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公開番号2025091856
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023207373
出願日2023-12-08
発明の名称ポンプおよび医療機器
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A61M 5/168 20060101AFI20250612BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】薬液の送出に関する異常を早期に検出する。
【解決手段】シリンジポンプ100は、薬液を収容するバレル20と、押圧センサ140と、プロセッサ151とを備える。プロセッサ151は、押圧センサ140によって測定された圧力と、押圧センサ140によって測定された圧力の単位時間あたりの変化量とに基づき、異常を検出する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
薬液を送出するポンプであって、
前記薬液を収容する容器と、
前記容器から前記薬液を送出するときに前記容器に加わる圧力を測定する圧力センサと、
前記容器からの前記薬液の送出に関する異常を検出する検出装置とを備え、
前記検出装置は、前記圧力センサによって測定された前記圧力と、前記圧力センサによって測定された前記圧力の単位時間あたりの変化量とに基づき、前記異常を検出する、ポンプ。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記検出装置は、前記圧力センサによって測定された前記圧力を補正して算出した補正値と、前記圧力の前記単位時間あたりの変化量とに基づき、前記異常を検出する、請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
前記検出装置は、
前記補正値と前記圧力の前記単位時間あたりの変化量とを加算した加算値が、少なくとも1つの閾値を超えたか否かを判定し、
前記加算値が前記少なくとも1つの閾値を超えた場合に、前記異常を検出する、請求項2に記載のポンプ。
【請求項4】
前記検出装置は、前記容器から送出された前記薬液の積算量と、前記圧力センサによって測定された前記圧力とに基づき、前記単位時間あたりの変化量を算出する、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項5】
前記異常は、前記容器が閉塞状態であることを含む、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のポンプ。
【請求項6】
前記少なくとも1つの閾値は、前記異常の度合いに応じて互いに異なる値を有する複数の閾値を含む、請求項3に記載のポンプ。
【請求項7】
前記検出装置によって前記異常が検出された場合に、前記異常の発生を報知する報知部をさらに備える、請求項1に記載のポンプ。
【請求項8】
前記ポンプは、前記容器の内周面と摺動するガスケット部が先端に取り付けられたプランジャロッドを備えるシリンジポンプであって、
前記検出装置は、前記圧力センサによって測定された前記圧力から前記容器の前記内周面と前記ガスケット部との間に生じる摺動抵抗を減算した値を前記補正値として算出する、請求項2に記載のポンプ。
【請求項9】
請求項1に記載の前記ポンプと、
前記ポンプによって送出される前記薬液に関する情報を入力するための端末装置とを備える、医療機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ポンプおよびポンプを備える医療機器に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
患者に薬液を投与する装置としてシリンジポンプ、輸液ポンプなどのポンプが知られている。たとえば、シリンジポンプは、プランジャロッドをスライダによってバレル内に押し込む方向(送り方向)に移動させることによって、シリンジ内の薬液を送出する。
【0003】
このようなポンプにおいて、薬液の送出中にチューブが折れ曲がることなどの影響によって流路が閉塞状態となることがある。特開2009-219637号公報(特許文献1)には、閉塞状態を判定し、閉塞状態における圧力を緩和する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-219637号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特開2009-219637号公報(特許文献1)に記載されたシリンジポンプは、送液時のシリンジ内圧を検出することによって予め設定した閉塞設定圧との比較により閉塞状態の判定を行なっていた。さらに、特開2009-219637号公報(特許文献1)に記載されたシリンジポンプは、所定秒間隔毎のシリンジ内圧を記録し、閉塞設定圧を記録したテーブルと比較することにより閉塞状態が発生する可能性を警告していた。
【0006】
しかしながら、特開2009-219637号公報(特許文献1)に記載されたシリンジポンプは、送液時のシリンジ内圧が閉塞設定圧を超えたか否かを判定するため、シリンジ内圧が閉塞設定圧を超えるまでは薬液の送出に関する閉塞状態などの異常を検出することができず、異常の検出に時間を要する場合がある。
【0007】
本開示は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、薬液の送出に関する異常を早期に検出可能なポンプおよび医療機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は、薬液を送出するポンプに関する。ポンプは、薬液を収容する容器と、容器から薬液を送出するときに容器に加わる圧力を測定する圧力センサと、容器からの薬液の送出に関する異常を検出する検出装置とを備える。検出装置は、圧力センサによって測定された圧力と、圧力センサによって測定された圧力の単位時間あたりの変化量とに基づき、異常を検出する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、圧力センサによって測定された容器に加わる圧力と、圧力の単位時間あたりの変化量との2つのパラメータに基づいてポンプの異常を検出するため、圧力の単位時間あたりの変化量を考慮して、容器に加わる圧力のみに基づき異常を検出する場合よりも異常の検出に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
医療機器の一例としての血液浄化装置の使用状態を示した図である。
シリンジポンプ、および、シリンジポンプに取り付けられるシリンジの各々の外観を示す斜視図である。
図2のIII線矢視図である。
図2のIV線矢視図である。
シリンジポンプのハードウェア構成を示す図である。
補正定数および判定閾値を示す図である。
チューブの開放状態における補正AD値、傾き、補正AD値+傾きを示すグラフである。
チューブの閉塞状態における補正AD値、傾き、補正AD値+傾きを示すグラフである。
シリンジポンプにおいて実行される処理を示すフローチャートである。
ラックシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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