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公開番号2025063535
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172821
出願日2023-10-04
発明の名称支持金具、支持構造および建築物
出願人積水ハウス株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250409BHJP(建築物)
要約【課題】横架材の撓みに対して、かつ、水平方向の力または横揺れに対して、開口部の変形を抑制できる支持金具、支持構造および建築物を提供する。
【解決手段】支持金具1は、上フレーム材6と、上フレーム材6の上方において延びる横架材7との間に配置される。支持金具1は、上フレーム材6と横架材7とに繋がる。支持金具1は、上下方向に弾性変形する。支持金具1は、横架材7の長手方向に沿う第1方向DAにおける剛性よりも、横架材7の幅方向に沿う第2方向DBにおける剛性が大きいように構成される。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建具が設けられる開口部の上フレーム材と、前記上フレーム材の上方において延びる横架材との間に配置されて、かつ、前記上フレーム材と前記横架材とに繋がる支持金具であって、
上下方向に弾性変形し、かつ、前記横架材の長手方向に沿う第1方向における剛性よりも、前記横架材の幅方向に沿う第2方向における剛性が大きいように構成される、
支持金具。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記横架材に固定される第1固定部と、前記上フレーム材に固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを繋ぐばね部と、を備え、
前記ばね部は、上下方向に弾性変形し、かつ、前記第1方向における剛性よりも、前記第2方向における剛性が大きいように構成される、
請求項1に記載の支持金具。
【請求項3】
前記ばね部は、2個の板ばねを有し、
前記支持金具が前記横架材と前記上フレーム材との間に配置される状態において、前記2個の板ばねは、前記第1方向に沿うように並べられる、
請求項2に記載の支持金具。
【請求項4】
前記2個の板ばねは、前記2個の板ばねの間の間隔が上下方向の中間部で最も広がるように、互いに反対方向に、かつ、前記第1方向に突出するように湾曲する、
請求項3に記載の支持金具。
【請求項5】
前記ばね部は、板ばねを有し、
前記支持金具が前記横架材と前記上フレーム材との間に配置される状態において、前記板ばねは、前記板ばねの幅方向が前記第2方向に沿うように構成される、
請求項2に記載の支持金具。
【請求項6】
前記ばね部は、複数のコイルばねによって構成され、
前記支持金具が前記横架材と前記上フレーム材との間に配置される状態において、前記複数のコイルばねは、前記第2方向に沿って並べられる、
請求項2に記載の支持金具。
【請求項7】
前記第1固定部は、第1プレートと、前記横架材の第1ほぞ穴に挿通するものとして構成されて前記第1プレートから突出する第1ポールと、を備え、
前記第2固定部は、第2プレートと、前記上フレーム材の第2ほぞ穴に挿通するものとして構成されて前記第2プレートから突出する第2ポールと、を備える、
請求項2に記載の支持金具。
【請求項8】
建具が設けられる開口部の上フレーム材と、
前記上フレーム材の上方において延びる横架材と、
請求項1~7のいずれか一項に記載の支持金具とを備える、支持構造。
【請求項9】
前記上フレーム材と前記横架材との間には、前記横架材の長手方向に沿って複数の支持部材が配置され、
前記支持部材の少なくとも1つは、前記支持金具である、請求項8に記載の支持構造。
【請求項10】
請求項9に記載の支持構造を備える、建築物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建具が設けられる開口部における、支持金具、支持構造および建築物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建築物は、ドア、扉、窓などの建具を有する。建具は、壁の開口部に設けられる。開口部は複数の部材によって構成される。開口部は上フレーム材を有する。上フレーム材は、結合部材によって上フレーム材の上方の梁と繋がる。結合部材は、上フレーム材を支持する。梁が撓んだ場合、結合部材を介して上フレーム材も撓む虞がある。特許文献1には、梁の撓みに起因して上フレーム材が撓むことを抑制するための支持構造が開示されている。同文献の支持構造は、胴差しと、まぐさと、胴差しとまぐさとを接続する建築金物と、によって構成される。建築金物は、胴差しとまぐさとの間の寸法変化に応じて上下寸法が変化するように構成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-008833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の技術では、水平方向の力、または、横揺れに対して、支持構造が変形する虞がある。支持構造における上フレーム材が梁に対して横にずれると、建具の移動が妨げられる。このため、支持金具、支持構造および建築物に改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)上記課題を解決する支持金具は、建具が設けられる開口部の上フレーム材と、前記上フレーム材の上方において延びる横架材との間に配置されて、かつ、前記上フレーム材と前記横架材とに繋がる支持金具であって、上下方向に弾性変形し、かつ、前記横架材の長手方向に沿う第1方向における剛性よりも、前記横架材の幅方向に沿う第2方向における剛性が大きいように構成される。この構成によれば、支持金具は上フレーム材と横架材との間に配置されて両部材に結合された状態で、支持金具は横架材の撓みに応じて変形するため、上フレーム材の変形を抑制できる。また、棒状の支持部材に比べて、横架材の幅方向における力に対して、横架材に対する上フレーム材のずれを抑制できる。横架材の幅方向における力の例としては、台風による風圧、地震に起因する振動、洪水による水圧、等が挙げられる。
【0006】
(2)上記(1)の支持金具において、前記横架材に固定される第1固定部と、前記上フレーム材に固定される第2固定部と、前記第1固定部と前記第2固定部とを繋ぐばね部と、を備え、前記ばね部は、上下方向に弾性変形し、かつ、前記第1方向における剛性よりも、前記第2方向における剛性が大きいように構成される。この構成によれば、支持金具は簡潔な構造であるため、製造し易い。
【0007】
(3)上記(2)の支持金具において、前記ばね部は、2個の板ばねを有し、前記支持金具が前記横架材と前記上フレーム材との間に配置される状態において、前記2個の板ばねは、前記第1方向に沿うように並べられる。この構成によれば、支持金具は、上フレーム材と横架材との間に配置されて両部材に結合された状態で、上フレーム材の支持強度を向上できる。
【0008】
(4)上記(3)の支持金具において、前記2個の板ばねは、前記2個の板ばねの間の間隔が上下方向の中間部で最も広がるように、互いに反対方向に、かつ、前記第1方向に突出するように湾曲する。この構成によれば、2個の板ばねの干渉を回避できる。
【0009】
(5)上記(2)の支持金具において、前記ばね部は、板ばねを有し、前記支持金具が前記横架材と前記上フレーム材との間に配置される状態において、前記板ばねは、前記板ばねの幅方向が前記第2方向に沿うように構成される。この構成によれば、支持金具が上フレーム材と横架材との間に配置されて両部材に結合された状態において、第2方向において横架材に対して上フレーム材のずれの発生を抑制できる。
【0010】
(6)上記(2)の支持金具において、前記ばね部は、複数のコイルばねによって構成され、前記支持金具が前記横架材と前記上フレーム材との間に配置される状態において、前記複数のコイルばねは、前記第2方向に沿って並べられる。この構成によれば、支持金具は簡潔な構造であるため、製造し易い。
(【0011】以降は省略されています)

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