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公開番号
2025077263
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189328
出願日
2023-11-06
発明の名称
気管チューブ挿管補助用のスタイレット
出願人
ニプロ株式会社
,
国立大学法人鳥取大学
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
A61M
16/04 20060101AFI20250512BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 気管チューブの挿抜の繰り返しを防ぐことができるスタイレットを提供する。
【解決手段】 スタイレット10は、気管チューブ1に内挿して用いられて先端部の形状が可変であるシャフト部11と、シャフト部11の先端部の形状を変更する操作を受け付ける操作器12と、を備え、シャフト部11は、先端部であって操作器12への操作により形状が可変であって使用時に気管チューブ内に位置する第1部分13と、先端部よりも基端側にあって気管チューブ1よりも剛性が高く、操作器12への操作により変形しない、または、操作器12への操作による変形量が第1部分13よりも少ない第2部分14と、を有する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
気管チューブに内挿して用いられて先端部の形状が可変であるシャフト部と、前記シャフト部の先端部の形状を変更する操作を受け付ける操作器と、を備え、
前記シャフト部は、
前記先端部であって前記操作器への操作により形状が可変であって使用時に前記気管チューブ内に位置する第1部分と、
前記先端部よりも基端側にあって前記気管チューブよりも剛性が高く、前記操作器への操作により変形しない、または、前記操作器への操作による変形量が前記第1部分よりも少ない第2部分と、を有する、
気管チューブ挿管補助用のスタイレット。
続きを表示(約 550 文字)
【請求項2】
前記第1部分は、前記シャフト部の軸心回りの所定の一方向へのみ可変である、
請求項1に記載のスタイレット。
【請求項3】
前記第1部分の基端は、前記気管チューブに内挿された状態で当該気管チューブが有するカフよりも基端側に位置している、
請求項1に記載のスタイレット。
【請求項4】
前記シャフト部は、
少なくとも前記第1部分に対応する部分が可撓性を有すると共に前記シャフト部材の全長にわたる長さを有するチューブ部材と、
前記チューブ部材に内挿され、一端が前記チューブ部材の先端に位置決めされ、他端が前記操作器に係合される線材と、
前記チューブ部材内において前記第2部分に対応する領域に配置された軸部材と、を有する、
請求項1に記載のスタイレット。
【請求項5】
前記チューブ部材において少なくとも前記第1部分に対応する部分には、前記チューブ部材よりも可撓性の高いカバーチューブが外装されている、
請求項4に記載のスタイレット。
【請求項6】
前記シャフト部に対して前記操作器は、前記シャフト部の軸心回りに回転可能である、
請求項1に記載のスタイレット。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、気管チューブを挿入するときに補助的に用いられるスタイレットに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
医療の現場では、例えば全身麻酔時、救急蘇生時、あるいは人工呼吸前に、気道を確保するために気管チューブが患者の気管に挿入される。気管チューブは、先端および基端が開口した可撓性チューブを有し、その先端近傍には膨縮可能なカフが設けられている。このような気管チューブは患者の口から気道へ挿入され、カフを声門よりも奥に位置させた状態でこれにエアを供給して膨張させる。これにより、患者の肺は可撓性チューブの内部空間を介して外部と連通する一方、可撓性チューブの外方において気道はカフにより閉塞される(埋められる)。そして、この状態で可撓性チューブの基端の開口に人工呼吸器を接続することで患者の呼吸が管理される。
【0003】
また、人の声門は気管と咽頭をつなぐ喉頭にあり、喉頭は声門を境にして外に近い声門上部と外から遠い通り(肺に近い)声門下部とに分けられる。そして、声門上部には喉頭蓋がある。そのため、気管チューブを挿入する手技においては、喉頭蓋を経てさらに声門の奥へ、チューブの先端を導く必要がある。このように、気管チューブは口から喉頭へ通され、喉頭では喉頭蓋および声門を順に通される。しかしながら、口から喉頭の声門に至るまでの気道の形状は、人や姿勢によって様々であって一般的に途中で湾曲している。従って、気管チューブを気管に挿入しやすくするために、気管チューブを予め湾曲させておく手段としてスタイレットが用いられている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2006-527027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のスタイレットは、銅などの金属製でありフレキシブル性を有する棒により構成されている。従って、スタイレットを挿入した気管チューブを、挿管前に患者の気道形状に合わせて湾曲させておくことができる。これにより、円滑な挿管が期待される。
【0006】
しかしながら、患者の気道形状を事前に正確に把握するのは容易ではない。そのため、気管チューブを気管に挿入している最中に、気管チューブの形状が適切ではないとわかる場合がある。その場合には、気管から気管チューブを抜き出し、これを曲げなおし、そして再び挿入することになる。しかしながら、このような挿入の繰り返しは、緊急を要する治療において貴重な時間をロスすることになり、患者にとっても大きな負担となる。
【0007】
そこで本開示は、気管チューブの挿抜の繰り返しを防ぐことができる器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の第1の態様に係る気管チューブ挿管補助用のスタイレットは、気管チューブに内挿して用いられて先端部の形状が可変であるシャフト部と、前記シャフト部の先端部の形状を変更する操作を受け付ける操作器と、を備え、前記シャフト部は、前記先端部であって前記操作器への操作により形状が可変であって使用時に前記気管チューブ内に位置する第1部分と、前記先端部よりも基端側にあって前記気管チューブよりも剛性が高く、前記操作器への操作により変形しない、または、前記操作器への操作による変形量が前記第1部分よりも少ない第2部分と、を有している。
【0009】
これにより、気管チューブを気管に挿入する挿管手技の最中であっても、オペレータが操作器を操作することで、シャフト部の先端部の形状を変形して、比較的硬い気管チューブであっても適切な形状に変形することができる。例えば、人の気道は一般的に喉頭蓋の近傍で曲がり具合が変わる。従って、上述した構成とすることにより、気管チューブの先端部が喉頭蓋の近傍位置に至るまでと当該位置を通過した後とで第1部分の曲げ量を変更できる。また、このように気管チューブの先端側形状を変形させるなどしても、気管チューブよりも剛性の高い第2部分により手元側の形状をほぼ一定に維持できるため、挿管時の気管チューブの操作性が高い。これにより、気管チューブの挿抜の繰り返しを無くすことができ、患者の負担を低減することができる。
【0010】
本開示の第2の態様に係るスタイレットは、第1の態様において、前記第1部分は、前記シャフト部の軸心回りの所定の一方向へのみ可変であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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