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公開番号2025072106
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-09
出願番号2023182633
出願日2023-10-24
発明の名称梁と柱との接合構造及び梁架構構造
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250430BHJP(建築物)
要約【課題】 本発明は、梁勝ちのラーメン架構においても柱崩壊が生じる恐れがなく、水平力を受ける柱とは別に、補強梁の荷重のみを受ける柱を別途設置する必要がなく、梁下の空間の有効寸法を拡大するとともにコストダウンを図ることができる梁と柱との接合構造、及び当該梁と柱との接合構造を用いた梁架構構造を提供する。
【解決手段】梁と柱との接合構造1aは、水平方向に長尺な本体部30と、前記本体部30の下面に沿って固定される補強部31と、を有する補強梁3と、上端に前記補強梁3の端部が接合されて、当該補強梁3の端部を支持するラーメン柱4と、を備える梁と柱との接合構造1aであって、前記補強梁3の端部は、前記本体部30が前記補強部31よりも長尺方向に長く突出する本体突出部37が形成されており、前記ラーメン柱4の上端は、前記本体突出部37の下面に当接して剛接合される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水平方向に長尺な本体部と、前記本体部の下面に沿って固定される補強部と、を有する補強梁と、上端に前記補強梁の端部が接合されて、当該補強梁の端部を支持するラーメン柱と、を備え、
前記補強梁の端部は、前記本体部が前記補強部よりも長尺方向に長く突出する本体突出部が形成されており、
前記ラーメン柱の上端は、前記本体突出部の下面に当接して剛接合される梁と柱との接合構造。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記本体部は上下にフランジが形成されるH形鋼であり、
前記補強部は、ウェブを上向きに配置し、下側にフランジが形成されるCT形鋼である請求項1に記載の梁と柱との接合構造。
【請求項3】
前記ラーメン柱はH形鋼の柱本体と、前記柱本体の上端に固定される水平な平板状の上端プレートとを備える請求項2に記載の梁と柱との接合構造。
【請求項4】
前記上端プレートは、前記柱本体の2本のフランジの上端にそれぞれ固定され水平方向に広がる2つの平板部と、前記柱本体のウェブの上端に沿って、前記2つの平板部よりも前記柱本体のフランジ幅方向の長さが幅狭に形成され、当該2つの平板部を繋ぐ接続部と、を有し、
前記平板部は平板状で前記補強梁の前記本体部の下側のフランジに接合するボルトを挿入する構造接合孔が形成されるとともに、
前記上端プレートを前記本体部の前記下側のフランジに接合したときに、前記接続部の側方に前記本体部の前記下側のフランジに形成され、建物の外装部材を固定する外装固定孔が露出する請求項3に記載の梁と柱との接合構造。
【請求項5】
前記上端プレートと前記補強部とが互いに間隙を開けて配置される請求項3に記載の梁と柱との接合構造。
【請求項6】
前記補強梁は、前記本体突出部の下面が前記上端プレートの上面全体に当接して、前記2つの平板部にボルト接合される請求項4に記載の梁と柱との接合構造。
【請求項7】
前記補強梁は、前記本体突出部の下面が前記上端プレートの一方の平板部に当接してボルト接合されており、
前記補強梁に直交する方向に架設される梁が前記上端プレートの他方の平板部にボルト接合される請求項4に記載の梁と柱との接合構造。
【請求項8】
前記補強梁は、前記本体部の両端がそれぞれ前記補強部よりも長尺方向に長く突出して前記本体突出部を形成するものであり、
前記ラーメン柱は、前記補強梁の両端にそれぞれ立設されるものであり、
前記補強梁の両端にそれぞれ、請求項1から請求項7のいずれかに記載の梁と柱との接合構造が設けられて、
前記補強梁が2本の前記ラーメン柱の間に架設される梁架構構造。
【請求項9】
前記補強梁は、前記本体部の少なくとも一方の端部が前記補強部よりも長尺方向に長く突出して前記本体突出部を形成するものであり、
前記ラーメン柱は、前記補強梁の少なくとも一方の端部に立設されるものであり、
前記補強梁の一方の端部に、請求項1から請求項7のいずれかに記載の梁と柱との接合構造が設けられる梁架構構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、梁と柱との接合構造及び当該梁と柱との接合構造を用いた梁架構構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より広い無柱空間を形成するために、梁本体に沿って下側に鋼製の補強部を固定することで、梁本体を補強し、より長いスパンで用いることができるようにした補強梁が提案されている。例えば、特許文献1及び2に記載の補強梁は、例えば上下にフランジが設けられたH形鋼の梁本体の下フランジに、逆T字形断面のCT鋼を固定して形成されている。この補強梁によると、一般的なH形鋼梁よりも強度が高くなるので、補強梁の支点となる柱や梁の間の距離を長くすることができ、より広い無柱空間を形成することができる。
【0003】
また、特許文献3には、上弦材と下弦材とを複数の縦材で繋いだ梯子型梁と、二本の柱を複数の横材で繋いだ梯子型柱と、を備える門型架構が記載されている。これによると、大スパンの開口部を形成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-28248号公報
特開2023-78554号公報
特開2022-142955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ラーメン架構における補強梁とラーメン柱とを剛接合する場合、補強部とラーメン柱とが干渉しあうこととなるため、梁勝ちで施工することが困難となる。したがって、梁勝ち工法を採用したい場合には、ラーメン柱と別の補強されていない梁等とを接合し、当該梁に補強梁の端部を接合することとなる。この場合には、補強梁の荷重を受けるために、ラーメン柱とは別に支持柱を配置する必要が生じる。
【0006】
また、ラーメン架構において、梁のみを補強するとラーメン柱の強度が相対的に弱くなって、構造的に不利な柱崩壊が生じやすくなる恐れがある。
【0007】
そこで、本発明は、梁勝ちのラーメン架構においても柱崩壊が生じる恐れがなく、水平力を受ける柱とは別に、補強梁の荷重のみを受ける柱を別途設置する必要がなく、梁下の空間の有効寸法を拡大するとともにコストダウンを図ることができる梁と柱との接合構造、及び当該梁と柱との接合構造を用いた梁架構構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、梁と柱との接合構造であって、水平方向に長尺な本体部と、前記本体部の下面に沿って固定される補強部と、を有する補強梁と、上端に前記補強梁の端部が接合されて、当該補強梁の端部を支持するラーメン柱と、を備え、前記補強梁の端部は、前記本体部が前記補強部よりも長尺方向に長く突出する本体突出部が形成されており、前記ラーメン柱の上端は、前記本体突出部の下面に当接して剛接合される。
【0009】
本願の第2発明は、第1発明の梁と柱との接合構造であって、前記本体部は上下にフランジが形成されるH形鋼であり、前記補強部は、ウェブを上向きに配置し、下側にフランジが形成されるCT形鋼である。
【0010】
本願の第3発明は、第2発明の梁と柱との接合構造であって、前記ラーメン柱はH形鋼の柱本体と、前記柱本体の上端に固定される水平な平板状の上端プレートとを備える。
(【0011】以降は省略されています)

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