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公開番号
2025072158
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-09
出願番号
2023182721
出願日
2023-10-24
発明の名称
ミツバチに寄生するダニの駆除方法および駆除装置
出願人
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
A01M
1/00 20060101AFI20250430BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】ミツバチへの影響を抑えつつ、効果的にダニを駆除する技術を実現する。
【解決手段】ミツバチに寄生するダニ類の駆除装置(100)は、炭酸ガスの流出入が抑制された空間を有し、ミツバチを含む巣箱(200)を密閉するための駆除部(10)と、駆除部(10)内の二酸化炭素濃度を10%以上、15%以下に制御する制御部(20)とを備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ミツバチに寄生するダニ類の駆除方法であって、
ミツバチを含む巣箱を、炭酸ガスの流出入が抑制された空間内に密閉する工程と、
前記空間内の二酸化炭素濃度を10%以上、15%以下に制御する工程と
を包含する、ミツバチに寄生するダニ類の駆除方法。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記制御する工程において、前記空間内の炭酸ガスの一部と前記空間外の空気とを入れ替えることにより、前記二酸化炭素濃度を制御する、請求項1に記載のミツバチに寄生するダニ類の駆除方法。
【請求項3】
前記制御する工程において、20時間以上、80時間以下の期間、前記二酸化炭素濃度を制御する、請求項1または2に記載のミツバチに寄生するダニ類の駆除方法。
【請求項4】
前記空間は、炭酸ガスの透過が抑制された袋状体の内部の空間である、請求項1または2に記載のミツバチに寄生するダニ類の駆除方法。
【請求項5】
前記巣箱には、1群以上のミツバチが含まれる、請求項1または2に記載のミツバチに寄生するダニ類の駆除方法。
【請求項6】
ミツバチに寄生するダニ類の駆除装置であって、
炭酸ガスの流出入が抑制された空間を有し、ミツバチを含む巣箱を密閉するための駆除部と、
前記駆除部内の二酸化炭素濃度を10%以上、15%以下に制御する制御部と
を備えた、ミツバチに寄生するダニ類の駆除装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミツバチに寄生するダニの駆除方法および駆除装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
ミツバチに寄生するミツバチヘギイタダニは家畜伝染病予防法の届出伝染病のバロア症の原因であり、養蜂管理上最も注意すべき生物である。ミツバチヘギイタダニはミツバチ前蛹、蛹および成虫に寄生するが、ミツバチヘギイタダニの繁殖は前蛹・蛹が育つ有蓋巣房(ミツバチ蛹の発育時にみられる蓋がけされた巣房)内に限定される。ミツバチヘギイタダニは有蓋巣房内で産卵し、産み落とされた卵は成虫まで発育、交尾までを行った後、ミツバチの羽化とともに巣房を脱出する。ミツバチヘギイタダダニはミツバチ組織の食害に加え、ミツバチの致死等を招くウイルスを媒介する。ミツバチヘギイタダニ寄生が重篤な群は崩壊するため、効果的なミツバチヘギイタダニ駆除方法の開発が求められている。
【0003】
従来、ミツバチヘギイタダニの駆除には殺ダニ剤が使用されており、国内では3剤の殺ダニ剤が動物医薬として登録販売されている。しかしながら、殺ダニ剤の継続した使用は、抵抗性を生じさせることにより効果が低下する恐れがある。また、ミツバチの有蓋巣房において繁殖するミツバチヘギイタダニに、巣房の外から殺ダニ剤を噴霧しても、巣房内のダニには効果がないことが知られている。
【0004】
殺ダニ剤を用いない駆除方法として、特許文献1および非特許文献1には、炭酸ガスを用いる方法が記載されている。特許文献1には、閉鎖環境下において炭酸ガスを外部から導入し、害虫を駆除する方法が記載されている。また、非特許文献1には、冬季の環境を模した低温の閉鎖環境下において、高濃度(73±5%程度)の炭酸ガスに約2か月曝露させることで、ミツバチヘギイタダニの致死率が高まることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2019-126271号公報
【非特許文献】
【0006】
Onayemi et al., Journal of Economic Entomology, 115(4):1054-1058(2022)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1および非特許文献1の方法では、閉鎖環境下において炭酸ガスを外部から導入する必要がある上に、温度管理が必要であり、制御が煩雑である。また、ミツバチに対して外部から導入した炭酸ガスを使用する場合には、動物医薬として承認された炭酸ガスを使用する必要がある。さらに、特許文献1および非特許文献1の方法では、高濃度の炭酸ガスに長期間曝露する必要があり、ミツバチに影響ができるという問題がある。
【0008】
本発明の一態様は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ミツバチへの影響を抑えつつ、効果的にダニを駆除する技術を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るミツバチに寄生するダニ類の駆除方法は、ミツバチを含む巣箱を、炭酸ガスの流出入が抑制された空間内に密閉する工程と、前記空間内の二酸化炭素濃度を10%以上、15%以下に制御する工程とを包含する。
【0010】
本発明の一態様に係るミツバチに寄生するダニ類の駆除装置は、炭酸ガスの流出入が抑制された空間を有し、ミツバチを含む巣箱を密閉するための駆除部と、前記駆除部内の二酸化炭素濃度を10%以上、15%以下に制御する制御部とを備えている。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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