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公開番号2025082061
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195289
出願日2023-11-16
発明の名称分離装置および分離方法
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B29B 17/00 20060101AFI20250521BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】繊維と粉砕された発泡素材とが絡み合った混合物を分離することが可能な分離装置および分離方法を提供する。
【解決手段】それぞれが混合物20の一部を把持した状態で送る2以上の搬送部31,32,33を有し、2以上の搬送部31,32,33の搬送速度を異ならせた状態で、混合物20を搬送する搬送装置30と、混合物20に対して風を吹き付ける送風装置60と、を備え、搬送装置30が、2以上の搬送部31,32,33の搬送速度の差によって混合物20を引き延ばしつつ搬送し、送風装置60が、混合物20の引き延ばされた箇所に風を吹き付けて発泡素材14を吹き飛ばすことで、繊維18を分離する構成とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
繊維と粉砕された発泡素材とが絡み合った混合物を分離する分離装置であって、
それぞれが前記混合物の一部を把持した状態で送る2以上の搬送部を有し、2以上の前記搬送部の搬送速度を異ならせた状態で、前記混合物を搬送する搬送装置と、
前記混合物に対して風を吹き付ける送風装置と、
を備え、
前記搬送装置が、2以上の前記搬送部の搬送速度の差によって前記混合物を引き延ばしつつ搬送し、前記送風装置が、前記混合物の引き延ばされた箇所に風を吹き付けて前記発泡素材を吹き飛ばすことで、前記繊維を分離する、分離装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記搬送部の各々は、上下方向に並んで配された2つのコンベアからなるコンベア対であり、前記混合物の一部を前記2つのコンベアで挟んだ状態で搬送するものとされ、
前記搬送装置は、2以上の前記コンベア対が、搬送方向に直交する方向である直交方向に並んで配され、隣接する前記コンベア対の搬送速度を異ならせることによって、前記混合物を引き延ばす、請求項1に記載の分離装置。
【請求項3】
前記搬送装置は、第1コンベア対と、前記第1コンベア対に対して前記搬送方向における下流側に直列的に配された第2コンベア対と、前記第1コンベア対および前記第2コンベア対に対して前記直交方向に隣接して配された第3コンベア対と、を有し、
前記第3コンベア対の搬送速度は、前記第1コンベア対の搬送速度より早い搬送速度とされ、かつ、前記第2コンベア対の搬送速度は、前記第3コンベア対の搬送速度より早くされている、請求項2に記載の分離装置。
【請求項4】
前記搬送装置は、前記第1コンベア対および前記第2コンベア対と、前記第3コンベア対が、前記直交方向に、交互に並んで配されている、請求項3に記載の分離装置。
【請求項5】
前記搬送装置は、前記搬送方向における最下流側に配されてメッシュ状のコンベアベルトを回転させるメッシュコンベア対を有し、
前記送風装置は、前記メッシュコンベア対の上方に配され、前記メッシュコンベア対の両者の前記コンベアベルトを貫通する方向から風を吹き付ける、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の分離装置。
【請求項6】
前記送風装置は、隣接する2つの前記コンベア対の間に配され、2つの前記コンベア対の間を挿通するように風を吹き付ける、請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の分離装置。
【請求項7】
繊維と粉砕された発泡素材とが絡み合った混合物を分離する分離方法であって、
搬送速度の異なる2以上の搬送部が、それぞれ前記混合物の一部を把持して搬送することで、前記混合物を引き延ばすとともに、送風装置が、前記混合物における引き延ばされた箇所に風を吹き付けることで、前記混合物から前記発泡素材を吹き飛ばして前記繊維を分離する、分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維と粉砕された発泡素材とが絡み合った混合物を分離する分離装置および分離方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、冷蔵庫やエアコン等の廃棄物を破砕処理後に発生するウレタン,繊維(断熱材)とその他(樹脂,金属等)を分離する装置および方法が開示されている。下記特許文献1に記載の技術では、破砕物を振動コンベアで搬送し、振動コンベアで搬送される破砕物に、振動コンベアの搬送方向と逆向きに送風することにより、破砕物中のウレタン、繊維類を振動コンベアの搬送方向と逆向きに搬送して、振動コンベアの搬送方向の後端側から落下させ、破砕物中の金属、樹脂を前記振動コンベアの搬送方向に搬送して風力選別し、粉塵を吸引排気するようになっている。下記特許文献1に記載の技術は、いわゆる風力分級であり、この風力分級は、比重差が大きい混合物の分級に適している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-170398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、比重差の小さい繊維とウレタン等の発泡素材とは、同じ個所に集められてしまい、分離することができない。例えば、乗物の内装に用いられる表皮材は、発泡素材の上に、ファブリック等の繊維層が積層されたものが、広く採用されている。この表皮材を、反毛機等によって開繊すると、ほぐれた繊維に発泡素材が絡み合った混合物となる。この混合物は、上記特許文献1のような風力分級では分離できず、これらを分離することが望まれる。
【0005】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、繊維と粉砕された発泡素材とが絡み合った混合物を分離することが可能な分離装置および分離方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願に開示される分離装置は、下記の構成とされている。
(1)繊維と粉砕された発泡素材とが絡み合った混合物を分離する分離装置であって、
それぞれが前記混合物の一部を把持した状態で送る2以上の搬送部を有し、2以上の前記搬送部の搬送速度を異ならせた状態で、前記混合物を搬送する搬送装置と、
前記混合物に対して風を吹き付ける送風装置と、
を備え、
前記搬送装置が、2以上の前記搬送部の搬送速度の差によって前記混合物を引き延ばしつつ搬送し、前記送風装置が、前記混合物の引き延ばされた箇所に風を吹き付けて前記発泡素材を吹き飛ばすことで、前記繊維を分離する、分離装置。
【0007】
本願に開示の分離装置は、搬送装置によって搬送されている混合物が、搬送部と搬送部との間で引き延ばされることで、絡まった繊維の隙間が大きくされる。そして、その箇所に送風装置によって風が吹き付けられることで、発泡素材を容易に吹き飛ばすことができる。したがって、本願に開示の分離装置は、繊維と発泡素材を分離することができる。なお、本願に開示の分離装置は、送風装置によって、発泡素材に加えて、長さの短い繊維くずも吹き飛ばして分離除去することができるため、再利用に好適な比較的長さのある繊維のみを取り出すことが可能である。
【0008】
本願に開示の分離装置において「搬送装置」の「搬送部」には、一対のコンベアや、一対のローラーによって、挟み込んで送る構成のものを採用可能である。一対のコンベアの場合、搬送装置は、一対のコンベアからなるコンベア対を、搬送方向に直交する方向に並んで配し、互いに異なる搬送速度で搬送することで、混合物を引き延ばす構成とすることができる。また、一対のローラーの場合、搬送装置は、一対のローラーからなるローラー対を、搬送方向に並んで配し、下流側のローラー対の回転速度を、上流側のローラー対の回転速度より大きくすることで、混合物を引き延ばすことが可能な構成とすることができる。
【0009】
また、本願に開示の分離装置において「送風装置」は、搬送装置によって搬送している最中の混合物に対して風を吹き付けるものであってもよく、搬送装置によって完全に引き延ばした混合物に対して、風を吹き付けるものであってもよい。前者の場合には、例えば、上述のコンベア対とコンベア対との間に配設したり、後者の場合には、ローラー対とローラー対との間に配設したりすることができる。
【0010】
上記構成の分離装置において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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