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公開番号
2025081724
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-27
出願番号
2025032007,2022540247
出願日
2025-02-28,2021-07-21
発明の名称
混合用チャンバ
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
A61M
1/36 20060101AFI20250520BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】射出成型される混合用チャンバにおいて、気密性を確保することのできる混合用チャンバを提供する。
【解決手段】血液透析用の血液回路に設けられる混合用チャンバは、内部にチャンバ空間を有し、一端部が蓋体により閉じられた筒状のチャンバ本体と、前記チャンバ本体の側部に設けられ、第1液を前記チャンバ空間へ導く第1ポート11と、前記チャンバ本体の側部において前記第1ポートに並んで設けられ、第2液を前記チャンバ空間へ導く第2ポート12と、を備え、前記チャンバ本体の前記一端部には、前記チャンバ本体の外周面から径方向外側へ突出した張り出し部30が設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
血液透析用の血液回路に設けられる混合用チャンバであって、
内部にチャンバ空間を有する筒状のチャンバ本体と、
前記チャンバ本体の側部に設けられ、第1液を前記チャンバ空間へ導く第1ポートと、
前記チャンバ本体の側部において前記第1ポートに並んで設けられ、第2液を前記チャンバ空間へ導く第2ポートと、を備え、
前記第1ポート及び前記第2ポートは、前記チャンバ本体の周部から前記チャンバ本体の軸心に交差する方向へ延びており、
前記第1ポート及び前記第2ポートのうち少なくとも一方のポートは、当該ポートの軸心を含み且つ前記チャンバ本体の軸心に直交する平面により切断した第1断面において、前記ポートの外面と前記チャンバ本体の外面との繋ぎ部分の輪郭が曲線形状を成しており、
前記第1断面において、前記繋ぎ部分の外面の輪郭と前記ポートの下流端の内面の輪郭とは形状が異なっており、かつ、前記繋ぎ部分の厚み寸法は前記ポートから前記チャンバ本体へと下流側へ向かうに従って漸次的に減少している、
混合用チャンバ。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記繋ぎ部分の前記軸心に沿った方向の寸法は、下流側へ向かうに従って漸次的に小さくなる先細り形状を成し、かつ、下流端は下流方向へ尖った頂部を成している、
請求項1に記載の混合用チャンバ。
【請求項3】
前記繋ぎ部分は、前記第1断面における外面の輪郭、および、前記チャンバ本体の軸心を含む平面により切断した第2断面における外面の輪郭が、いずれも円弧状を成している、
請求項1に記載の混合用チャンバ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液回路上に設けられる混合用チャンバに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
透析治療法の1つとして血液ろ過透析(HDF:Hemodiafiltration)がある。血液ろ過透析では、患者の血液をダイアライザーへ導入し、ここで血中の不要な老廃物と透析液中の有用成分とを置換すると共に、ろ過も行うことによって、分子量の小さいものから大きいものまで多くの老廃物を血中から除去する。このような血液ろ過透析のための血液回路では、ろ過により血液から抜ける水分を補充するべく、ダイアライザーへ導入される前の血液、あるいは、ダイアライザーから導出された後の血液に、透析液が補充されるようになっている。
【0003】
血液回路において血液に透析液を補充するための構成として、例えば、特許文献1に示すような混合用チャンバが知られている。この混合用チャンバは、本体が縦長の円筒状を成し、上部には圧力測定用のトランスデューサを接続するためのポート等が設けられると共に、側部には血液及び透析液のそれぞれが導入される2つのポートが設けられている。
【0004】
このような混合用チャンバは樹脂製であり、射出成型により成形できる。射出成型では、熱で溶かした樹脂材料をノズルから出し、これをスプール、ランナー、及びゲート等の注入路を通じて金型内空間に注入する。その後、冷却して樹脂が固化したら金型を開き、注入路内で固まった枝状の樹脂(以下、「ブランチ」)と一体化している成形品を取りだす。そして、ブランチをゲートの根本部分(ゲートと成形品との接続部分)で切断して除去することで単体の成形品が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2016/152934号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のように側部に複数のポートが存在する場合、ブランチを除去するときに、成形品との接続部分に大きな欠損が生じ、欠損が生じた部分の肉厚が小さくなり、チャンバ内外の圧力差によっては所望の気密性を確保できなくなる可能性があることが新たに判明した。即ち、特許文献1のように本体側部に2つのポートを有するチャンバの場合、ポートが1つの構成に比べてチャンバ本体の容積が大きく、注入する樹脂量が多くなる。そのため、ゲートの流路断面積を大きくする必要があり、太径のブランチが形成され、ブランチを除去する際、チャンバ本体に大きな欠損が生じてしまう。その結果、製造時乃至使用時にピンホールが生じてしまうといった気密性の問題が生じる可能性がある。
【0007】
また、本体側部に2つのポートを有するチャンバを射出成型する場合、本体側部に1つのポートしかないチャンバに比して、樹脂の注入圧が増加しがちであり、ポートとハウジングの繋ぎ部分が変形してしまうという問題もある。即ち、本体側部に2つのポートがあると、チャンバ容積が増加すると共に樹脂を側方に流れ込ませる必要のある箇所が増加することで、樹脂の注入圧が増加しがちとなる。注入圧が高いと、金型のパーティング面の隙間にまで樹脂が入り込んで離型性が悪化し、離型の際に変形が生じやすくなる。その結果、ポートとチャンバの接続流路が変形し、血液を流した際に意図しない流れを生じさせてしまう可能性がある。
【0008】
そこで本開示では、射出成型される混合用チャンバにおいて、気密性を確保すること、並びに、接続流路の変形の抑制、といった課題の少なくとも何れか一方を実現できる混合用チャンバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示に係る混合用チャンバは、血液透析用の血液回路に設けられる混合用チャンバであって、内部にチャンバ空間を有する筒状のチャンバ本体と、前記チャンバ本体の側部に設けられ、第1液を前記チャンバ空間へ導く第1ポートと、前記チャンバ本体の側部において前記第1ポートに並んで設けられ、第2液を前記チャンバ空間へ導く第2ポートと、を備え、前記チャンバ本体の一端部には、前記チャンバ本体の外周面から径方向外側へ突出した張り出し部が設けられ、前記張り出し部は、射出成型時の金型が有するゲートの接続痕であるゲート接続痕を有している。
【0010】
これにより、張り出し部にゲートを接続して射出成型することで、ゲートで固化した樹脂を除去した際に仮に一部欠損が生じても、チャンバ本体の気密性を損なうことがない。
(【0011】以降は省略されています)
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