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公開番号2025068395
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-28
出願番号2023178268
出願日2023-10-16
発明の名称加熱調理システム、加熱調理器、およびアプリケーションプログラム
出願人リンナイ株式会社
代理人個人,個人
主分類F24C 15/00 20060101AFI20250421BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】加熱調理システムの加熱調理器と情報通信端末との間でペアリングが不要でありながら、加熱調理器の運転情報を情報通信端末の表示部に表示可能とする。
【解決手段】加熱調理器10の送信部から運転情報(運転状態情報,メンテナンス情報)を含む無線信号(アドバタイズ信号)をブロードキャスト方式で送信可能とし、この無線信号を情報通信端末40の受信部で受信可能とする。また、情報通信端末では、表示部に運転情報を表示させるためのアプリケーションプログラム(アプリ)を記憶部に記憶すると共に、表示制御部で表示部の表示を制御する。そして、使用者が所定の入力で起動させたアプリケーションプログラムに従って表示部に専用画面(アプリ画面)を表示した状態で、受信部が送信部からの無線信号を受信した場合に、無線信号に含まれる運転情報を表示部の専用画面上に表示する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
被調理物を加熱する加熱調理器と、該加熱調理器との無線通信に対応した情報通信端末とを有し、前記加熱調理器の運転に関する運転情報を、前記情報通信端末の表示部に表示可能な加熱調理システムにおいて、
前記加熱調理器は、前記運転情報を含む無線信号をブロードキャスト方式で送信可能な送信部を備え、
前記情報通信端末は、
前記送信部から送信される前記無線信号を受信可能な受信部と、
前記表示部に前記運転情報を表示させるためのアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と、
前記表示部の表示を制御する表示制御部と
を備え、
前記表示制御部は、使用者が所定の入力で起動させた前記アプリケーションプログラムに従って前記表示部に専用画面を表示した状態で、前記受信部が前記送信部からの前記無線信号を受信した場合に、当該無線信号に含まれる前記運転情報を前記表示部の前記専用画面上に表示する
ことを特徴とする加熱調理システム。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載の加熱調理システムにおいて、
前記送信部から送信される前記無線信号には、前記運転情報に加えて前記加熱調理器の識別情報が含まれており、
前記記憶部には、使用者が選定した前記加熱調理器の前記識別情報を登録可能であり、
前記表示制御部は、前記記憶部に登録されている前記識別情報と、前記受信部が受信した前記無線信号に含まれる前記識別情報との一致を条件として、前記運転情報を前記表示部の前記専用画面上に表示する
ことを特徴とする加熱調理システム。
【請求項3】
請求項1に記載の加熱調理システムにおいて、
前記送信部は、前記運転情報の変化の有無にかかわらず前記無線信号を複数回送信する
ことを特徴とする加熱調理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の加熱調理システムにおいて、
前記送信部は、前記無線信号を所定の間隔で送信する
ことを特徴とする加熱調理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の加熱調理システムにおいて、
前記所定の間隔として、第1間隔と、該第1間隔よりも短い第2間隔とが用意されており、
前記送信部は、前記運転情報に一定期間にわたって変化がなければ、前記無線信号を前記第1間隔で送信し、前記運転情報が変化した後の前記一定期間は、前記無線信号を前記第2間隔で送信する
ことを特徴とする加熱調理システム。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の加熱調理システムにおいて、
前記加熱調理器は、所定の特殊入力を検知する検知部を備え、
前記送信部は、前記検知部によって前記特殊入力が検知された場合に、前記無線信号に含まれる前記運転情報の内容を第1情報から該第1情報とは異なる第2情報に切り替えて送信する
ことを特徴とする加熱調理システム。
【請求項7】
被調理物を加熱する加熱調理器の運転に関する運転情報を、該加熱調理器との無線通信に対応した情報通信端末の表示部に表示可能な加熱調理システムに用いられる当該加熱調理器において、
前記運転情報を含む無線信号を送信可能な送信部を備え、
前記情報通信端末には、
前記送信部から送信される前記無線信号を受信可能な受信部と、
前記表示部に前記運転情報を表示させるためのアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と、
前記表示部の表示を制御する表示制御部と
が設けられており、
前記表示制御部は、使用者が所定の入力で起動させた前記アプリケーションプログラムに従って前記表示部に専用画面を表示した状態で、前記受信部が前記送信部からの前記無線信号を受信した場合に、当該無線信号に含まれる前記運転情報を前記表示部の前記専用画面上に表示することとして、
前記送信部は、前記無線信号をブロードキャスト方式で送信する
ことを特徴とする加熱調理器。
【請求項8】
被調理物を加熱する加熱調理器と、該加熱調理器との無線通信に対応した情報通信端末とを有する加熱調理システムにおける該情報通信端末側に記憶されると共に、使用者による所定の入力で起動され、前記加熱調理器の運転に関する運転情報を前記情報通信端末の表示部に表示させることが可能なアプリケーションプログラムにおいて、
前記所定の入力による起動状態で、前記情報通信端末の表示部に専用画面を表示させる専用画面表示工程と、
前記加熱調理器から前記運転情報を含む無線信号がブロードキャスト方式で送信されると、当該無線信号を受信することが可能な受信工程と、
前記表示部に前記専用画面が表示された状態で、前記無線信号を受信した場合に、当該無線信号に含まれる前記運転情報を前記表示部の前記専用画面上に表示させる運転情報表示工程と
を備えることを特徴とするアプリケーションプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、被調理物を加熱する加熱調理器の運転情報を、加熱調理器との無線通信に対応した情報通信端末の表示部に表示可能な加熱調理システム、加熱調理システムに用いられる加熱調理器、および加熱調理システムに用いられる情報通信端末用のアプリケーションプログラムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
バーナで燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼させて被調理物を加熱するガスコンロが、加熱調理器の例として広く使用されている。こうしたガスコンロでは、使用者のスマートフォンなどの情報通信端末と無線接続することにより、ガスコンロの運転情報をスマートフォンの表示部に表示可能な加熱調理システムを構成することが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の加熱調理システムでは、ガスコンロとスマートフォンとの間で無線による双方向通信を確立し、スマートフォンからガスコンロに送信要求情報が送信されると、これに応答してガスコンロからスマートフォンに運転状態情報が送信されるので、スマートフォンで受信した運転状態情報を表示部に表示させるようになっている。このような加熱調理システムによれば、ヒューマンマシンインターフェース(HMI)に乏しい廉価なガスコンロであっても、使用者のスマートフォンを利用することで、運転状態情報を使用者に提供することが可能である。こうしたガスコンロとスマートフォンとの無線接続に用いられる通信規格としては、Bluetooth Low Energy(登録商標)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-163537号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述のようにガスコンロとスマートフォンとの間で無線による双方向通信を行う加熱調理システムでは、通信相手を認証して覚えさせるペアリング(あるいはボンディング)と呼ばれる処理のために、使用者がペアリングの開始時に操作する操作部や、パスコードを表示する表示部をガスコンロに備えている必要があることから、そもそもHMIに乏しい廉価なガスコンロでは実施が困難であり、たとえ操作部や表示部を備えていても他の機能と兼用であることが多く、不慣れな使用者にとってはペアリングが複雑で分かり難いという問題があった。
【0006】
この発明は、従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、加熱調理システムの加熱調理器と情報通信端末との間でペアリングが不要でありながら、加熱調理器の運転情報を情報通信端末の表示部に表示可能な技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の加熱調理システムは次の構成を採用した。すなわち、
<第1の態様>
被調理物を加熱する加熱調理器と、該加熱調理器との無線通信に対応した情報通信端末とを有し、前記加熱調理器の運転に関する運転情報を、前記情報通信端末の表示部に表示可能な加熱調理システムにおいて、
前記加熱調理器は、前記運転情報を含む無線信号をブロードキャスト方式で送信可能な送信部を備え、
前記情報通信端末は、
前記送信部から送信される前記無線信号を受信可能な受信部と、
前記表示部に前記運転情報を表示させるためのアプリケーションプログラムを記憶する記憶部と、
前記表示部の表示を制御する表示制御部と
を備え、
前記表示制御部は、使用者が所定の入力で起動させた前記アプリケーションプログラムに従って前記表示部に専用画面を表示した状態で、前記受信部が前記送信部からの前記無線信号を受信した場合に、当該無線信号に含まれる前記運転情報を前記表示部の前記専用画面上に表示する
ことを特徴とする。
【0008】
このような第1の態様の加熱調理システムでは、加熱調理器側の送信部から不特定多数の相手に対して一方通行の送信を行うブロードキャスト方式の無線信号を用いて運転情報を伝達することにより、加熱調理器と情報通信端末との間で双方向通信を確立するために通信相手を認証して覚えさせる処理(いわゆるペアリング)を必要とせず、情報通信端末側の受信部で無線信号を受信するだけで簡便に加熱調理器の運転情報を表示部の専用画面上に表示させて使用者に提供することが可能となる。そして、使用者が所定の入力でアプリケーションプログラムを起動させて専用画面が表示部に表示されていることを前提に、運転情報を表示させるため、アプリケーションプログラムの起動の有無や専用画面の表示の有無に基づいて使用者の意思(運転情報の表示が必要か否か)を確認することができ、無線信号を受信可能な不特定多数の情報通信端末で使用者にとって不要な運転情報が勝手に表示されてしまうことを抑制することが可能となる。
【0009】
<第2の態様>
第1の態様の加熱調理システムにおいて、
前記送信部から送信される前記無線信号には、前記運転情報に加えて前記加熱調理器の識別情報が含まれており、
前記記憶部には、使用者が選定した前記加熱調理器の前記識別情報を登録可能であり、
前記表示制御部は、前記記憶部に登録されている前記識別情報と、前記受信部が受信した前記無線信号に含まれる前記識別情報との一致を条件として、前記運転情報を前記表示部の前記専用画面上に表示する
ことを特徴とする。
【0010】
加熱調理器の運転情報を無線信号で不特定多数の相手に対して送信することとしているものの、この運転情報は、加熱調理器の実際の使用者が所持する情報通信端末でのみ有用であり、その他の情報通信端末では無用である。そこで、第2の態様の加熱調理システムでは、アプリケーションプログラムの起動や専用画面の表示に加えて、識別情報の一致を条件とすることによって、情報通信端末側で有用な運転情報を確認することができるので、例えば、隣家の加熱調理器の運転情報が表示されてしまう不都合を抑制することが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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