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公開番号2025070191
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180328
出願日2023-10-19
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社SUBARU
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類F16H 48/20 20120101AFI20250424BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】デファレンシャル機構を用いて車両に旋回機能を与える。
【解決手段】車両用駆動装置は、第1車輪に第1動力伝達経路を介して連結される第1サイドギヤと、第2車輪に第2動力伝達経路を介して連結される第2サイドギヤと、を備えるデファレンシャル機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第1動力伝達経路に設けられ、第1回転要素、第2回転要素および第3回転要素を備える第1遊星歯車機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第2動力伝達経路に設けられ、第4回転要素、第5回転要素および第6回転要素を備える第2遊星歯車機構を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1車輪および第2車輪を駆動する車両用駆動装置であって、
動力源に連結されるデフケースと、前記第1車輪に第1動力伝達経路を介して連結される第1サイドギヤと、前記第2車輪に第2動力伝達経路を介して連結される第2サイドギヤと、を備えるデファレンシャル機構と、
前記第1動力伝達経路に設けられ、第1回転要素、第2回転要素および第3回転要素を備える第1遊星歯車機構と、
前記第1回転要素、前記第2回転要素および前記第3回転要素のうち、少なくとも2つの回転要素を互いに締結する第1クラッチ機構と、
前記第2回転要素の回転を停止させる締結状態と、前記第2回転要素の回転を許容する解放状態と、に作動する第1ブレーキ機構と、
前記第2動力伝達経路に設けられ、第4回転要素、第5回転要素および第6回転要素を備える第2遊星歯車機構と、
前記第4回転要素、前記第5回転要素および前記第6回転要素のうち、少なくとも2つの回転要素を互いに締結する第2クラッチ機構と、
前記第6回転要素の回転を停止させる締結状態と、前記第6回転要素の回転を許容する解放状態と、に作動する第2ブレーキ機構と、
を有し、
前記第1遊星歯車機構は、共線図上で、前記第1回転要素と前記第3回転要素とが両端に配置される構造を有しており、
前記第1回転要素は前記第1サイドギヤに連結され、且つ前記第3回転要素は前記第1車輪に連結されており、
前記第2遊星歯車機構は、共線図上で、前記第4回転要素と前記第6回転要素とが両端に配置される構造を有しており、
前記第4回転要素は前記第2サイドギヤに連結され、且つ前記第5回転要素は前記第2車輪に連結されている、
車両用駆動装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記第1クラッチ機構、前記第2クラッチ機構、前記第1ブレーキ機構および前記第2ブレーキ機構を制御する制御システム、を有し、
前記制御システムは、
前記第1クラッチ機構および前記第2クラッチ機構を締結する場合に、前記第1ブレーキ機構および前記第2ブレーキ機構を解放し、
前記第1ブレーキ機構および前記第2ブレーキ機構を締結する場合に、前記第1クラッチ機構および前記第2クラッチ機構を解放する、
車両用駆動装置。
【請求項3】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記第1クラッチ機構、前記第2クラッチ機構、前記第1ブレーキ機構および前記第2ブレーキ機構を制御する制御システム、を有し、
前記制御システムは、前記第1車輪および前記第2車輪が停止した状態のもとで、前記第1クラッチ機構および前記第2クラッチ機構を解放し、且つ前記第1ブレーキ機構および前記第2ブレーキ機構を締結する、
車両用駆動装置。
【請求項4】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
互いに通信可能に接続されるプロセッサおよびメモリを備え、前記第1クラッチ機構、前記第2クラッチ機構、前記第1ブレーキ機構および前記第2ブレーキ機構を制御する制御システム、を有し、
前記制御システムは、加速走行または定速走行から減速走行に移行する場合に、前記第1クラッチ機構および前記第2クラッチ機構を解放し、且つ前記第1ブレーキ機構および前記第2ブレーキ機構を締結する、
車両用駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用駆動装置において、
前記デファレンシャル機構は、前記第1サイドギヤと前記第2サイドギヤとの差動を制限するビスカスカップリングを備えている、
車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両は、左右の駆動輪に対して駆動力を分配するデファレンシャル機構を有している(特許文献1-3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平7-108841号公報
実開昭51-4028号公報
実開昭59-78181号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、狭い場所での運転操作を容易にするため、車両に対してスピンターンやピボットターン等の旋回機能を与えることが考えられている。例えば、インホイールモータを用いて車輪毎に回転方向を制御することにより、スピンターン等の旋回機能を車両に与えることが可能である。しかしながら、インホイールモータを採用することはコストを増加させる要因であることから、技術的に成熟したデファレンシャル機構を用いて車両にスピンターン等の旋回機能を与えることが求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、車両用駆動装置は、動力源に連結されるデフケースと、第1車輪に第1動力伝達経路を介して連結される第1サイドギヤと、第2車輪に第2動力伝達経路を介して連結される第2サイドギヤと、を備えるデファレンシャル機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第1動力伝達経路に設けられ、第1回転要素、第2回転要素および第3回転要素を備える第1遊星歯車機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第1回転要素、前記第2回転要素および前記第3回転要素のうち、少なくとも2つの回転要素を互いに締結する第1クラッチ機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第2回転要素の回転を停止させる締結状態と、前記第2回転要素の回転を許容する解放状態と、に作動する第1ブレーキ機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第2動力伝達経路に設けられ、第4回転要素、第5回転要素および第6回転要素を備える第2遊星歯車機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第4回転要素、前記第5回転要素および前記第6回転要素のうち、少なくとも2つの回転要素を互いに締結する第2クラッチ機構を有する。前記車両用駆動装置は、前記第6回転要素の回転を停止させる締結状態と、前記第6回転要素の回転を許容する解放状態と、に作動する第2ブレーキ機構を有する。前記第1遊星歯車機構は、共線図上で、前記第1回転要素と前記第3回転要素とが両端に配置される構造を有している。前記第1回転要素は前記第1サイドギヤに連結され、且つ前記第3回転要素は前記第1車輪に連結されている。前記第2遊星歯車機構は、共線図上で、前記第4回転要素と前記第6回転要素とが両端に配置される構造を有している。前記第4回転要素は前記第2サイドギヤに連結され、且つ前記第5回転要素は前記第2車輪に連結されている。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、デファレンシャル機構を用いて車両に旋回機能を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一実施形態である車両用駆動装置を備えた車両の一例を示す図である。
電動アクスルの一例を示す図である。
電動アクスルを制御する制御システムの一例を示す図である。
制御ユニットの基本構造の一例を示す図である。
加速走行および定速走行における電動アクスルの作動状態を示す図である。
図5Aに示した電動アクスルの作動状態を示す共線図である。
コースト走行における電動アクスルの作動状態を示す図である。
図6Aに示した電動アクスルの作動状態を示す共線図である。
ターン走行における電動アクスルの作動状態を示す図である。
図7Aに示した電動アクスルの作動状態を示す共線図である。
ターン走行の実行状況の一例を示す図である。
他実施形態である車両用駆動装置を備えた車両の一例を示す図である。
車両のターン走行の実行状況の一例を示す図である。
他実施形態である車両用駆動装置を構成する電動アクスルを示す図である。
加速走行および定速走行における電動アクスルの作動状態を示す図である。
図12Aに示した電動アクスルの作動状態を示す共線図である。
減速走行における電動アクスルの作動状態を示す図である。
図13Aに示した電動アクスルの作動状態を示す共線図である。
ターン走行における電動アクスルの作動状態を示す図である。
図14Aに示した電動アクスルの作動状態を示す共線図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一または実質的に同一の構成や要素については、同一の符号を付して繰り返しの説明を省略する。
【0009】
<第1実施形態>
<車両>
図1は本開示の一実施形態である車両用駆動装置10を備えた車両11の一例を示す図である。図1に示すように、車両11は、右後輪(第1車輪)20Rおよび左後輪(第2車輪)20Lを駆動する電動アクスル20を有している。車両用駆動装置10を構成する電動アクスル20は、モータジェネレータ(動力源)21、デファレンシャル機構22、第1遊星歯車機構23および第2遊星歯車機構24を有している。なお、モータジェネレータ21には、後述するインバータ62を介して図示しないバッテリパックが接続されている。
【0010】
<電動アクスル>
図2は電動アクスル20の一例を示す図である。図2に示すように、電動アクスル20は、モータ収容部30aおよびデファレンシャル収容部30bを備えるハウジング30を有している。ハウジング30のモータ収容部30aには、モータジェネレータ21が収容されており、ハウジング30のデファレンシャル収容部30bには、デファレンシャル機構22が収容されている。モータジェネレータ21は、ステータコイル31aが巻き付けられるステータ31と、ステータ31の内側に収容されるとともに駆動ギヤ32を備えたロータ33と、を有している。また、デファレンシャル機構22は、従動ギヤ34を備えたデフケース35と、デフケース35に回転可能に支持されるピニオン36と、ピニオン36に噛み合う第1サイドギヤ37と、ピニオン36に噛み合う第2サイドギヤ38と、を有している。デフケース35の従動ギヤ34とロータ33の駆動ギヤ32とは、中間ギヤ39を介して互いに連結されている。つまり、デフケース35には、モータジェネレータ21が連結されている。
(【0011】以降は省略されています)

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