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公開番号
2025074560
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-14
出願番号
2023185436
出願日
2023-10-30
発明の名称
車両のボディ構造
出願人
トヨタ車体株式会社
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
B62D
25/06 20060101AFI20250507BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約
【課題】マスダンパーの取り付けを容易にするとともに、そのマスダンパーを収納する筒状のフレームの中空閉断面の面積を小さくできるようにすることである。
【解決手段】筒状のフレーム24内に収納されて、フレーム24の振動を低減させるマスダンパー30を備える車両のボディ構造であって、マスダンパー30は、帯板状に形成されて、フレーム24の長さ方向に沿って収納される構成であり、マスダンパー30の長さ方向における中央部が帯板状の重り部31を構成し、そのマスダンパー30の長さ方向における両端部がフレーム24の内壁面に固定される固定フランジ部37を構成しており、マスダンパー30の重り部31と固定フランジ部37との間には、弾性変形が可能な一対の弾性変形部34が設けられている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
筒状のフレーム内に収納されて、前記フレームの振動を低減させるマスダンパーを備える車両のボディ構造であって、
前記マスダンパーは、帯板状に形成されて、前記フレームの長さ方向に沿って収納される構成であり、
前記マスダンパーの長さ方向における中央部が帯板状の重り部を構成し、そのマスダンパーの長さ方向における両端部が前記フレームの内壁面に固定される固定フランジ部を構成しており、
前記マスダンパーの重り部と固定フランジ部との間には、弾性変形が可能な一対の弾性変形部が設けられている車両のボディ構造。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された車両のボディ構造であって、
前記マスダンパーの重り部と、前記弾性変形部と、前記固定フランジ部とは、同一材料により一体成形されている車両のボディ構造。
【請求項3】
請求項2に記載された車両のボディ構造であって、
前記マスダンパーの重り部と、前記弾性変形部と、前記固定フランジ部とは、等しい肉厚寸法で形成されている車両のボディ構造。
【請求項4】
請求項3に記載された車両のボディ構造であって、
前記マスダンパーの弾性変形部は、複数の切り欠き部を備えており、
前記切り欠き部により前記弾性変形部の幅寸法を他の部位の幅寸法よりも小さくすることで、前記弾性変形部を他の部位よりも弾性変形し易く構成している車両のボディ構造。
【請求項5】
請求項4に記載された車両のボディ構造であって、
前記マスダンパーの弾性変形部には、前記切り欠き部が幅方向一端側と他端側とに互い違いに形成されている車両のボディ構造。
【請求項6】
請求項2から請求項5のいずれかに記載された車両のボディ構造であって、
前記フレームは、車両のルーフ部の前端部を構成し、フロントガラスの上端縁を支持するフロントヘッダーであり、
前記マスダンパーは鋼板により形成されて、そのマスダンパーの固定フランジ部が前記フロントヘッダーの内壁面にスポット溶接されている車両のボディ構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、筒状のフレーム内に収納されて、前記フレームの振動を低減させるマスダンパーを備える車両のボディ構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の車両のボディ構造に関する技術が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載された車両のボディ構造は、図7の縦断面図に示すように、車両のルーフ部100の前端部を構成する筒状のフレームあるフロントヘッダー110を備えている。フロントヘッダー110は、車幅方向に延びる構成でフロントガラス102の上端縁102uを支持している。このため、車両の走行時には、エンジンやミッション等の振動がフロントガラス102等からフロントヘッダー110に伝わる。これにより、フロントガラス102よりも軽いフロントヘッダー110の部分で振動レベルが大きくなり、運転室R内で低周波数のこもり音が発生するようになる。
【0003】
この点を改善するため、前記車両のボディ構造では、図7に示すように、フロントヘッダー110内に所定重量のマスダンパー105を上下振動可能に取り付けている。ここで、マスダンパー105は、ブロック状の質量体であるマス106と、そのマス106の後端部をフロントヘッダー110のインナパネル114に固定するボルト&ナット115とから構成されている。また、マスダンパー105が固定されるフロントヘッダー110のインナパネル114には、段差部114dが形成されている。そして、前記段差部114dの高面側(後側)のインナパネル114にマス106の後端部が固定され、前記段差部114dの低面側(前側)のインナパネル114とマス106の下面間には隙間が形成されている。
【0004】
車両の走行時にフロントガラス102からフロントヘッダー110に振動が伝わると、段差部114dの高面側(後側)のインナパネル114が弾性変形することでマス106が上下に振動可能になる。このように、フロントヘッダー110内に所定重量のマスダンパー105が上下振動可能な状態で取付られるため、フロントヘッダー110の振動レベルが減少し、運転室R内のこもり音を低減できるようになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-309386号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記した車両のボディ構造で使用されるマスダンパー105は、図7に示すように、ブロック状の質量体であるマス106を使用する構成である。このため、フロントヘッダー110は、マス106を上下振動可能な状態で収納できるように、そのフロントヘッダー110の中空閉断面の面積を大きくする必要がある。この結果、フロントヘッダー110を大きな筒形状に形成する必要がある。また、マスダンパー105の後端部をボルト&ナット115によりフロントヘッダー110のインナパネル114に固定する構成で、さらにインナパネル114に段差部114dを形成する必要があるため、マスダンパー105の取り付けにも手間が掛かる。
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、マスダンパーの取り付けを容易にするとともに、そのマスダンパーを収納する筒状のフレームの中空閉断面の面積を小さくできるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記した課題は、各発明によって解決される。第1の発明は、筒状のフレーム内に収納されて、前記フレームの振動を低減させるマスダンパーを備える車両のボディ構造であって、前記マスダンパーは、帯板状に形成されて、前記フレームの長さ方向に沿って収納される構成であり、前記マスダンパーの長さ方向における中央部が帯板状の重り部を構成し、そのマスダンパーの長さ方向における両端部が前記フレームの内壁面に固定される固定フランジ部を構成しており、前記マスダンパーの重り部と固定フランジ部との間には、弾性変形が可能な一対の弾性変形部が設けられている。
【0009】
本発明によると、マスダンパーは、帯板状に形成されて、フレームの長さ方向に沿って収納され、そのマスダンパーの両端部の固定フランジ部がフレームの内壁部に固定される構成である。このため、フレームが車両の走行時に振動すると、一対の弾性変形部が弾性変形することでマスダンパーの中央部の重り部が板厚方向に振動する。これにより、前記フレームの振動レベルが減少して、運転室内のこもり音が低減するようになる。このように、マスダンパーを取り付ける際、従来のように、フレームの内壁部に段差部等を加工する必要が無くなるため、マスダンパーの取り付けが容易になる。また、マスダンパーは、帯板状に形成されて、フレームの長さ方向に沿って収納される構成のため、従来のブロック状のマスダンパーと比較して、筒状のフレームの中空閉断面の面積を小さくできる。
【0010】
第2の発明によると、マスダンパーの重り部と、弾性変形部と、固定フランジ部とは、同一材料により一体成形されている。このため、マスダンパーの製作が容易になる。
(【0011】以降は省略されています)
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