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公開番号
2025068873
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-30
出願番号
2023178955
出願日
2023-10-17
発明の名称
マルチウェルプレート
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C12M
1/32 20060101AFI20250422BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】生物発光測定を安定して行い、かつクロストークを防ぐ。
【解決手段】本発明に係るマルチウェルプレート(1)は、プレート外壁(10)と、二次元アレイ状に配設されている独立した複数のウェルとを備えており、複数のウェルは、プレート外壁(10)より低い高さの壁部(11w)を有する基質投入用ウェル(11)、プレート外壁(10)と同じ高さの壁部(12w)を有し、該壁部(12w)に切り欠き(12a)が設けられているサンプル投入用ウェル(12)を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
プレート外壁と、
二次元アレイ状に配設されている独立した複数のウェルとを備えており、
前記複数のウェルは、前記プレート外壁より低い高さの壁部を有する基質投入用ウェル、および前記プレート外壁と同じ高さの壁部を有し、該壁部に切り欠きが設けられているサンプル投入用ウェルを含む、生物発光測定に使用されるマルチウェルプレート。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記切り欠きは、前記切り欠きを通過する前記サンプル投入用ウェルの中心からの光が、該サンプル投入用ウェルに隣接するウェルを通過しないこととなる位置に設けられている、請求項1に記載のマルチウェルプレート。
【請求項3】
前記切り欠きは、前記壁部上、前記サンプル投入用ウェルの中心から隣り合う任意のウェルの中心に向かう仮想基準線から時計回りに30°~60°の位置に設けられている、請求項2に記載のマルチウェルプレート。
【請求項4】
最外周の前記ウェルは、前記基質投入用ウェルおよび前記サンプル投入用ウェルのいずれでもなく、
前記基質投入用ウェル同士は隣り合っていない、請求項1に記載のマルチウェルプレート。
【請求項5】
96ウェルプレートである、請求項1~4のいずれか1項に記載のマルチウェルプレート。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、マルチウェルプレートに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
細胞中の遺伝子発現を測定する手段として、生物発光測定が用いられている。生物発光測定は、細胞の生存状態を維持したまま、遺伝子発現を発光強度としてリアルタイムで解析できる測定方法である。例えば、マルチウェルプレートを用いて、発光遺伝子を導入した細胞サンプルに発光基質を添加して測定する方法が知られている。
【0003】
このようなマルチウェルプレートを用いた測定方法では、隣り合うウェル間でのクロストークが問題となる。クロストークは、強い光が上下左右の隣り合うウェルに漏れることによって起き、その影響で発光量が上乗せされて計測されてしまう現象である。このような問題に対応する技術として、例えば特許文献1には、マイクロプレートのウェル内に保持された試料からの発光が透過する所定位置に、マイクロプレートに対して固定されて設けられたフィルタ部材を備える試料保持部材が記載されている。また、黒色の材質など、試料からの発光に対して不透過性を有する材質によって形成されたマイクロプレートを用いる例が記載されている。また、特許文献2には、測定用試料中の目的成分を発光反応により順次検出する方法において、測定の終わった容器に発光停止剤を添加して発光を停止させた後に、次の容器の発光を測定することを特徴とする発光反応測定法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-298380号公報
特開平10-318929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献に記載の技術は、例えば特許文献1においては、ウェルの不透過性を高めると微弱な光が検知しにくくなり、発光強度の低いサンプルで測定する場合発光が検知できなくなる懸念がある。また特許文献2においては、容器、チューブ、およびポンプなどの、基質および発光停止剤を加えるために必要な部材が多く、またクロストークを防ぐために、発光開始と停止を繰り返しながらウェルを1個ずつ測定するため、測定にかかる時間とコストが大きいという問題がある。
【0006】
また、発光基質として揮発性の物質を用いる場合、基質の拡散を防ぐために、マルチウェルプレートの上面全体をフィルムで被覆して密閉する必要がある。市販のマルチウェルプレートをこのような生物発光測定に使用した場合、ウェル外壁の高さがマルチウェルプレート外壁の高さと同じであるため、細胞サンプルの入ったウェルがフィルムで密封されてしまい、発光基質が細胞サンプルまで到達せず、発光しない可能性がある。一方で、ウェル上端をカットするなどの加工を行い、マルチウェルプレートのウェル壁部の高さを調整すると、発光基質が細胞サンプルまで到達し発光はするが、上述のクロストークが発生し、正確な発光量を測定するのが困難となる。特許文献1のマイクロプレートにおいても同様の問題が生じると推察される。また特許文献2においては、都度、発光停止剤を加えるために、プレートをフィルムで被覆することができない。
【0007】
本発明の一態様は、上記課題に鑑み、生物発光測定を安定的かつ効率的に行い、さらに測定時のクロストークを抑制することができる技術を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るマルチウェルプレートは、プレート外壁と、二次元アレイ状に配設されている独立した複数のウェルとを備えており、複数のウェルは、プレート外壁より低い高さの壁部を有する基質投入用ウェル、およびプレート外壁と同じ高さの壁部を有し、該壁部に切り欠きが設けられているサンプル投入用ウェルを含む、生物発光測定に使用されるマルチウェルプレートである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、生物発光測定を安定的かつ効率的に行い、さらに測定時のクロストークを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係る、マルチウェルプレートの斜視図である。
本発明の実施形態に係る、マルチウェルプレートの上面図である。
本発明の実施形態に係る、マルチウェルプレートの上面の部分拡大図である。
本発明の実施形態に係る、マルチウェルプレートの断面図であり、(A)は図2におけるA-A線での断面図であり、(B)は図2におけるB-B線での断面図である。
実施例における、ラン藻の発光値の経時的な変化を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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