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公開番号2025074505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-14
出願番号2023185351
出願日2023-10-30
発明の名称シートリクライニング装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 2/22 20060101AFI20250507BHJP(車両一般)
要約【課題】シートリクライニング装置のラチェットにポールの噛合を許容する調整範囲と噛合を阻止するフリーゾーンとを広く確保すること。
【解決手段】シートリクライニング装置4は、互いに回転可能に連結されるラチェット10及びガイド20と、ガイド20に支持されてラチェット10との噛合によりこれらの回転をロックする第1ポール30A及び第2ポール30Bとを有する。ラチェット10が、フリーゾーンにおいて第1ポール30A及び第2ポール30Bの噛合をこれらから突出する第1突起34A及び第2突起34Bを内周面に当接させることで阻止する第1規制ガイド12A及び第2規制ガイド12Bを有する。第2規制ガイド12Bが、第1規制ガイド12Aの内周面よりも半径方向の内側の位置に内周面と外周面とを有することで、ラチェット10がフリーゾーンから調整範囲に入るときには、第1突起34Aをその半径方向の外側の領域から回転方向に通す。
【選択図】図15
特許請求の範囲【請求項1】
シートリクライニング装置であって、
互いにリクライニングの中心軸線のまわりに回転可能なように連結されるラチェット及びガイドと、
該ガイドにより回転方向の両側から支持され、半径方向の外側に押し出される移動により前記ラチェットと噛合して回転をロックする複数のポールと、を有し、
前記ラチェットが、所定の回転領域であるフリーゾーンにおいて複数の前記ポールの押し出しによる噛合を内周面との当接により阻止する規制ガイドを有し、
複数の前記ポールが、互いに回転方向に並ぶ第1ポールと第2ポールとを含み、
前記規制ガイドが、互いに前記中心軸線のまわりに異なる曲率半径で前記内周面が湾曲するように回転方向に分断されて並ぶ第1規制ガイドと第2規制ガイドとを有し、
前記第1規制ガイドが、前記第1ポールから軸方向に突出する第1突起をその前記内周面に当てることで前記第1ポールの噛合を阻止し、
前記第2規制ガイドが、前記第2ポールから軸方向に突出する第2突起をその前記内周面に当てることで前記第2ポールの噛合を阻止し、かつ、前記第1規制ガイドの前記内周面よりも半径方向の内側の位置に前記内周面と外周面とを有することで、前記ラチェットが前記フリーゾーンから外れて噛合を許容する調整範囲に入るときには、前記第1突起をその半径方向の外側の領域から回転方向に通すシートリクライニング装置。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシートリクライニング装置であって、
複数の前記ポールが、前記第1ポール及び前記第2ポールと回転方向に並ぶ第3ポールを更に含み、
前記規制ガイドが、前記第1規制ガイド及び前記第2規制ガイドと回転方向に並ぶと共に前記中心軸線のまわりに湾曲する前記内周面を有する第3規制ガイドを更に有し、
前記第3規制ガイドが、前記第1規制ガイドの前記内周面よりも半径方向の内側、かつ、前記第2規制ガイドの前記内周面よりも半径方向の外側の位置に前記内周面を有し、前記第3ポールから軸方向に突出する第3突起をその前記内周面に当てることで前記第3ポールの噛合を阻止するシートリクライニング装置。
【請求項3】
請求項2に記載のシートリクライニング装置であって、
前記ラチェットが、半径方向に円板状に広がると共に前記規制ガイドが軸方向に突出するように形成される円板部と、該円板部の外周縁から該外周縁に沿って軸方向に円筒状に突出すると共に複数の前記ポールを噛合させるための内歯を内周面に沿って備える円筒部と、を有し、
前記第1規制ガイド及び前記第3規制ガイドが、前記円筒部よりも半径方向の内側となる前記円板部の外周縁から軸方向に突出し、前記第2規制ガイドが、前記第1規制ガイド及び前記第3規制ガイドよりも半径方向の内側の位置において前記円板部から前記第1規制ガイド及び前記第3規制ガイドとは分断された浮島状となるように軸方向に突出するシートリクライニング装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートリクライニング装置に関する。詳しくは、シートバックの背凭れ角度を調節可能なロック機構を備えるシートリクライニング装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、シートバックの背凭れ角度を調節するためのシートリクライニング装置が開示されている。このシートリクライニング装置は、互いにリクライニングの中心軸線まわりに回転可能なように組み付けられるラチェットとガイドとを備える。ラチェットは、シートバックに結合される。ガイドは、シートクッションに結合される。
【0003】
ラチェットとガイドとの間には、これらの相対回転をロックするための3つのポールが設けられている。各ポールは、ガイドにより回転方向の両側から支持され、半径方向の外側に押し出されることでラチェットと噛合してラチェットの相対回転をロックする。
【0004】
各ポールには、ラチェットが所定の回転領域(フリーゾーン)にあるときに半径方向の外側に押し出されることで、ラチェットに形成された規制ガイドの内周面と当接する突起が形成されている。各ポールは、それらの突起がラチェットの規制ガイドと当接することで、ラチェットに対する噛合が阻止される。
【0005】
規制ガイドは、ラチェットがフリーゾーンにあるときには、各ポールの突起を互いに異なる径方向位置で当てるようになっている。それにより、規制ガイドは、ラチェットがフリーゾーンから外れて噛合を許容する調整範囲にあるときには、いずれの突起とも当たらないように干渉を逃がすようになっている。一方で、規制ガイドは、ラチェットがフリーゾーンにあるときには、各ポールの突起を一斉に当てるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5592753号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
規制ガイドは、ラチェットが調整範囲にあるときに、本来、当たるべきでないポールの突起との干渉を逃がすために、一部に半径方向の内側から凹む凹部が形成された構成とされる。合わせて、上記特定のポールの突起が、凹部に通れるように他の突起よりも突出量が短くなっている。
【0008】
そのため、規制ガイドが、突起を当てる部分と逃がす部分(凹部)とが軸方向に並ぶ厚みの増大する構成となってしまう。また、特定のポールの突起が短いことで、規制ガイドとの接触面積が減るため、噛合を阻止するための強度が低下してしまう。そこで、本発明は、ラチェットにポールの噛合を許容する調整範囲と噛合を阻止するフリーゾーンとを適切かつ広く確保することが可能なシートリクライニング装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決する手段として、本発明のシートリクライニング装置は、次の手段をとる。
【0010】
すなわち、本発明の第1の発明は、シートリクライニング装置であって、互いにリクライニングの中心軸線のまわりに回転可能なように連結されるラチェット及びガイドと、該ガイドにより回転方向の両側から支持され、半径方向の外側に押し出される移動により前記ラチェットと噛合して回転をロックする複数のポールと、を有し、前記ラチェットが、所定の回転領域であるフリーゾーンにおいて複数の前記ポールの押し出しによる噛合を内周面との当接により阻止する規制ガイドを有し、複数の前記ポールが、互いに回転方向に並ぶ第1ポールと第2ポールとを含み、前記規制ガイドが、互いに前記中心軸線のまわりに異なる曲率半径で前記内周面が湾曲するように回転方向に分断されて並ぶ第1規制ガイドと第2規制ガイドとを有し、前記第1規制ガイドが、前記第1ポールから軸方向に突出する第1突起をその前記内周面に当てることで前記第1ポールの噛合を阻止し、前記第2規制ガイドが、前記第2ポールから軸方向に突出する第2突起をその前記内周面に当てることで前記第2ポールの噛合を阻止し、かつ、前記第1規制ガイドの前記内周面よりも半径方向の内側の位置に前記内周面と外周面とを有することで、前記ラチェットが前記フリーゾーンから外れて噛合を許容する調整範囲に入るときには、前記第1突起をその半径方向の外側の領域から回転方向に通すシートリクライニング装置である。
(【0011】以降は省略されています)

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