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公開番号2025095228
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023211095
出願日2023-12-14
発明の名称フィルタ付きニードル
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類A61M 5/36 20060101AFI20250619BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】流体がフィルタを通過せずに針本体に流れ込むことを防止することができるフィルタ付きニードルを提供する。
【解決手段】本開示に係るフィルタ付きニードル1は、先端12から後端14に延びる流路16を有する針本体10と、針本体10が固定される針本体固定部22と、針本体固定部22に流体を導く誘導路48を形成する誘導部40と、シリンジの先端部が挿入される装着孔34を形成するシリンジ装着部30とを有するハブ20と、ハブ20の内部を誘導路48と装着孔34とに区切るフィルタ80とを備えている。ハブ20は、誘導路48を囲み装着孔34に向かって突出するリブ50を有し、フィルタ80はリブ50に溶着されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
先端から後端に延びる流路を有する針本体と、
前記針本体が固定される針本体固定部と、前記針本体固定部に流体を導く誘導路を形成する誘導部と、シリンジの先端部が挿入される装着孔を形成するシリンジ装着部とを有するハブと、
前記ハブの内部を前記誘導路と前記装着孔とに区切るフィルタと、
を備えたフィルタ付きニードルであって、
前記ハブは、前記誘導路を囲み前記装着孔に向かって突出するリブを有し、
前記フィルタは、前記リブに溶着されている、フィルタ付きニードル。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記リブの前記フィルタが装着される装着面は平坦面とされている、請求項1に記載のフィルタ付きニードル。
【請求項3】
前記リブは円形である、請求項1または請求項2に記載のフィルタ付きニードル。
【請求項4】
前記リブの内周面は斜めに傾斜した傾斜面であり、前記傾斜面の端部は前記誘導路の周面に直接接続している、請求項1または請求項2に記載のフィルタ付きニードル。
【請求項5】
前記誘導路の断面積は前記針本体に近づくに従って徐々に小さくなる、請求項1または請求項2に記載のフィルタ付きニードル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、フィルタ付きニードルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
実願昭49-066494号(実開昭51-9594号)のマイクロフィルム(特許文献1)には、針本体と針本体が固定されるハブとを有するニードルにおいて、ハブの内部にフィルタを設けたニードルが開示されている。特許文献1に開示されたニードルにおいては、フィルタは十字の方向に延びる4つの突起部に保持されている。フィルタを通った薬液は、十字の方向に延びる4つの突起部の間の空隙を通る。隙間を通った薬液は針本体に向かって流れる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実願昭49-066494号(実開昭51-9594号)のマイクロフィルム
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1においては、十字の方向に延びる突起部によってフィルタが保持されているため、フィルタの外周部とハブとの隙間からフィルタを通過せずに薬液が流れる可能性がある。薬液には不純物が含まれている可能性があり、フィルタを通過しなかった薬液と共に不純物が針本体に流れ込む可能性がある。
【0005】
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、流体がフィルタを通過せずに針本体に流れ込むことを防止することができるフィルタ付きニードルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に基づいたフィルタ付きニードルは、先端から後端に延びる流路を有する針本体と、上記針本体が固定される針本体固定部と、上記針本体固定部に流体を導く誘導路を形成する誘導部と、シリンジの先端部が挿入される装着孔を形成するシリンジ装着部とを有するハブと、上記ハブの内部を上記誘導路と上記装着孔とに区切るフィルタと、を備えている。上記ハブは、上記誘導路を囲み上記装着孔に向かって突出するリブを有し、上記フィルタは、上記リブに溶着されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示に係るフィルタ付きニードルによると、ハブは誘導路を囲み装着孔に向かって突出するリブを有し、フィルタはリブに溶着されているので、針本体に流れ込む全ての流体がフィルタを通過する。これによりフィルタによって濾過されるべき不純物が針本体に流れ込むことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示に基づいた実施の形態におけるフィルタ付きニードルの斜視図である。
本開示に基づいた実施の形態におけるフィルタ付きニードルのハブの一部の記載を省略した状態を示す斜視図である。
本開示に基づいた実施の形態におけるフィルタ付きニードルの断面図である。
本開示に基づいた実施の形態におけるフィルタ付きニードルの拡大断面図である。
本開示に基づいた実施の形態におけるフィルタ付きニードルに用いられるハブの、フィルタを固定する前の構造を示す拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に基づいた実施の形態におけるフィルタ付きニードルについて図1から図5を参照して説明する。
【0010】
図1は、実施の形態におけるフィルタ付きニードルの斜視図である。図2は、フィルタ付きニードルのハブの一部の記載を省略した状態を示す斜視図である。図3は、フィルタ付きニードルの断面図である。
(【0011】以降は省略されています)

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