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公開番号2025079081
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191515
出願日2023-11-09
発明の名称車両用シート
出願人トヨタ車体株式会社
代理人弁理士法人あいち国際特許事務所
主分類B60N 2/427 20060101AFI20250514BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の前突時に後席乗員が前席シートのシートバックに衝突するときの乗員保護性能を向上させるのに有効な技術を提供する。
【解決手段】車両1に設けられる車両用シート12は、背凭れとなるシートバック20と、シートバック20に後方から入力された衝撃を吸収する衝撃吸収部材23と、を備え、シートバック20は、衝撃吸収部材23を内蔵する本体部21と、本体部21の背面を覆う背裏カバー部34と、背裏カバー部34に後席乗員C3の頭部が後方から衝突したときの背裏カバー部34の突っ張りを緩和する突張緩和部38と、を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
車両に設けられる車両用シートであって、
背凭れとなるシートバックと、
前記シートバックに後方から入力された衝撃を吸収する衝撃吸収部材と、
を備え、
前記シートバックは、前記衝撃吸収部材を内蔵する本体部と、前記本体部の背面を覆う背裏カバー部と、前記背裏カバー部に後席乗員の頭部が後方から衝突したときの前記背裏カバー部の突っ張りを緩和する突張緩和部と、を有する、車両用シート。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記背裏カバー部は、前記衝撃吸収部材の後方に前記後席乗員の頭部が進入可能に配置される開口部を有する第1カバーと、前記第1カバーの前記開口部を後方側から塞ぐ第2カバーと、を備え、
前記突張緩和部は、前記第1カバーに前記第2カバーを離脱可能に取り付けるとともに、前記第2カバーが前記後席乗員の頭部から基準値を上回る前方荷重を受けた場合に前記第2カバーを前記第1カバーから離脱させることで前記第2カバーの突っ張りを緩和するように構成されている、請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記第2カバーは、下端部が前記第1カバーに固定され、上端部及び側端部が前記突張緩和部によって前記第1カバーに離脱可能に取り付けられる、請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記突張緩和部は、前記第1カバーに前記第2カバーを繰り返し着脱できるように構成されている、請求項2または3に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記突張緩和部は、前記第1カバーの前記開口部の開口縁の近傍に前記開口縁に沿って設けられる、請求項2または3に記載の車両用シート。
【請求項6】
前記背裏カバー部は、前記第2カバーの少なくとも上端部を被覆する第3カバーを備える、請求項2または3に記載の車両用シート。
【請求項7】
前記第1カバーの前記開口部は、前記本体部を点検するための点検口として兼用される、請求項2または3に記載の車両用シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に設けられる車両用シートに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、従来の車両用シートが開示されている。この車両用シートは、車両の後突時において乗員保護性能を向上させるために、シートバックに内蔵された衝撃吸収部材を備えている。衝撃吸収部材は、着座乗員からの過大な荷重を受けて圧縮変形することによって衝撃を吸収するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-7936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前席シートの後方に後席シートが配置される車両では、前突時に後席シートに着座している後席乗員が前席シートのシートバックに向かう前方荷重を受ける。このとき、前席シートと後席シートとの間のスペースが比較的狭い配置構造の場合には、後席乗員の頭部が前席シートのシートバックの背面に衝突することが想定される。
【0005】
そこで、この種の車両用シートの設計においては、車両の前突時において後席乗員の保護性能を向上させるために、特許文献1に開示のような衝撃吸収部材をシートバックに内蔵する構造を採用することができる。本構造によれば、車両の前突時に後席乗員の頭部の前方荷重がシートバックの背面側のカバーを介して衝撃吸収部材に作用したときに、この衝撃吸収部材が変形して衝撃を吸収することで、後席乗員の保護性能を高めることができる。ところが、後席乗員の頭部がシートバックのカバーに衝突したときに、カバーの突っ張りなどによって後席乗員がカバーから受ける反力が大きい場合には、想定したような衝撃吸収を行うことができずに傷害値が増えることになる。この場合、後席乗員の保護性能が低下するという問題が生じ得る。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、車両の前突時に後席乗員が前席シートのシートバックに衝突するときの乗員保護性能を向上させるのに有効な技術を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、
車両に設けられる車両用シートであって、
背凭れとなるシートバックと、
前記シートバックに後方から入力された衝撃を吸収する衝撃吸収部材と、
を備え、
前記シートバックは、前記衝撃吸収部材を内蔵する本体部と、前記本体部の背面を覆う背裏カバー部と、前記背裏カバー部に後席乗員の頭部が後方から衝突したときの前記背裏カバー部の突っ張りを緩和する突張緩和部と、を有する、車両用シート、
にある。
【発明の効果】
【0008】
上述の態様の車両用シートにおいて、背凭れとなるシートバックは、本体部に衝撃吸収部材を内蔵するとともに、本体部の背面を覆う背裏カバー部に後席乗員の頭部が後方から衝突したときの背裏カバー部の突っ張りを緩和する突張緩和部を有する。したがって、この車両用シートによれば、車両の前突時に後席乗員の頭部がシートバックの背裏カバー部の突っ張りによって受ける反力の影響を低く抑えることができる。すなわち、後席乗員の頭部がシートバックの背裏カバー部に拘束されにくくなる。このとき、衝撃吸収部材は、シートバックが後席乗員の頭部から受ける衝撃を背裏カバー部によって大幅に邪魔されずに吸収することが可能であり、本来の衝撃吸収機能を全うすることができる。これにより、車両用シートの後方のシートに着座している後席乗員の保護性能が高まる。
【0009】
以上のごとく、上述の態様によれば、車両の前突時に後席乗員がシートバックに衝突するときの乗員保護性能を向上させるのに有効な技術を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1の車両用シートにかかるシート配置を示す側面図。
実施形態1の車両用シートのシートバックを後斜め上方からみた斜視図。
図2のシートバックを第1カバーに第2カバーを取り付ける前の状態にて示す斜視図。
図2のIV-IV線矢視断面図。
図4のシートバックにおいて第1カバーに第2カバーを取り付けるときの様子を示す断面図。
図3のシートバックにおいて後席乗員の頭部からの前方荷重が第2カバーに作用した衝突初期段階の様子を示す断面図。
図6のシートバックにおいて後席乗員の頭部が衝撃吸収部材に向けて移動したときの様子を示す断面図。
図7のシートバックにおいて衝撃吸収部材が変形したときの様子を示す断面図。
実施形態2の車両用シートのシートバックを後斜め上方からみた斜視図。
図9のX-X線矢視断面図。
図10のシートバックにおいて第1カバーに第2カバーを取り付けるときの様子を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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