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公開番号2025072191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182781
出願日2023-10-24
発明の名称仮設構造体及び建物施工方法
出願人大和ハウス工業株式会社,株式会社イング
代理人個人,個人
主分類E04G 21/32 20060101AFI20250430BHJP(建築物)
要約【課題】施工性の向上を図った転落防止用の仮設構造体を提供する。
【解決手段】仮設手摺Hは、建物の施工中に用いられ、建物の躯体B(梁B1)に取り付けられる。仮設手摺Hは、躯体Bの隅部の一方側において建物の間口方向に沿って設けられる第一手摺1と、隅部の他方側において奥行方向に沿って設けられる第二手摺2と、第一手摺1及び第二手摺2を接続する接続部材3と、を備える。接続部材3は、奥行方向において第一連結体20よりも内側に設けられ、第一連結体20が延びる方向に沿って延びている延在部50と、延在部50に設けられ、第一連結体20と延在部50を接続する第一接続部60と、延在部50に設けられ、第二連結体40と延在部50を接続する第二接続部70と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
建物の施工中に用いられ、前記建物の躯体に取り付けられる転落防止用の仮設構造体であって、
前記躯体の隅部の一方側において前記建物の間口方向に沿って設けられる第一手摺と、
前記隅部の他方側において前記間口方向に直交する奥行方向に沿って設けられる第二手摺と、
前記隅部に対応する位置に設けられ、前記第一手摺及び前記第二手摺を接続する接続部材と、を備え、
前記第一手摺は、前記間口方向に間隔を空けて前記躯体に取り付けられ、前記躯体から上下方向に長尺に延びている一対の第一支柱体と、前記一対の第一支柱体のそれぞれの延出部分を連結する第一連結体と、を有し、
前記第二手摺は、前記奥行方向に間隔を空けて取り付けられ、前記躯体から上下方向に長尺に延びている一対の第二支柱体と、前記一対の第二支柱体のそれぞれの延出部分を連結する第二連結体と、を有し、
前記接続部材は、前記奥行方向において前記第一連結体よりも内側に設けられ、前記第一連結体が延びる方向に沿って延びている延在部と、前記延在部に設けられ、前記第一連結体と前記延在部を接続する第一接続部と、前記延在部に設けられ、前記第二連結体と前記延在部を接続する第二接続部と、を有することを特徴とする仮設構造体。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記第一支柱体は、前記間口方向に延びて前記躯体を構成する第一梁に取り付けられ、
前記第二支柱体は、前記奥行方向に延びて前記躯体を構成し、前記第一梁と直交するように配置される第二梁に取り付けられ、
前記第一手摺が前記第一梁に取り付けられ、前記第二手摺が前記第二梁に取り付けられたときに、前記第一連結体は、前記奥行方向において前記隅部に設けられた柱よりも内側に配置され、前記第二連結体は、前記間口方向において前記柱よりも内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の仮設構造体。
【請求項3】
前記第一支柱体及び前記第二支柱体のそれぞれは、前記躯体に取り付けられるベース部と、前記ベース部から上下方向に長尺に延びている支柱部と、を有し、
前記支柱部は、前記ベース部から上方へ延びている第一延出部と、前記第一延出部の先端部から前記第一延出部の延出方向とは傾斜する方向に延びている第二延出部と、前記第二延出部の先端部から上方へ延びている第三延出部と、を有し、
前記第一連結体は、前記一対の第一支柱体のそれぞれの前記第三延出部に連結され、
前記第二連結体は、前記一対の第二支柱体のそれぞれの前記第三延出部に連結され、
前記第一手摺及び前記第二手摺が前記躯体に取り付けられたときに、前記第一連結体が、前記奥行方向において前記ベース部及び前記第一延出部よりも内側に配置され、前記第二連結体が、前記間口方向において前記ベース部及び前記第一延出部よりも内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の仮設構造体。
【請求項4】
前記第一連結体は、上下方向に間隔をあけて一対設けられ、
前記延在部は、U字状を有し、一方の前記第一連結体が延びる方向に沿って延びている第一延在部と、他方の前記第一連結体が延びる方向に沿って延びている第二延在部と、上下方向に延び、前記第一延在部及び前記第二延在部を連結する第三延在部と、を有し、
前記第一接続部は、前記第一延在部及び前記第二延在部にそれぞれ設けられ、前記第一延在部及び前記一方の前記第一連結体を接続し、前記第二延在部及び前記他方の前記第一連結体を接続することを特徴とする請求項1に記載の仮設構造体。
【請求項5】
前記第二連結体は、前記第二支柱体の側面に当接した状態で連結され、
前記第二手摺が前記躯体に取り付けられたときに、前記第二連結体は、前記間口方向において前記一対の第二支柱体よりも内側に配置され、かつ、前記一対の第二支柱体によって前記間口方向の外側から支持されることを特徴とする請求項1に記載の仮設構造体。
【請求項6】
前記奥行方向における前記第二連結体の前記第一連結体側の端部は、前記接続部材の上面に当接した状態で接続され、
前記第二連結体は、前記接続部材によって下方から支持されることを特徴とする請求項5に記載の仮設構造体。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の仮設構造体を利用した建物施工方法であって、
前記躯体を構成する梁に前記一対の第一支柱体及び前記一対の第二支柱体を取り付ける支柱体取付工程と、
前記一対の第一支柱体に前記第一連結体を取り付け、前記一対の第二支柱体に前記第二連結体を取り付ける連結体取付工程と、
前記第一連結体及び前記第二連結体に前記接続部材を取り付ける接続部材取付工程と、
前記躯体の前記隅部に前記柱を取り付ける柱取付工程と、を含み、
前記接続部材取付工程では、前記奥行方向において前記隅部における前記柱の取付部分よりも内側に前記第一接続部を配置し、前記間口方向において前記隅部における前記柱の前記取付部分よりも内側に前記第二接続部を配置することを特徴とする建物施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、仮設構造体及び建物施工方法に係り、特に、建物の施工中に用いられ、前記建物の躯体に取り付けられる転落防止用の仮設構造体及び仮設構造体を利用した建物施工方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物の施工時や施工後のメンテナンス時に用いられ、建物の躯体に取り付けられる転落防止用の足場や手摺等が知られている。
例えば、特許文献1に記載の仮設手摺は、躯体の隅部の一方側において建物の間口方向に取り付けられる第一手摺と、隅部の他方側において建物の奥行方向に取り付けられる第二手摺と、を備えている。
【0003】
また、特許文献2に記載の仮設手摺は、建物の隅部において、第一手摺と第二手摺とを接続するための接続部材を備えている。接続部材は、第一手摺及び第二手摺に挿入された単管ジョイントを介して、第一手摺及び第二手摺の各端部を接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-071042号公報
特開平09-291706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1、2のような転落防止用の仮設手摺を用いた建物の施工において、より施工性の向上を図ることが求められていた。
例えば、特許文献2のような仮設手摺を用いて、建物の隅部において、第一手摺及び第二手摺を接続するとき、梁上の隅部に設けられた柱と接続部材とが干渉するおそれがあった。そうすると、柱周辺部において第一連結体と第二連結体とを連結することが難しく、作業効率が低下するおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、従来よりも施工性の向上を図った仮設構造体及び建物施工方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の仮設構造体によれば、建物の施工中に用いられ、前記建物の躯体に取り付けられる転落防止用の仮設構造体であって、前記躯体の隅部の一方側において前記建物の間口方向に沿って設けられる第一手摺と、前記隅部の他方側において前記間口方向に直交する奥行方向に沿って設けられる第二手摺と、前記隅部に対応する位置に設けられ、前記第一手摺及び前記第二手摺を接続する接続部材と、を備え、前記第一手摺は、前記間口方向に間隔を空けて前記躯体に取り付けられ、前記躯体から上下方向に長尺に延びている一対の第一支柱体と、前記一対の第一支柱体のそれぞれの延出部分を連結する第一連結体と、を有し、前記第二手摺は、前記奥行方向に間隔を空けて取り付けられ、前記躯体から上下方向に長尺に延びている一対の第二支柱体と、前記一対の第二支柱体のそれぞれの延出部分を連結する第二連結体と、を有し、前記接続部材は、前記奥行方向において前記第一連結体よりも内側に設けられ、前記第一連結体が延びる方向に沿って延びている延在部と、前記延在部に設けられ、前記第一連結体と前記延在部を接続する第一接続部と、前記延在部に設けられ、前記第二連結体と前記延在部を接続する第二接続部と、を有することにより解決される。
上記構成により、施工性の向上を図った仮設構造体を実現できる。詳しく述べると、第一連結体及び第二連結体を接続する接続部材が、第一連結体よりも建物の内側の位置にオフセットされている。そのため、建物の躯体に仮設構造体を取り付けたときに、接続部材が躯体を構成する施工部材と干渉しないように、当該施工部材を躱して仮設構造体を取り付けることができる。
【0008】
このとき、前記第一支柱体は、前記間口方向に延びて前記躯体を構成する第一梁に取り付けられ、前記第二支柱体は、前記奥行方向に延びて前記躯体を構成し、前記第一梁と直交するように配置される第二梁に取り付けられ、前記第一手摺が前記第一梁に取り付けられ、前記第二手摺が前記第二梁に取り付けられたときに、前記第一連結体は、前記奥行方向において前記隅部に設けられた柱よりも内側に配置され、前記第二連結体は、前記間口方向において前記柱よりも内側に配置されるとよい。
上記構成により、仮設構造体が梁上に取り付けられたときに、梁上に設けられた柱を躱して仮設構造体を取り付けることができる。
また上記のように、連結体が、梁上に設けられた柱よりも建物の内側に配置されることで、作業者が好適に外壁パネルの取り付け作業を行うことができる。すなわち、仮設構造体と柱が干渉しないように、仮設構造体を仮設できる。
【0009】
このとき、前記第一支柱体及び前記第二支柱体のそれぞれは、前記躯体に取り付けられるベース部と、前記ベース部から上下方向に長尺に延びている支柱部と、を有し、前記支柱部は、前記ベース部から上方へ延びている第一延出部と、前記第一延出部の先端部から前記第一延出部の延出方向とは傾斜する方向に延びている第二延出部と、前記第二延出部の先端部から上方へ延びている第三延出部と、を有し、前記第一連結体は、前記一対の第一支柱体のそれぞれの前記第三延出部に連結され、前記第二連結体は、前記一対の第二支柱体のそれぞれの前記第三延出部に連結され、前記第一手摺及び前記第二手摺が前記躯体に取り付けられたときに、前記第一連結体が、前記奥行方向において前記ベース部及び前記第一延出部よりも内側に配置され、前記第二連結体が、前記間口方向において前記ベース部及び前記第一延出部よりも内側に配置されるとよい。
上記のように、例えば第一支柱体、第二支柱体をクランク形状とすることで、建物の躯体を構成する施工部材と仮設構造体との干渉をより抑制することができる。
【0010】
このとき、前記第一連結体は、上下方向に間隔をあけて一対設けられ、前記延在部は、U字状を有し、一方の前記第一連結体が延びる方向に沿って延びている第一延在部と、他方の前記第一連結体が延びる方向に沿って延びている第二延在部と、上下方向に延び、前記第一延在部及び前記第二延在部を連結する第三延在部と、を有し、前記第一接続部は、前記第一延在部及び前記第二延在部にそれぞれ設けられ、前記第一延在部及び前記一方の前記第一連結体を接続し、前記第二延在部及び前記他方の前記第一連結体を接続するとよい。
上記構成により、上下の第一連結体を連結することで、仮設構造体の強度を向上することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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