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公開番号
2025070094
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2023180170
出願日
2023-10-19
発明の名称
Mg合金材料の製造方法、Mg合金部材の製造方法、Mg合金材料及びMg合金部材
出願人
国立研究開発法人産業技術総合研究所
,
株式会社SUBARU
,
株式会社イチタン
,
矢島工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C22C
1/10 20230101AFI20250424BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】耐熱性及び機械的強度に優れるMg合金材料の製造方法を提供する。
【解決手段】Mg
2
Siの第1粒子を含む加工用合金材料を準備する準備工程と、加工用合金材料を微細化して合金片を得る微細化工程と、ホットプレス法により合金片を成形して、Mg
2
Siの第2粒子を含むMg合金材料を製造するMg合金材料製造工程と、を含むMg合金材料の製造方法。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
Mg
2
Siの第1粒子を含む加工用合金材料を準備する準備工程と、
前記加工用合金材料を微細化して合金片を得る微細化工程と、
ホットプレス法により前記合金片を成形して、Mg
2
Siの第2粒子を含むMg合金材料を製造するMg合金材料製造工程と、
を含むMg合金材料の製造方法。
続きを表示(約 900 文字)
【請求項2】
前記Mg合金材料製造工程は、
ホットプレス法により前記合金片を成形してプリフォームを形成する工程と、
前記プリフォームを300℃以上で押出し加工してMg合金材料を製造する工程と、
を含む請求項1に記載のMg合金材料の製造方法。
【請求項3】
前記ホットプレス法における圧力は、50MPa~300MPaである請求項1又は請求項2に記載のMg合金材料の製造方法。
【請求項4】
前記ホットプレス法における温度は、300℃~700℃である請求項1又は請求項2に記載のMg合金材料の製造方法。
【請求項5】
前記Mg
2
Siの第2粒子の平均粒径は、1.0μm~50.0μmである請求項1又は請求項2に記載のMg合金材料の製造方法。
【請求項6】
前記Mg合金材料がマトリックスを含み、
前記マトリックスの結晶粒径は、2.0μm~80.0μmである請求項1又は請求項2に記載のMg合金材料の製造方法。
【請求項7】
前記Mg合金材料は、300℃における熱伝導率が100W/m・K以下である請求項1又は請求項2に記載のMg合金材料の製造方法。
【請求項8】
Mg
2
Siの第1粒子を含む加工用合金材料を準備する準備工程と、
前記加工用合金材料を微細化して合金片を得る微細化工程と、
ホットプレス法により前記合金片を成形して、Mg
2
Siの第2粒子を含むMg合金材料を製造するMg合金材料製造工程と、
前記Mg合金材料を鍛造してMg合金部材を得る鍛造工程と、
を含むMg合金部材の製造方法。
【請求項9】
Mg
2
Siの第1粒子を含む加工用合金材料の微細化物である合金片の成形体であり、
Mg
2
Siの第2粒子を含むMg合金材料。
【請求項10】
請求項9に記載のMg合金材料の鍛造物であるMg合金部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、Mg合金材料の製造方法、Mg合金部材の製造方法、Mg合金材料及びMg合金部材に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
Mg合金は軽量材料として様々な用途への応用が検討されている。このような用途としては、例えば輸送機器が挙げられ、特にエンジン部材への応用による輸送機器の燃費の向上が期待されている。Mg合金の製造方法については、所望の特性を得るために、種々の製造方法が提案されている。
【0003】
特許文献1には、ケイ素を1~18重量%、アルミニウム、亜鉛及び銀の少なくとも1種を12重量%以下含有し、残部がマグネシウムである合金の溶湯を急冷凝固させて得た、微細な初晶Mg
2
Siを有するMg-Si合金チップが記載されている。
【0004】
特許文献2には、製造段階で材質改良用の添加成分が加えられるマグネシウム合金の製造方法であって、所定のマグネシウム合金に、添加成分として珪素を加える珪素添加工程と、該珪素添加工程により生じるMg
2
Si化合物を、粒径が40μm以下のMg
2
Si粒子とする粒子分散工程と、を含み、所定のマグネシウム合金は、AM602の難燃性マグネシウム合金であり、珪素添加工程における珪素の添加量は、製造されるマグネシウム合金の質量に対する珪素の含有率に換算して、5.0~15.0質量%の範囲で調節され、珪素添加工程は、鋳造法を使用して行われ、粒子分散工程は、塑性加工処理として押し出し法を使用して、200~400℃の温度範囲で行われることを特徴とする方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-074469号
特開平8-120390号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
例えばMg合金をエンジン部材に応用する場合には、燃費の向上が期待できる。一方、耐熱性の低いMgを含むMg合金は、エンジン内の高温に耐えるほどの耐熱性を備えることが困難である。
Mg合金の耐熱性の向上には希土類元素の添加が有効であると考えられるが、希土類元素は高価な場合が多い。また、希土類元素を添加して鋳造にてエンジンのピストンを作製しても、ピストンとしてエンジン内の高温に耐えるほどの十分な機械的強度に達しない場合が多い。
本発明者は、可能な限り希土類金属を使用しない方法を検討した結果、Siの添加が有用であるとの知見を得た。
Siの添加によりMg
2
Si粒子を形成し、Mg合金の耐熱性を向上させることが期待できるが、十分な耐熱性を得るためには、Mg
2
Si粒子を高度に微細化し、高度に均一に分散させることが求められる。
また、Siの添加したMg合金は、鋳造法ではSiにより溶湯の粘性が増加するため、Si添加量の限界値が1質量%程度である場合が多い。そのため、得られるMg合金の機械的強度も不十分になる場合が多い。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、耐熱性及び機械的強度に優れるMg合金材料の製造方法及びMg合金部材の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の態様を含む。
<1>Mg
2
Siの第1粒子を含む加工用合金材料を準備する準備工程と、前記加工用合金材料を微細化して合金片を得る微細化工程と、ホットプレス法により前記合金片を成形して、Mg
2
Siの第2粒子を含むMg合金材料を製造するMg合金材料製造工程と、を含むMg合金材料の製造方法。
<2>前記Mg合金材料製造工程は、ホットプレス法により前記合金片を成形してプリフォームを形成する工程と、前記プリフォームを300℃以上で押出し加工してMg合金材料を製造する工程と、を含む<1>に記載のMg合金材料の製造方法。
<3>前記ホットプレス法における圧力は、50MPa~300MPaである<1>又は<2>に記載のMg合金材料の製造方法。
<4>前記ホットプレス法における温度は、300℃~700℃である<1>~<3>のいずれか1つに記載のMg合金材料の製造方法。
<5>前記Mg
2
Siの第2粒子の平均粒径は、1.0μm~50.0μmである<1>~<4>のいずれか1つに記載のMg合金材料の製造方法。
<6>前記Mg合金材料がマトリックスを含み、前記マトリックスの結晶粒径は、2.0μm~80.0μmである<1>~<5>のいずれか1つに記載のMg合金材料の製造方法。
<7>前記Mg合金材料は、300℃における熱伝導率が100W/m・K以下である<1>~<6>のいずれか1つに記載のMg合金材料の製造方法。
<8>Mg
2
Siの第1粒子を含む加工用合金材料を準備する準備工程と、前記加工用合金材料を微細化して合金片を得る微細化工程と、ホットプレス法により前記合金片を成形して、Mg
2
Siの第2粒子を含むMg合金材料を製造するMg合金材料製造工程と、前記Mg合金材料を鍛造してMg合金部材を得る鍛造工程と、を含むMg合金部材の製造方法。
<9>Mg
2
Siの第1粒子を含む加工用合金材料の微細化物である合金片の成形体であり、Mg
2
Siの第2粒子を含むMg合金材料。
<10><9>に記載のMg合金材料の鍛造物であるMg合金部材。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、耐熱性及び機械的強度に優れるMg合金材料の製造方法及びMg合金部材の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態における微細化工程を行う前の加工用合金材料を表す模式図である。
本実施形態における微細化工程を行った後の加工用合金材料及び合金片を表す模式図である。
比較例1のMg合金材料の光学顕微鏡組織図である。
実施例1のMg合金材料の光学顕微鏡組織図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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