TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025064603
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2023174497
出願日2023-10-06
発明の名称摺動部品
出願人イーグル工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F16J 15/34 20060101AFI20250410BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】摺動面の歪みを抑制できる摺動部品を提供する。
【解決手段】ハウジング4に固定される静止摺動環10と、ハウジング4に挿通される回転軸1に圧入固定される回転摺動環20と、を備え、静止摺動環10の摺動面11と回転摺動環20の摺動面21とが相対摺動する摺動部品であって、回転摺動環20には、摺動面21側における摺動領域21Aよりも内径側に凹部23が周方向に配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ハウジングに固定される静止摺動環と、該ハウジングに挿通される回転軸に圧入固定される回転摺動環と、を備え、前記静止摺動環の摺動面と前記回転摺動環の摺動面とが相対摺動する摺動部品であって、
前記回転摺動環には、前記摺動面側における前記摺動領域よりも内径側に凹部が周方向に配置されている摺動部品。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記回転摺動環の背面側には、凹部が周方向に配置されている請求項1に記載の摺動部品。
【請求項3】
前記摺動面側の凹部と前記背面側の凹部とが軸方向に重畳する位置に設けられている請求項2に記載の摺動部品。
【請求項4】
前記摺動面側の凹部と前記背面側の凹部とは径方向に延びる線を基準に対称形状をなしている請求項3に記載の摺動部品。
【請求項5】
前記回転摺動環の背面側には、前記背面側の凹部よりも外径側に、前記摺動領域と軸方向に重畳する別の凹部が周方向に配置されている請求項2ないし4のいずれかに記載の摺動部品。
【請求項6】
前記別の凹部は、前記摺動領域の径方向の範囲内に収まって配置されている請求項5に記載の摺動部品。
【請求項7】
前記別の凹部の容積は、前記背面側の凹部の容積よりも大きい請求項5に記載の摺動部品。
【請求項8】
前記摺動面側の凹部は環状溝である請求項1に記載の摺動部品。
【請求項9】
前記背面側の凹部は環状溝である請求項2に記載の摺動部品。
【請求項10】
前記別の凹部は、環状溝である請求項5に記載の摺動部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、相対回転する摺動部品に関し、例えば自動車、一般産業機械、あるいはその他のシール分野の回転機械の回転軸を軸封する軸封装置に用いられる摺動部品、または自動車、一般産業機械、あるいはその他の軸受分野の機械の軸受に用いられる摺動部品に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
被密封流体の漏れを防止する軸封装置として例えばメカニカルシールは相対回転し摺動面同士が摺動する一対の環状の摺動部品を備えている。
【0003】
例えば、特許文献1に示されるメカニカルシールは、一対の静止密封環と回転密封環とを備えている。静止密封環は回転機械側のハウジングに固定されている。回転密封環は、回転軸に固定されたスリーブに軸方向に圧入されることで外嵌されており、回転軸と共に回動可能となっている。静止密封環の摺動面と回転密封環の摺動面とが相対回転摺動することで、内径空間と外径空間とが隔離される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-119525号公報(第6頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のメカニカルシールにあっては、回転密封環を回転軸に固定されたスリーブに軸方向に圧入することで設置できるので、回転密封環を回転軸に固定するための特段の固定手段を必要とせず、簡素な構成で簡便に回転密封環を回転軸に固定することができる。しかしながら、回転密封環をスリーブに対して軸方向に圧入する際に生じる応力により、回転密封環の摺動面が膨出する方向に歪み、摺動性が悪化する虞があった。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、摺動面の歪みを抑制できる摺動部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の摺動部品は、
ハウジングに固定される静止摺動環と、該ハウジングに挿通される回転軸に圧入固定される回転摺動環と、を備え、前記静止摺動環の摺動面と前記回転摺動環の摺動面とが相対摺動する摺動部品であって、
前記回転摺動環には、前記摺動面側における前記摺動領域よりも内径側に凹部が周方向に配置されている。
これによれば、回転摺動環を回転軸に圧入設置するときに生じる応力を凹部で逃がすことができるため、摺動領域の歪みを抑制でき、摺動性に影響を与えないようにできる。
【0008】
前記回転摺動環の背面側には、凹部が周方向に配置されていてもよい。
これによれば、摺動面側の凹部と背面側の凹部とにより回転摺動環の軸方向両側でバランスよく応力を逃がすことができる。
【0009】
前記摺動面側の凹部と前記背面側の凹部とが軸方向に重畳する位置に設けられていてもよい。
これによれば、応力を吸収することによる摺動領域の傾きを抑制できる。
【0010】
前記摺動面側の凹部と前記背面側の凹部とは径方向に延びる線を基準に対称形状をなしていてもよい。
これによれば、応力を軸方向両側でよりバランスよく逃がすことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

イーグル工業株式会社
摺動部品
15日前
個人
流路体
3か月前
個人
保持機
6か月前
個人
クラッチ装置
3か月前
個人
ホース保持具
16日前
個人
免震留具
5か月前
個人
トーションバー
28日前
個人
ボルトナットセット
1か月前
個人
回転式配管用支持具
2か月前
藤井電工株式会社
フック
6か月前
個人
固着具と成形品部材
3か月前
株式会社アイシン
駆動装置
3か月前
株式会社オンダ製作所
継手
2か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
個人
ベルトテンショナ
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
株式会社三協丸筒
枠体
1か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
5か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
24日前
株式会社不二工機
電動弁
5か月前
カヤバ株式会社
緩衝装置
2か月前
株式会社ナベル
直動機構
4か月前
株式会社ナジコ
自在継手
3か月前
日東精工株式会社
樹脂被覆ねじ
1か月前
未来工業株式会社
固定体
4か月前
日東電工株式会社
断熱材
16日前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
株式会社不二工機
逆止弁
3か月前
協和工業株式会社
空気弁
2か月前
矢崎化工株式会社
連結具
3か月前
個人
角型菅の連結構造及び工法
2か月前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
個人
固着具と固着具の固定方法
2か月前
続きを見る