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公開番号2025063358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-16
出願番号2023172449
出願日2023-10-04
発明の名称医療用コネクタ及び医療用コネクタの製造方法
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類A61M 25/09 20060101AFI20250409BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】コネクタの接続不良、流路の閉塞等の不具合を抑制しつつ、保持部に対してワイヤが確実に固定された医療用コネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ1は、軸方向αに延びた流路31を含む筒状の医療用コネクタであって、流路31内に挿入されたワイヤ40と、流路31内に形成され、ワイヤ40を保持する保持部50とを備える。ワイヤ40は、長さ方向一端に形成された大径部42を有する。保持部50は、軸方向αの両側から大径部42を挟んでワイヤ40を固定するストッパを有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
軸方向に延びた流路を含む筒状の医療用コネクタであって、
前記流路内に挿入されたワイヤと、
前記流路内に形成され、前記ワイヤを保持する保持部と、
を備え、
前記ワイヤは、大径部を有し、
前記保持部は、前記軸方向両側から前記大径部を挟んで前記ワイヤを固定するストッパを有する、医療用コネクタ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記ストッパの一部は、前記保持部が溶融固化して形成されている、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項3】
軸方向に延びた流路を含む筒状の医療用コネクタの製造方法であって、
大径部が形成されたワイヤを準備する工程と、
前記大径部よりも内径が小さな貫通孔が前記軸方向に沿って前記流路内に形成された保持部を備えるコネクタ本体を準備する工程と、
前記保持部の前記貫通孔に前記ワイヤを挿入する工程と、
前記保持部を溶融させて前記貫通孔の開口の少なくとも一部を塞ぎ、前記軸方向両側から前記大径部を挟んで前記ワイヤを固定する工程と、
を含む、医療用コネクタの製造方法。
【請求項4】
前記流路の基端側開口から超音波ホーンを挿入することにより、前記保持部を溶融させて前記ワイヤを固定する、請求項3に記載の医療用コネクタの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用コネクタ及び医療用コネクタの製造方法に関し、より詳しくはワイヤを備えた医療用コネクタに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
体内に栄養剤、薬剤等を直接送り込む目的でカテーテルが用いられている。カテーテルのスムーズな挿入を可能とし、またカテーテルの形状を安定化させるために、ワイヤを備えたコネクタが使用される。ワイヤを備えたコネクタは、一般的に、スタイレットコネクタと呼ばれ、カテーテルの基端に設けられたオスコネクタに接続される。スタイレットコネクタは、カテーテルに接続された状態で、そのワイヤがカテーテルチューブ内に挿入され、カテーテルチューブの形状を安定化させる。
【0003】
特許文献1には、メスコネクタ部と、オスコネクタ部と、2つのコネクタが連通するように形成された流路と、流路内に挿入されたワイヤと、流路内においてワイヤを保持する保持部とを備えたスタイレットコネクタが開示されている。特許文献1のコネクタにおいて、ワイヤは、メスコネクタの先端に向かって開口したワイヤ保持部の内腔に挿入され、且つ内腔に充填された接着剤を介して保持部に固定されている。この場合、ワイヤ保持部の内腔が隙間なく埋まるように接着剤を充填する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-115969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ワイヤを備えたコネクタでは、使用時にワイヤが外れないように、ワイヤ保持部に対してワイヤがしっかり固定されている必要がある。一方、特許文献1のスタイレットコネクタのように、ワイヤの固定に接着剤を多く使用する場合、接着剤がコネクタ内にこぼれて付着するおそれがある。コネクタ内に接着剤が付着すると、コネクタ同士のテーパー面の密着が不完全になり、液漏れ等の不具合が発生し得る。また、接着剤により流路が閉塞することも想定される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る医療用コネクタは、軸方向に延びた流路を含む筒状の医療用コネクタであって、前記流路内に挿入されたワイヤと、前記流路内に形成され、前記ワイヤを保持する保持部とを備え、前記ワイヤは、大径部を有し、前記保持部は、前記軸方向両側から前記大径部を挟んで前記ワイヤを固定するストッパを有することを特徴とする。
【0007】
上記構成によれば、ワイヤの大径部及び大径部を挟むストッパにより、ワイヤを安定に固定できる。例えば、ワイヤの固定に接着剤を使用する必要がないため、コネクタの接続不良、流路の閉塞等の不具合を防止しつつ、保持部に対してワイヤが確実に固定される。
【0008】
本発明に係る医療用コネクタにおいて、前記ストッパの一部は、前記保持部が溶融固化して形成されていることが好ましい。この場合、保持部に対してワイヤの大径部がより確実に固定される。
【0009】
本発明に係る医療用コネクタの製造方法は、軸方向に延びた流路を含む筒状のコネクタの製造方法であって、大径部が形成されたワイヤを準備する工程と、前記大径部よりも内径が小さな貫通孔が前記軸方向に沿って前記流路内に形成された保持部を備えるコネクタ本体を準備する工程と、前記保持部の前記貫通孔に前記ワイヤを挿入する工程と、前記保持部を溶融させて前記貫通孔の開口の少なくとも一部を塞ぎ、前記軸方向両側から前記大径部を挟んで前記ワイヤを固定する工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
上記製造工程によれば、接着剤を使用することなくワイヤを保持部に固定できるため、接着剤の使用に起因して発生するコネクタの接続不良、流路の閉塞等の不具合を防止できる。また、保持部を溶融させてワイヤが挿入された貫通孔の開口部を塞ぐため、保持部に対してワイヤの大径部を簡便且つ確実に固定できる。
(【0011】以降は省略されています)

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