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公開番号2025083023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-30
出願番号2023196661
出願日2023-11-20
発明の名称シート
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類A47C 1/022 20060101AFI20250523BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】 シートの可動部及び電動部品等の耐久性が低下することを抑制可能なシートの一例を開示する。
【解決手段】 仮眠用シートは、利用者の体重に関連した値である損害指標Dに基づいて初期化機能が実行されるタイミングを決定する。このため、当該仮眠用シートでは、利用者の体重が大きく、可動部の慣性が大きくなるときが多い場合には、慣性が小さくなるときが多い場合に比べて、初期化機能が実行され得るタイミングが増加する。したがって、当該仮眠用シート1では、初期位置と基準位置とが大きくずれてしまうことが抑制され得るので、可動部及び電動部品等の耐久性が低下することが抑制され得る。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
シートバック及びシートクッションを備え、前記シートバック及び前記シートクッションのうち少なくとも一方が他方に対して変位可能なシートにおいて、
前記一方を可動部とし、前記可動部の一部又は当該可動部と機械的に連動して変位する部位を当接部としたとき、
前記可動部を変位させる電動式の可動機構であって、前記当接部に接触することにより当該可動部の変位範囲を規制するストッパを有する可動機構と、
前記ストッパと前記当接部とが接触したときの前記可動部の位置を初期位置としたとき、
前記可動機構の作動を制御する制御部であって、前記初期位置を基準位置として記憶するとともに、当該基準位置に基づいて前記可動部の位置を制御する制御部と、
前記可動部に作用する利用者の体重を示す情報を検出する重量センサとを備え、
前記制御部は、前記可動部を変位させて前記ストッパと前記当接部とを接触させ、その時の前記可動部の位置を前記基準位置として記憶する初期化機能が実行可能であり、
さらに、前記制御部は、前記重量センサの検出信号を利用して前記初期化機能を実行するタイミングを決定する初期化実施決定機能が実行可能であるシート。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
シートバック及びシートクッションを備え、前記シートバック及び前記シートクッションのうち少なくとも一方が他方に対して変位可能なシートにおいて、
前記一方を可動部とし、前記可動部の一部又は当該可動部と機械的に連動して変位する部位を当接部としたとき、
前記可動部を変位させる電動式の可動機構であって、前記当接部に接触することにより当該可動部の変位範囲を規制するストッパを有する可動機構と、
前記ストッパと前記当接部とが接触したときの前記可動部の位置を初期位置としたとき、
前記可動機構の作動を制御する制御部であって、前記初期位置を基準位置として記憶するとともに、当該基準位置に基づいて前記可動部の位置を制御する制御部と、
利用者により操作される入力部であって、当該利用者の体重を示す情報を入力するための入力部とを備え、
前記制御部は、前記可動部を変位させて前記ストッパと前記当接部とを接触させ、その時の前記可動部の位置を前記基準位置として記憶する初期化機能が実行可能であり、
さらに、前記制御部は、前記入力部に入力された情報を利用して前記初期化機能を実行するタイミングを決定する初期化実施決定機能が実行可能であるシート。
【請求項3】
シートバック及びシートクッションを備え、前記シートバック及び前記シートクッションのうち少なくとも一方が他方に対して変位可能なシートにおいて、
前記一方を可動部とし、前記可動部の一部又は当該可動部と機械的に連動して変位する部位を当接部としたとき、
前記可動部を変位させる電動式の可動機構であって、前記当接部に接触することにより当該可動部の変位範囲を規制するストッパを有する可動機構と、
前記ストッパと前記当接部とが接触したときの前記可動部の位置を初期位置としたとき、
前記可動機構の作動を制御する制御部であって、前記初期位置を基準位置として記憶するとともに、当該基準位置に基づいて前記可動部の位置を制御する制御部と、
利用者の体重を示す情報を無線通信又は有線通信にて受信可能な受信部とを備え、
前記制御部は、前記可動部を変位させて前記ストッパと前記当接部とを接触させ、その時の前記可動部の位置を前記基準位置として記憶する初期化機能が実行可能であり、
さらに、前記制御部は、前記受信部にて受信された情報を利用して前記初期化機能を実行するタイミングを決定する初期化実施決定機能が実行可能であるシート。
【請求項4】
利用者の体重、又は当該利用者の体重に関連する値を損害指標としたとき、
前記制御部は、前記初期化実施決定機能においては、前回、前記初期化機能を実行した時からの損害指標の積算値が予め決められた値以上となったときに、前記初期化機能を実行すべきタイミングであると決定する請求項1ないし3のいずれか1項に記載のシート。
【請求項5】
前記可動部が複数ある場合においては、前記予め決められた値は、当該複数の可動部毎に存在する請求項4に記載のシート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、シートバック及びシートクッションのうち少なくとも一方が他方に対して変位可能な電動式シートに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の自動車用電動式シートでは、ドアを施錠した回数が規定回数に達したときにシート位置の初期化機能を実行している。なお、初期化機能とは、例えば、電動モータの回転角を制御する際に用いる基準となる位置を、シートがストッパに接触して電動モータの回転が強制的に停止した時の位置に一致させる機能をいう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-90111号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に係る初期化機能の実行時においては、シート等の可動部がストッパに接触して電動モータの回転が強制的に停止させられる。このため、初期化機能の実行時に可動部及び電動モータ等の電動部品に大きな負荷が作用する。
【0005】
したがって、特許文献1に記載の発明では、可動部及び電動部品等の耐久性が低下するおそれがある。本開示は、当該点に鑑み、可動部及び電動部品等の耐久性が低下することを抑制可能なシートの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
シートバック(4)及びシートクッション(5)を備え、シートバック(4)及びシートクッション(5)のうち少なくとも一方が他方に対して変位可能なシートは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
【0007】
すなわち、当該構成要件は、可動部(4)を変位させる電動式の可動機構(8A、5A)であって、当接部(4A)に接触することにより当該可動部の変位範囲を規制するストッパ(5A)を有する可動機構(8A、5A)と、可動機構(8A、5A)の作動を制御する制御部(9)であって、初期位置を基準位置として記憶するとともに、当該基準位置に基づいて可動部(4)の位置を制御する制御部(9)と、可動部(4)に作用する利用者の体重を示す情報を検出する重量センサ(10)とを備え、制御部(9)は、可動部(4)を変位させてストッパ(5A)と当接部(4A)とを接触させ、その時の可動部(4)の位置を基準位置として記憶する初期化機能が実行可能であり、さらに、制御部(9)は、重量センサ(10)の検出信号を利用して初期化機能を実行するタイミングを決定する初期化実施決定機能が実行可能であることである。
【0008】
なお、可動部(4)とは、シートバック(4)及びシートクッション(5)のうちいずれか一方をいう。当接部(4A)とは、可動部(4)の一部又は当該可動部(4)と機械的に連動して変位する部位をいう。初期位置とは、ストッパ(5A)と当接部(4A)とが接触したときの可動部(4)の位置をいう。
【0009】
利用者の体重が大きい場合には、可動部(4)の慣性が大きくなるため、可動部(4)の現実の位置と制御部(9)が把握している位置とのずれが大きくなる。このため、利用者の体重が大きい場合には、初期位置と基準位置とが大きくずれてしまい可能性がある。
【0010】
これに対して、当該シートでは、重量センサ(10)の検出信号に基づいて初期化機能が実行されるタイミングが決定される。
このため、当該シートでは、利用者の体重が大きく、可動部(4)の慣性が大きくなる場合には、初期化機能が実行され得る。したがって、当該シートでは、初期位置と基準位置とが大きくずれてしまうことが抑制され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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