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公開番号2025066623
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-23
出願番号2023223750
出願日2023-12-29
発明の名称ノイズキャンセリングヘッドホン
出願人珠海卓力声科技有限公司
代理人個人
主分類H04R 1/10 20060101AFI20250416BHJP(電気通信技術)
要約【課題】騒音をマルチレベルで減衰させてノイズキャンセリングの効果を向上させるヘッドホンを提供する。
【解決手段】ヘッドホン装置の防音部品61には、ヘッドホンケース3に近い側にある消音部品71とヘッドホンケースから遠い側にある微細な穴が設けられている穴板81を有する。ヘッドホンケースを通してノイズを遮断し減衰させるベースの上で、まず消音部品により、ヘッドホンケースを貫通する低周波ノイズを含む騒音を減衰して制振させる。その後、更に微細な穴により、騒音エネルギーが消耗されるまで減衰させる。上記の設計により、低周波ノイズを含む騒音が段階的に減衰され、ノイズキャンセリング効果が実現できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ノイズキャンセリングヘッドホンに関る装置であって、ヘッドホン本体(2)を含み、ヘッドホン本体(2)は、収納空間を形成するヘッドホンケース(3)を含む、ノイズキャンセリングヘッドホンに関る装置において、ヘッドホンケース(3)内に防音部品(6)が設けられている。防音部品(6)は、ヘッドホンケース(3)に近い側にある消音部品(7)とヘッドホンケース(3)に遠い側にある微細な穴板(8)を含む、ことを特徴とするノイズキャンセリングヘッドホンに関る装置。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
微細な穴板(8)がヘッドホンケース(3)の収納空間に嵌合し、かつ微細な穴板(8)の外周がヘッドホンケース(3)の内壁に適合している、ことを特徴とする請求項1に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項3】
ヘッドホン本体(2)にはイヤホンカバー(11)を含む。イヤホンカバー(11)はヘッドホンケース(3)の開口部に取り付けられている、ことを特徴とする請求項2に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項4】
イヤホンカバー(11)はイヤホンカバー接続ケース(10)を介してヘッドホンケース(3)の開口場所に取り付けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項5】
防音部品(6)とイヤホンカバー接続ケース(10)の間に防音パッド(9)が設置されている、ことを特徴とする請求項4に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項6】
防音パッド(9)は外部に布で覆われたスポンジコアである、ことを特徴とする請求項5に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項7】
微細な穴板(8)はヘッドホンケース(3)の収納空間の外側に配置し、消音部品(7)はヘッドホンケース(3)の収納空間の内側に配置する。防音部品(6)は、微細な穴板(8)または消音部品(7)を介してヘッドホンケース(3)に接続する、ことを特徴とする請求項1に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項8】
ヘッドホン本体(2)にはイヤホンカバー(11)を含む。イヤホンカバー(11)は微細な穴板(8)に取り付けられている、ことを特徴とする請求項7に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項9】
イヤホンカバー(11)と微細な穴板(8)の間に防音パッド(9)が設置されている、ことを特徴とする請求項4に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
【請求項10】
ノイズキャンセリングパッド(9)は外部に布で覆われたスポンジコアである、ことを特徴とする請求項9に記載のノイズキャンセリングヘッドホン。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はノイズキャンセリング技術分野に関する、特にノイズキャンセリングヘッドホンに関連する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
現代の仕事や生活において、ノイズは避けられない存在である。生理学的な観点から見ると、人々の休憩、勉強、仕事、および望ましい音を聴くことに干渉する音、つまり不要な音がすべてノイズと呼ぶ。ノイズが人々と周囲の環境に不良な影響を与える場合、ノイズ汚染となる。
【0003】
ノイズキャンセリングヘッドホンは、特定の方法を利用してノイズを低減することが実現できるためのイヤホンである。主に混雑した環境で外界のノイズを低減する要求を満たす、聴力を保護し、またはより良い環境雰囲気を得るためである。ノイズの測定と制御の観点から、通常500Hz以下のが低周波ノイズであり(本出願で言及されている低周波ノイズはすべてこの定義を持っている)、500Hz~1000Hzのが中周波ノイズであり、1000Hz以上のが高周波ノイズである。中高周波ノイズに対するノイズキャンセリングは比較的簡単であり、通常遮断するだけで十分な効果が得られる。だだし、低周波ノイズの透過性が高く、残響時間が長く、減衰が遅いため、隔離ノイズキャンセリングのが難しくなる。したがって、現在市場に出ているヘッドホン型ノイズキャンセリング製品は主に中高周波ノイズに対応しており、低周波ノイズに対するノイズキャンセリング効果は普遍的に低いである。上記の問題において、低周波ノイズにも対応できるヘッドホン型ノイズキャンセリング製品を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、低周波ノイズにも対応できるヘッドホン型ノイズキャンセリング製品を提供する。具体的な技術方案は以下の通りである。
【0005】
あるノイズキャンセリングヘッドホンは、ヘッドホンの本体を含む。ヘッドホンの本体は収納空間を形成するヘッドホンケースを含み、その特徴として、ヘッドホンケースの内側には防音部品が設置されており、防音部品はヘッドホンケースに近い側の消音部品とヘッドホンケースから遠い側の微細な穴板を含む。
さらに、前記の微細な穴板は、ヘッドホンケースの収納空間の中に嵌合でき、かつ微細な穴板の外周がヘッドホンケースの内壁と適合している。
さらに、前記のヘッドホン本体はイヤホンカバーを含む。イヤホンカバーはヘッドホンケースの開口場所に取り付けられている。
さらに、前記のイヤホンカバーは、イヤホンカバー接続ケースを介してヘッドホンケースの開口場所に取り付けられている。
さらに、前記の防音部品とイヤホンカバー接続ケースとの間に防音パッドが設置されている。
さらに、前記の防音パッドは外部に布で包まれたスポンジコアである。
さらに、前記の微細な穴板はヘッドホンケースの収納空間の外側に配置されており、消音部品はヘッドホンケースの収納空間の内側に配置されている。前記の防音部品は微細な穴板または消音部品を介してヘッドホンケースに接続されている。
さらに、前記のヘッドホン本体は、イヤホンカバーも含み、前記のイヤホンカバーは微細な穴板に取り付けられてる。
さらに、前記のイヤホンカバーと微細な穴板の間には、防音パッドが設置されている。
さらに、前記の防音パッドは外部に布で包まれたスポンジコアである。
さらに、前記の消音部品はヘッドホンケース側方向の輪郭面では、外側から内側に向かって徐々に高くなり、曲面を形成されている。
さらに、前記の曲面はヘッドホンケースの内側の輪郭面と適合している。
さらに、前記のヘッドホンケースと防音部品の間には、防音インナーケースが設置されている。
さらに、前記の防音インナーケースは、ヘッドホンケースに近い側のインナーケースの壁に微細な穴が設けられている。
さらに、前記の防音インナーケースと防音部品の間には、防音スポンジが設置されている。
さらに、前記の微細な穴板の上には、直径が0.5mmから0.8mmの複数の微穿孔がある。
さらに、前記のヘッドホンケースの内部は硬質な殻であり、外側はソフトなゴムで包まれている。
さらに、前記のノイズキャンセリングヘッドホンは、接続構造と接続構造の両端にある2つのヘッドホン本体も含んでいる。
さらに、前記の防音部品は蜂の巣形状の防音部品であり、消音部品は蜂の巣形状の消音部品であり、微細な穴板は第一の微細な穴板である。前記の蜂の巣形状の防音部品は、ヘッドホンケースに近い側の蜂の巣形状の消音部品と、ヘッドホンケースから遠い側の第一の微細な穴板で構成されている。前記の蜂の巣形状の消音部品は複数の穴を持っている。第一の微細な穴板の上にはいくつか複数の穴と一対一の微穿孔が設けられている。
さらに、前記の複数の穴は連続配列されている。
さらに、前記の第一の微細な穴板は、底面より高く複数の円錐台を持つ、円錐台は前記の複数の穴と一対一に対応しており、円錐台の中心には微穿孔が設けられていて、複数の穴と繋がっている。
さらに、前記の複数の穴は、ヘッドホンケースに近い側にも微穿孔が設けられている。
さらに、前記の防音部品は螺旋体の防音部品であり、消音部品は螺旋パイプの消音部品である。微細な穴板は第二の微細な穴板である。前記の螺旋体の防音部品は、ヘッドホンケースに近い側の螺旋パイプの消音部品と、ヘッドホンケースから遠い側の第二の微細な穴板で構成されている。前記の螺旋パイプの消音部品は、複数の螺旋パイプを持っている。第二の微細な穴板の上には複数の螺旋パイプチャンネルと一対一の微細な穴が設けられている。
さらに、前記の複数の螺旋パイプは連続配列されている。
さらに、前記の防音部品は渦巻き体の防音部品であり、消音部品は渦巻きの消音部品であり、微細な穴板は第三の微細な穴板である。前記の渦巻き体の防音部品は、ヘッドホンケースに近い側の渦巻きの消音部品と、ヘッドホンケースから遠い側の第三の微細な穴板で構成されている。前記の渦巻きの消音部品は、第三の微細な穴板の巻き脇板に垂直な軸線で巻き付けられる。第三の微細な穴板の上には複数の微穿孔が設けられている。
さらに、前記の渦巻きの消音部品の表面は粗い面である。
さらに、前記の微細な穴は、隣接する2つの巻き脇板の間に形成される隙間に設置されている。前記の隙間内の微細な穴の穿孔率は1%から5%の範囲である。
【0006】
本発明は、ヘッドホンケースの内に、ヘッドホンケースに近い側からの消音部品とイヤホンカバーに近い側の微細な穴板で構成される防音部品構造となる。ヘッドホンケースを介してノイズを遮断減衰させる上で、まず消音部品を介して低周波ノイズを含むヘッドホンケースを貫通するノイズを減衰し、制振し、次に微細な穴を介してノイズエネルギーが消耗されるまで再度減衰させる。上記に基づいて、本発明はノイズをマルチレベルで段階的に減衰させ、ノイズをキャンセリングし、低周波ノイズを含むノイズを段階的に減衰させ、良好なノイズキャンセリングの効果が実現できる。一方で、本発明は前述の構造のベースで、防音部品とヘッドホンケースの間に防音インナーケースまたは防音スポンジを設置し、もしくはイヤホンカバーと防音部品との間に防音パッドを設置することにより、マルチレベルで段階的にノイズを減衰させ、ノイズキャンセリングの効果をさらに向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明によるヘッドホンの全体的な効果の説明図である。
図2は、本発明の第一実施例によるヘッドホン構造の爆発図である。
図3は、本発明の第一実施例による蜂の巣形状の防音部品構造の説明図1である。
図4は、本発明の第一実施例による蜂の巣形状の防音部品構造の説明図2である。
図5は、本発明の第一実施例による蜂の巣形状の防音部品構造の説明図3である。
図6は、本発明の第二実施例によるヘッドホン構造の爆発図である。
図7は、本発明の第二実施例による螺旋体の防音部品構造の説明図1である。
図8は、本発明の第二実施例による螺旋体の防音部品構造の説明図2である。
図9は、本発明の第三実施例によるヘッドホン構造の爆発図である。
図10は、本発明の第三実施例による渦巻き体の防音部品構造の説明図1である。
図11は、本発明の第三実施例による渦巻き体の防音部品構造の説明図2である。
図12は、本発明の第三実施例による渦巻き体の防音部品構造の説明図3である。
図13は、本発明の第一実施例のノイズキャンセリングデータの曲線図である。
図14は、本発明の第二実施例のノイズキャンセリングデータの曲線図である。
図15は、本発明の第三実施例のノイズキャンセリングデータの曲線図である。
図16は、本発明の実施例中のテスト方案5、10、15および比較のノイズキャンセリングデータの曲線図である。
【0008】
以下は図面の注釈である:1は接続構造、2はヘッドホン本体、3はヘッドホンケース、4は防音インナーケース、5は防音スポンジ、6は防音部品、61は蜂の巣形状の防音部品、62は螺旋体の防音部品、63は渦巻き体の防音部品、7は消音部品、71は蜂の巣形状の消音部品、711は巣の穴、72は螺旋パイプ消音部品、721は螺旋パイプチャンネル、73は渦巻き体の消音部品、731は巻き脇板、8は微細な穴板、81は第一微細な穴板、82は第二微細な穴板、83は第三微細な穴板、9は防音パッド、10はイヤホンカバー接続ケース、11はイヤホンカバーである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施方式について、図面を参照して更に詳しく説明する。説明の便利のため、本発明の中で「前」、「後」、「正」、「裏」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「上」、「下」、「内」、「外」、「中」などの位置関係を示す用語が図面に基づく方位と位置関係を示す。ただ本発明を簡単に説明するため、特定の方位で構造され、操作されることではなく、装置また部品が必ず特定の方位を所有することを指示または暗示することでもなく、したがって、本発明の制限および製品または装置が製造、使用、販売などの過程で実際方位の制限を意味することではない。さらに、「第一」、「第二」、「第三」などの用語は目的を説明するために使用され、相対的な重要性を示すもしくは指示される技術特徴の数量を暗示するものではない。さらに、本発明の実施例の中で、別途の明確的な規定や制約がない限り、「取り付け」、「設置」、「接続」、「固定」、「構成」などの用語は広義に解釈されるべき、例えば、固定接続は、着脱可能な接続でもよい、一体化でもよい。直接連結でもよい、中間の媒介を介して間接連結でもよい。本技術分野のつ普通の技術者にとって、具体的な状況に基づいて、上記の用語が本発明において具体的な意味を理解する。
【実施例】
【0010】
図1と図2に示すように、本発明はノイズキャンセリングヘッドホンに関する。接続機構1と接続機構1の両端にある2つのヘッドホン本体2を含む。各ヘッドホン本体2は、接続機構1に接続して開口部を所有する半密閉収納空間のヘッドホンケース3を備えており、ヘッドホンケース3内には蜂の巣形状の防音部品61が設置されている。イヤホンカバー11は、イヤホンカバー接続ケース10を介してヘッドホンケース3の開口部に接続する。蜂の巣形状の防音部品61は、ヘッドホンケース3に近い側(本出願において、ヘッドホンケース側は特にヘッドホンケースの開口に対向するヘッドホンケース部分を指す)にある蜂の巣形状の消音部品71と、ヘッドホンケース3から遠い側(イヤホンカバー11側)にある第一微細な穴板81で構成されている。明確に表示するのが、本出願で記載されている微細な穴板は、すべての微穿孔の直径が1mm未満であるを指す穿孔板である。
(【0011】以降は省略されています)

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