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公開番号
2025076023
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-15
出願番号
2023187631
出願日
2023-11-01
発明の名称
グラウト注入器
出願人
株式会社伊藤製鐵所
代理人
個人
主分類
E04G
21/12 20060101AFI20250508BHJP(建築物)
要約
【課題】カートリッジ容器の内部に充填されているグラウトの粘度を、少なくとも作業をする間は一定の粘度以下に保てるようにして、作業性を向上させることができるグラウト注入器を提供する。
【解決手段】カートリッジ容器50の内部に充填されている2液混合グラウトの主剤及び硬化剤を、カートリッジ容器50内から射出させて注入するグラウト注入器10であって、カートリッジ容器50が装填される箇所に、カートリッジ容器50内の主剤及び硬化剤を加熱する面状発熱体ヒーター18を設けた。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
カートリッジ容器の内部に充填されているグラウトを、1対の鉄筋と前記1対の鉄筋を接合する継手との間に前記カートリッジ容器内から射出させて注入するグラウト注入器であって、
前記カートリッジ容器が装填される箇所に、前記カートリッジ容器内の前記グラウトを加熱する面状発熱体ヒーターを設けている、
ことを特徴とするグラウト注入器。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記面状発熱体ヒーターが、樹脂フィルムと前記樹脂フィルム上に形成されたアルミニウム箔回路とでなる面状発熱パネルヒーターを有し、前記アルミニウム箔回路への通電により発熱する、
ことを特徴とする請求項1に記載のグラウト注入器。
【請求項3】
前記面状発熱体ヒーターは、前記アルミニウム箔回路への通電を調整することにより、前記グラウトの加熱温度を調整し得る、
ことを特徴とする請求項2に記載のグラウト注入器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラウト注入器に関するものであり、特に、建設現場等で2本の鉄筋を接合する継手の内部に樹脂液等のグラウトを注入するグラウト注入器に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
建設現場等では、1対のねじ鉄筋を同一直線上に連結する場合、1対のねじ鉄筋の端部を、それぞれ筒状の継手の両端側に挿入した後、継手の中央に形成した注入口からエポキシ樹脂等のグラウトを注入して、1対のねじ鉄筋と継手との間を接合している(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平9-13675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、グラウトは、材料温度によって粘度が変化する。具体的には、材料温度が低ければ粘度が高くなり、材料温度が高ければ粘度が低くなる。そして、粘度が高いと注入作業性は低く、粘度が低いと注入作業性は高くなる。なお、注入作業性が低くても注入作業ができなくはないが、グラウトが容器から射出する量が少なくなる。このため、必要量のグラウトの注入を終えるまでに要する作業時間が長くなり、作業効率が低下することになる。
【0005】
また、材料温度は、何もしない場合、外気温と略同じ温度になる。この場合、外気温度(材料温度)が15℃~40℃程度であれば注入作業性は十分である。しかし、外気温度(材料温度)が10℃程度以下になると注入作業性は極端に悪くなる。そして、外気温度(材料温度)が下がり粘度が高くなると、容器の出口から流出するグラウトの流速が低下し、注入器への抵抗が大きくなる。また、手動注入器、あるいは電動等の自動注入器において、抵抗を大きく超える注入を実施すると、容器内のグラウトは、容器後端部のピストンと筒の間隙等から逆流を起こす。この逆流を起こしたグラウトは作業の用に供すことはできない。
【0006】
そこで、従来、グラウトを加温しながら使用する方法を採っている場合もある。この場合、一般的な加温の方法は、お湯にグラウトを容器ごと浸す、あるいは温暖な室内等に留置する等である。お湯を使用する場合、一般に投げ込みヒーターという、AC100ボルト電源を使用する電熱器でお湯を加温した浴槽内に、グラウトを容器ごと投入して加温して使用する。そのため、次の(1)~(3)に挙げるような問題点があった。
(1)AC100ボルト電源が至近にある場所でしか加温できない。
(2)外気温度が材料温度と比較して低い場合、注入作業中に材料温度が放熱して必要よりも低くなってしまう。
(3)グラウトを使い切る前、その途中で材料温度が低下して粘度が上がってしまった場合、あるいは作業途中で容器内のグラウトがなくなり、次のグラウトが必要になった場合は、加温されているグラウトを取りに加温実施場所まで行かなければならない。
【0007】
そこで、カートリッジ容器の内部に充填されているグラウトの粘度を、少なくとも作業をする間は一定の粘度以下に保てるようにして、作業性を向上させることができるグラウト注入器を提供するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、カートリッジ容器の内部に充填されているグラウトを、1対の鉄筋と前記1対の鉄筋を接合する継手との間に前記カートリッジ容器内から射出させて注入するグラウト注入器であって、前記カートリッジ容器が装填される箇所に、前記カートリッジ容器内の前記グラウトを加熱する面状発熱体ヒーターを設けている、グラウト注入器を提供する。
【0009】
この構成によれば、面状発熱体ヒーターから発する熱を、カートリッジ容器の外側からカートリッジ容器内部のグラウトに加え、カートリッジ容器内のグラウトの温度を、グラウトが作業に最適な粘度を呈する温度に調整して使用することができる。したがって、カートリッジ容器内の最後のグラウトを使い終わるまで、あるいは作業が終了するまでの間、グラウトの粘度を作業に適した状態に保つことができる。これにより、作業性の向上と仕上がりの向上が期待できる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成において、前記面状発熱体ヒーターが、樹脂フィルムと前記樹脂フィルム上に形成されたアルミニウム箔回路とでなる面状発熱パネルヒーターを有し、前記アルミニウム箔回路への通電により発熱する、グラウト注入器を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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