を与える性能(平滑性)、ブラダーと生タイヤ内面に入り込んだ空気を逃し両者を密着させる性能(空気透過性)が必要であり、また、加硫終了後にブラダーを収縮させるときにはブラダーと生タイヤ内面とが円滑にはがれる性能(離型性)が求められる。
タイヤ内面用離型剤としてはマイカやタルクなどの無機粉末とシリコーンの水性エマルジョンからなる組成物が主に使用されている。
【0003】
特許文献1では、シリコーンの水性エマルジョンに、少なくともマイカを含む無機粉体を含有させるとともに、該マイカの平均粒径を55μm~95μmの範囲としたことを特徴とするタイヤ加硫成形用の離型剤が例示されている。また、特許文献2では、無機成分、疎水性シリコーン、硫酸エステル型アニオン界面活性剤またはスルホン酸型アニオン活性剤、グリフィン法によるHLBが7.2~11.5のノニオン界面活性剤を含むゴム内面用離型剤が例示されている。さらに、特許文献3では、水膨潤性無機粉体、水溶性多糖類および水溶性高分子の少なくとも一方、界面活性剤、シリコーン成分を含むタイヤ内面用離型剤が例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-193448号公報
国際公開第2021/167025号
特開2019-42957号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年ではタイヤの高性能化が進んでいるが、特許文献1~3に開示されている従来のタイヤ内面用離型剤では、工程通過性が低下することが確認された。特に、高性能タイヤに使用されているゴムはブチルゴム組成比率が高くなり、そのためブラダーや金属内型との密着傾向が大きくなり、従来のタイヤ内面用離型剤では離型性が不足することが判明した。
さらには、タイヤの形状に関しても、従来と比較して低扁平のものが主流となり、上記のような従来のタイヤ内面用離型剤では、平滑性も低下することが判明した。
また、タイヤ内面用離型剤は、専用タンク内で分散され、数日間~数週間保管される。保管後、タイヤ内面用離型剤は、水等に再分散され使用される。そのため、タイヤ内面用離型剤は高い再分散性が必要となる。
よって、本発明は離型性と平滑性に優れ、再分散性にも優れるタイヤ内面用離型剤組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者は、鋭意検討を行った結果、特定の成分を含むタイヤ内面用離型剤組成物であれば、上記目的を達成することを見出した。
すなわち、本発明のタイヤ内面用離型剤組成物は、下記成分(A)~(B)を含むものである。
成分(A):無機粒子
成分(B):下記成分(b1)及び下記成分(b2)から選ばれる少なくとも1種
成分(b1):炭素数4~30の炭化水素基を有する含窒素型ノニオン界面活性剤
成分(b2):炭素数8~30の炭化水素基を有する含窒素型アニオン界面活性剤
【0007】
本発明のタイヤ内面用離型剤組成物は、以下の1)~6)のうちの少なくとも1つを満たすと好ましい。
1)前記成分(A)の含有量100重量部に対する前記成分(B)の含有量が0.1~15重量部である。
2)前記成分(b1)が炭素数2~4のオキシアルキレン基を有し、前記オキシアルキレン基の平均付加モル数が2以上である。
3)前記成分(b2)が炭素数8~16の炭化水素基を有する含窒素型アニオン界面活性剤(b2-1)を含み、前記成分(b2)に占める前記アニオン界面活性剤(b2-1)の重量割合が5重量%以上である。
4)前記成分(A)がタルク、マイカ、ベントナイト及び繊維状無機粒子から選ばれる少なくとも1種である。
5)下記成分(C)を含む。
成分(C):融点が200℃以下の有機粒子
6)下記成分(D)を含む。
成分(D):疎水性シリコーン
【0008】
本発明のタイヤの製造方法は、上記タイヤ内面用離型剤組成物を、場所(I)及び場所(II)の少なくとも一方に付着させる工程1と、前記工程1の後に、工程(2-1)又は工程(2-2)を行うことで、成形型内面に生タイヤの外面を押し当て、生タイヤを加熱して加硫する工程2を含み、前記場所(I)が前記生タイヤの内面であり、前記場所(II)がブラダー表面又は金属製内型表面であり、前記工程(2-1)が成形型内で前記生タイヤの内面側に位置された前記ブラダーを膨張させることであり、前記工程(2-2)が成形型内で前記生タイヤの内面側に位置された前記金属製内型を成形型内面へ移動させることである方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のタイヤ内面用離型剤組成物は離型性と平滑性に優れ、さらに再分散性に優れる。
本発明のタイヤの製造方法は上記タイヤ内面用離型剤組成物を使用しており、効率的にタイヤを製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のタイヤ内面用離型剤組成物(以下、単に離型剤組成物ということがある)は特定の粒子である成分(A)と、特定の界面活性剤である成分(B)を含むものである。
まず、離型剤組成物を構成する各成分を詳しく説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
松本油脂製薬株式会社
繊維用サイジング剤及びその用途
20日前
松本油脂製薬株式会社
タイヤ内面用離型剤組成物及びその利用
5日前
松本油脂製薬株式会社
アスファルト乳剤の分解剤組成物及びその利用
12日前
東レ株式会社
溶融紡糸設備
11か月前
東レ株式会社
吹出しノズル
5か月前
シーメット株式会社
光造形装置
4か月前
CKD株式会社
型用台車
5か月前
東レ株式会社
プリプレグテープ
8か月前
グンゼ株式会社
ピン
5か月前
株式会社日本製鋼所
押出機
7か月前
個人
射出ミキシングノズル
7か月前
東レ株式会社
フィルムの製造方法
2か月前
日機装株式会社
加圧システム
27日前
株式会社FTS
ロッド
3か月前
個人
樹脂可塑化方法及び装置
4か月前
帝人株式会社
成形体の製造方法
10か月前
株式会社リコー
シート剥離装置
9か月前
トヨタ自動車株式会社
射出装置
2か月前
株式会社シロハチ
真空チャンバ
6か月前
株式会社FTS
成形装置
4か月前
東レ株式会社
一体化成形品の製造方法
9か月前
東レ株式会社
炭素繊維シートの製造方法
1か月前
株式会社不二越
射出成形機
1か月前
株式会社不二越
射出成形機
1か月前
株式会社神戸製鋼所
混練機
3か月前
株式会社FTS
セパレータ
3か月前
三菱自動車工業株式会社
予熱装置
7か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
8か月前
TOWA株式会社
成形型清掃用のブラシ
7か月前
株式会社不二越
射出成形機
1か月前
株式会社リコー
画像形成システム
5か月前
株式会社日本製鋼所
押出成形装置
8か月前
個人
ノズルおよび熱風溶接機
4か月前
東レ株式会社
溶融押出装置および押出方法
4か月前
小林工業株式会社
振動溶着機
11か月前
トヨタ自動車株式会社
3Dプリンタ
5か月前
続きを見る
他の特許を見る