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公開番号
2025070081
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180143
出願日
2023-10-19
発明の名称
フック部材の取付構造
出願人
トヨタ紡織株式会社
,
トヨタ自動車株式会社
,
トヨタ車体株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
B60R
7/08 20060101AFI20250424BHJP(車両一般)
要約
【課題】十分な耐荷重を確保しつつ、取り付け作業が容易なフック部材の取付構造を提供する。
【解決手段】乗物用内装材22は、乗物のボディに形成された開口部12の側方の部分20における乗物室内側を覆うものである。開口部12の口縁部20aには、口縁部20aに沿う長手状で口縁部20aを厚さ方向の両側から挟み込んで被覆する被覆部材34が取り付けられている。フック部材16は、乗物用内装材22の裏面側に配された裏当て部材44に対して乗物用内装材22の取付孔40を通して連結されている。そして、裏当て部材44は、開口部12に向かって延び出して先端が口縁部20aに重なる延出部62,64を有し、被覆部材34が、口縁部20aとともに、裏当て部材44の延出部62,64を挟み込んでいる構成とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
被掛止物を掛止するフック部材を乗物用内装材に設けるためのフック部材の取付構造であって、
前記乗物用内装材は、乗物のボディに形成された開口部の側方における乗物室内側を覆うものであり、前記フック部材を取り付けるための取付孔を有し、
前記開口部の口縁部には、前記口縁部に沿う長手状で前記口縁部を厚さ方向の両側から挟み込んで被覆する被覆部材が取り付けられ、
前記フック部材は、前記乗物用内装材の裏面側に配された裏当て部材に対して前記取付孔を通して連結されることで、前記裏当て部材との間で前記乗物用内装材を挟み込む形で取り付けられており、
前記裏当て部材は、前記開口部に向かって延び出して先端が前記口縁部に重なる延出部を有し、
前記被覆部材は、前記口縁部とともに、前記裏当て部材の前記延出部を挟み込んでいることを特徴とする、フック部材の取付構造。
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【請求項2】
前記裏当て部材の前記延出部は、先端側が二又に分かれており、前記取付孔より上方に延びて前記口縁部に重なる上側重畳部と、前記取付孔より下方に延びて前記口縁部に重なる下側重畳部と、を有する、請求項1に記載のフック部材の取付構造。
【請求項3】
前記乗物用内装材は、前記取付孔として、第1取付孔および第2取付孔を有し、
前記裏当て部材は、前記第1取付孔および前記第2取付孔に対応して貫通形成された第1貫通孔および第2貫通孔を有し、
前記フック部材は、フック本体と、前記フック本体から突出する突起部と、を有し、前記裏当て部材の裏面側から前記第1取付孔および前記第1貫通孔に挿入された締結具によって、前記裏当て部材および前記乗物用内装材を挟み込むようにして締結され、
前記突起部は、前記第2取付孔および前記第2貫通孔に嵌入している、請求項1または請求項2に記載のフック部材の取付構造。
【請求項4】
前記乗物用内装材は、前記ボディに対向する面を形成する対向面部と、前記対向面部の側縁から前記口縁部に向かって立設する立壁部と、を有し、前記立壁部に前記取付孔が形成されて、前記フック部材が取り付けられる、請求項1または請求項2に記載のフック部材の取付構造。
【請求項5】
前記裏当て部材の前記延出部には、前記口縁部に対向する面に緩衝材が設けられている、請求項1または請求項2に記載のフック部材の取付構造。
【請求項6】
前記ボディは、前後に並ぶ2枚のサイドドアのための開口部を2つ有し、それら2つの開口部の間に上下方向に延びるピラーが形成されたものとされ、
前記乗物用内装材は、前記ピラーの乗物室内側を覆うピラーガーニッシュである、請求項1または請求項2に記載のフック部材の取付構造。
【請求項7】
前記被覆部材は、前記口縁部と前記ピラーガーニッシュとの間を塞ぐとともに、前記口縁部と前記サイドドアとの間からの水の浸入を防ぐウェザーストリップである、請求項6に記載のフック部材の取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物室内に設けられるフック部材の取付構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両の被取付部材に取り付けられる車両用フックが開示されている。下記特許文献1に開示された車両用フックは、少なくも2つの膨張ピンを備え、その膨張ピンは、被取付部材に形成された貫通孔を貫通した後に、その被取付部材の方向に押圧される力を受けると、膨張ピンが有する膨張係止脚が広がって、貫通孔の孔縁部に掛かり止まるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
中国実用新案公告第215204687号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のフック部材の取付構造においては、容易に取り付けることが可能であるものの、その耐荷重は小さく、比較的重量の大きなものが掛けられた場合には、フックが被取付部材から外れてしまう虞がある。一方で、フックの耐荷重を大きくするために、ボディに対して内装材を取り付けた後、フックをボディに対して固定する構造とされる場合もある。この場合には、内装材の取付位置とボディの取付位置との位置合わせが必要となる。また、内装材側から固定するために用いられる締結具等を隠すために、新たな部材が必要となったり、フック部材を分割したりする必要がある。つまり、フックをボディに対して固定する構造の場合には、ボディと内装材との組付工程において、作業工程や部品点数が増えるなど、作業性を悪化させるという問題がある。
【0005】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、十分な耐荷重を確保しつつ、取り付け作業が容易なフック部材の取付構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願に開示されるフック部材の取付構造は、下記の構成とされている。
(1)被掛止物を掛止するフック部材を乗物用内装材に設けるためのフック部材の取付構造であって、
前記乗物用内装材は、乗物のボディに形成された開口部の側方における乗物室内側を覆うものであり、前記フック部材を取り付けるための取付孔を有し、
前記開口部の口縁部には、前記口縁部に沿う長手状で前記口縁部を厚さ方向の両側から挟み込んで被覆する被覆部材が取り付けられ、
前記フック部材は、前記乗物用内装材の裏面側に配された裏当て部材に対して前記取付孔を通して連結されることで、前記裏当て部材との間で前記乗物用内装材を挟み込む形で取り付けられており、
前記裏当て部材は、前記開口部に向かって延び出して先端が前記口縁部に重なる延出部を有し、
前記被覆部材は、前記口縁部とともに、前記裏当て部材の前記延出部を挟み込んでいることを特徴とする、フック部材の取付構造。
【0007】
本願に開示のフック部材の取付構造は、フック部材が乗物用内装材に対して固定されているものの、フック部材に連結された裏当て部材の一端である延出部を、被覆部材が保持した構成となっており、フック部材の耐荷重を高めることができる。例えば、フック部材の耐荷重を確保すべく、フック部材をボディに対して固定する構造も存在するが、そのような構造の場合、乗物用内装材をボディに組み付けた後に、フック部材の取り付けを行うことになるため、乗物用内装材の取付孔とボディの取付部との位置合わせに手間が掛かったり、その固定を乗物室内側から行うために、その固定に用いた固定具を隠すための部品や構造が必要となったりする。本願に開示のフック部材の取付構造においては、フック部材を乗物用内装材に固定した後、そのフック部材が固定された乗物用内装材をボディに組み付けて、被覆部材を従来と同様に取り付けるだけで、フック部材の取付が完了する。つまり、本願に開示のフック部材の取付構造によれば、ボディに対する乗物用内装材の組付作業において、作業工程および部品点数を増やすことがない。したがって、本願に開示のフック部材の取付構造は、十分な耐荷重を確保しつつ、取り付け作業が容易なものとなる。また、本願に開示のフック部材の取付構造は、乗物用内装材において設計途中に変更があってもその対応が容易である。
【0008】
また、上記構成のフック部材の取付構造において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。
【0009】
(2)前記裏当て部材の前記延出部は、先端側が二又に分かれており、前記取付孔より上方に延びて前記口縁部に重なる上側重畳部と、前記取付孔より下方に延びて前記口縁部に重なる下側重畳部と、を有する、(1)項に記載のフック部材の取付構造。
【0010】
この構成のフック部材の取付構造は、フック部材の固定箇所の上方と下方との両側において、裏当て部材が保持されているため、フック部材に物品が引っ掛けられた際に裏当て部材に作用するモーメントを、しっかりと支えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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