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公開番号2025082437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-29
出願番号2023195751
出願日2023-11-17
発明の名称乗物用シートのシートカバー構造
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 2/58 20060101AFI20250522BHJP(車両一般)
要約【課題】シートクッション長可変タイプの乗物用シートのシートカバー構造において、皺や凹みといった外観不具合が発生しにくい乗物用シートのシートカバー構造を提供する。
【解決手段】シートクッション前端部が前後方向に移動可能な乗物用シートのクッションカバー10である。シートクッション本体部のメイン部カバー11と、サイド部カバー12と、シートクッション前端部の上面部カバー91と、を有する。メイン部カバー11とサイド部カバー12が第1縫製部21で、メイン部カバー11と上面部カバー91が第2縫製部22で連結されている。第1縫製部21と第2縫製部22が略直角に交わるコーナ部には略直角三角形状の縫い代の剛性を付与する面状体31が縫製されている。面状体31のメイン部カバー11と反対側には、帯状の規制布帛32が配置されて、規制布帛32の一端部側が第1縫製部21で、他端部側が第2縫製部22で縫製されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
シートクッション本体部に対してシートクッション前端部が前後方向に移動可能な乗物用シートのシートカバーであって、
前記シートクッション本体部のシート幅方向中央部であるメイン部を被覆するメイン部カバーと、該メイン部カバーのシート幅方向両サイド部を被覆するサイド部カバーと、前記シートクッション前端部を被覆する前端部カバーと、を有し、
前記メイン部カバーと前記サイド部カバーとが第1縫製部で縫製により連結されており、
前記メイン部カバーと前記前端部カバーとが第2縫製部で縫製により連結されており、
前記第1縫製部と前記第2縫製部とは略直角に交わっており、
前記第1縫製部と前記第2縫製部の交わるコーナ部には略直角三角形状の縫い代の剛性を付与する面状体が直角を挟む両辺の近傍が前記第1縫製部と前記第2縫製部で縫製されて一体化されており、
該面状体の前記メイン部カバーと反対側には、前記第1縫製部の第1縫い代と前記第2縫製部の第2縫い代の倒れ方向を規制する帯状の規制布帛が配置されて、該規制布帛の一端部側が前記第1縫製部で縫製され他端部側が前記第2縫製部で縫製されて一体化されている乗物用シートのシートカバー。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記規制布帛は、少なくとも前記第1縫製部又は前記第2縫製部のいずれか一方において前記面状体とともに縫製されている乗物用シートのシートカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用シートのシートカバー構造に関する。詳しくは、シートクッションの長さ調整可能な乗物用シートのシートカバー構造に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の乗物に装備される乗物用シートにおいて、着座乗員の体格に応じて大腿部を好適に支持するためにシートクッションの長さを調整可能としたもの知られている。特許文献1には、シートクッションの骨格をなす支持部材に対して前後方向に移動可能な調整部材によってシートクッションの外形をなす着座部材の先端部を移動させることによりシートクッションの長さを調整可能とした自動車用シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-179192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に記載された自動車用シートにおいては、着座部材を被覆するシートカバーの支持部材に対応する部分と調整部材に対応する部分の境界部で、シートカバーの中央部に相当するメイン天板部が上下方向に折り曲げられたり元に戻されたりする動きをする。そして、シートカバーの両サイド部に相当するサイド天板部とメイン天板部の支持部材に対応する部分のみが縫製により連結されており、サイド天板部とメイン天板部の調整部材に対応する部分とは縫製により連結されていない。これによって、サイド天板部とメイン天板部の支持部材に対応する部分の縫製部にはシートクッション長を変更したとき無理な力がかからずシートカバーの表面に皺や凹みといった外観不具合が発生しにくい。一方、サイド天板部とメイン天板部との間が、支持部材に対応する部分との間のみならず調整部材に対応する部分との間でも縫製により連結される構造の場合、シートクッション長を変更したときシートカバーの表面に皺や凹みといった外観不具合が発生しやすいという問題があった。
【0005】
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートクッション長可変タイプの乗物用シートのシートカバー構造において、皺や凹みといった外観不具合が発生しにくい乗物用シートのシートカバー構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1発明は、シートクッション本体部に対してシートクッション前端部が前後方向に移動可能な乗物用シートのシートカバーであって、前記シートクッション本体部のシート幅方向中央部であるメイン部を被覆するメイン部カバーと、該メイン部カバーのシート幅方向両サイド部を被覆するサイド部カバーと、前記シートクッション前端部を被覆する前端部カバーと、を有し、前記メイン部カバーと前記サイド部カバーとが第1縫製部で縫製により連結されており、前記メイン部カバーと前記前端部カバーとが第2縫製部で縫製により連結されており、前記第1縫製部と前記第2縫製部とは略直角に交わっており、前記第1縫製部と前記第2縫製部の交わるコーナ部には略直角三角形状の縫い代の剛性を付与する面状体が直角を挟む両辺の近傍が前記第1縫製部と前記第2縫製部で縫製されて一体化されており、該面状体の前記メイン部カバーと反対側には、前記第1縫製部の第1縫い代と前記第2縫製部の第2縫い代の倒れ方向を規制する帯状の規制布帛が配置されて、該規制布帛の一端部側が前記第1縫製部で縫製され他端部側が前記第2縫製部で縫製されて一体化されていることを特徴とする。
【0007】
第1発明によれば、シートカバーは、第1縫い代と第2縫い代が面状体により剛性が高められているとともに、規制布帛によって倒れ方向が規制されている。これによって、シートクッション本体部に対してシートクッション前端部を移動させてシートクッションの長さを変更させても第1縫い代と第2縫い代の倒れ方向を一定とすることにより外観不具合の発生を抑止できる。
【0008】
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記規制布帛は、少なくとも前記第1縫製部又は前記第2縫製部のいずれか一方において前記面状体とともに縫製されていることを特徴とする。
【0009】
第2発明によれば、規制布帛は、少なくとも第1縫製部又は第2縫製部のいずれか一方において面状体とともに縫製されているので、第1縫い代又は第2縫い代の剛性の高い部分と一体化されており、より効果的に縫い代の倒れ方向を規制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一実施形態のシートカバー構造が適用された自動車用シートの斜視図である。
図1のII-II矢視線断面図である。調整部材が後端位置にある状態を示す。
図2において調整部材が前端位置にある状態を示す断面図である。
図1のIV部分のシートカバーを裏側から見た図である。
図4のV-V矢視線断面を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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