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公開番号
2025068372
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178223
出願日
2023-10-16
発明の名称
薬液投与システムおよび通信制御方法
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
A61M
5/142 20060101AFI20250421BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】サーバ装置から薬液投与ポンプに送られたオーダ情報に対して、変更後のオーダ情報に基づく動作状態情報が紐付くことを防止可能な薬液投与システムを提供する。
【解決手段】薬液投与システムは、サーバ装置と、サーバ装置と通信する端末装置と、サーバ装置と端末装置との間で通信可能な薬液投与ポンプとを備える。端末装置は、患者に対する注射の処方オーダを含むオーダ情報をサーバ装置から取得し、かつ、オーダ情報を薬液投与ポンプに送信する。処方オーダは、薬液投与ポンプの動作を規定する設定値を含む。薬液投与ポンプは、設定値の変更操作を受け付け可能であり、かつ、薬液投与開始時における設定値をサーバ装置に送信する。端末装置に送信したオーダ情報に含まれる設定値と、薬液投与ポンプから受信した薬液投与開始時における設定値とが一致していない場合、サーバ装置は、薬液投与ポンプとの間の通信を遮断する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
サーバ装置と、
前記サーバ装置と通信する端末装置と、
前記サーバ装置と前記端末装置との間で通信可能な薬液投与ポンプとを備え、
前記端末装置は、患者に対する注射の処方オーダを含むオーダ情報を前記サーバ装置から取得し、かつ、前記オーダ情報を前記薬液投与ポンプに送信し、
前記処方オーダは、前記薬液投与ポンプの動作を規定する設定値を含み、
前記薬液投与ポンプは、前記設定値の変更操作を受け付け可能であり、かつ、薬液投与開始時における前記設定値を前記サーバ装置に送信し、
前記端末装置に送信した前記オーダ情報に含まれる設定値と、前記薬液投与ポンプから受信した前記薬液投与開始時における設定値とが一致していない場合、前記サーバ装置は、前記薬液投与ポンプとの間の通信を遮断する、薬液投与システム。
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【請求項2】
前記端末装置は、
前記サーバ装置から、前記薬液投与開始時における設定値を取得し、
前記薬液投与開始時における設定値と、前記オーダ情報に含まれる前記設定値とが同じでない場合、前記サーバ装置に対して、所定の信号を送信し、
前記サーバ装置は、前記所定の信号を受信すると、前記薬液投与ポンプとの前記通信を遮断する、請求項1に記載の薬液投与システム。
【請求項3】
前記端末装置は、
互いに異なる複数の前記オーダ情報を記憶しており、
1つの前記オーダ情報を前記薬液投与ポンプに送信する際に、前記薬液投与ポンプから、前記薬液投与ポンプを識別するポンプ識別情報を取得し、
取得された前記ポンプ識別情報を、前記薬液投与ポンプに送信した前記オーダ情報に関連付けて記憶し、
前記薬液投与ポンプは、前記ポンプ識別情報に関連付けて、前記薬液投与開始時における設定値を、前記サーバ装置に送信し、
前記端末装置は、
前記サーバ装置から、前記ポンプ識別情報に関連付けられた状態で、前記薬液投与開始時における設定値を取得し、
前記複数のオーダ情報のうちから、前記薬液投与開始時における設定値に関連付けられた前記ポンプ識別情報と同じポンプ識別情報に関連付けられた前記オーダ情報を抽出し、
前記薬液投与開始時における設定値と、前記抽出されたオーダ情報に含まれる前記設定値とが同じでない場合、前記サーバ装置に対して、前記所定の信号を送信する、請求項2に記載の薬液投与システム。
【請求項4】
各前記オーダ情報は、前記オーダ情報を識別するオーダ識別情報を含み、
前記端末装置は、
取得された前記ポンプ識別情報を前記薬液投与ポンプに送信した前記オーダ情報のオーダ識別情報に関連付けることにより、取得された前記ポンプ識別情報を前記薬液投与ポンプに送信した前記オーダ情報に関連付け、
前記複数のオーダ情報のうちから、前記薬液投与開始時における設定値に関連付けられた前記ポンプ識別情報と同じポンプ識別情報に関連付けられた前記オーダ識別情報を含むオーダ情報を抽出する、請求項3に記載の薬液投与システム。
【請求項5】
前記端末装置に送信した前記オーダ情報に含まれる設定値と、前記薬液投与ポンプから受信した前記薬液投与開始時における設定値とが一致した場合、前記サーバ装置は、前記薬液投与ポンプから前記薬液投与ポンプの動作状態を示す情報を周期的に取得する、請求項1から4のいずれか1項に記載の薬液投与システム。
【請求項6】
端末装置が、患者に対する注射の処方オーダを含むオーダ情報をサーバ装置から取得するステップと、
前記端末装置が、前記オーダ情報を薬液投与ポンプに送信するステップとを備え、
前記処方オーダは、前記薬液投与ポンプの動作を規定する設定値を含み、
前記薬液投与ポンプにおいては、オペレータ操作に基づき前記設定値の変更が可能であり、
前記薬液投与ポンプが前記サーバ装置との間で通信を確立するステップと、
前記薬液投与ポンプが薬液投与開始時における前記設定値を前記サーバ装置に送信するステップと、
前記端末装置に送信した前記オーダ情報に含まれる設定値と、前記薬液投与ポンプから受信した前記薬液投与開始時における設定値とが一致していない場合、前記サーバ装置が前記薬液投与ポンプとの間の前記通信を遮断するステップとをさらに備える、通信制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、薬液投与システムおよび通信制御方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、病院等において、輸液ポンプ、シリンジポンプ等の薬液投与ポンプが利用されている。特開2011-87678号公報(特許文献1)には、予定量および流量の指定値を設定する操作部および当該操作部によって設定された指令値を記憶する記憶部を備えた携帯型の設定端末と、ポンプ本体とを別体に設けた輸液ポンプが開示されている。ポンプ本体の上面には、設定端末と近距離無線通信を行うための指令値受信器(リーダ)が設けられている。指令値受信器上に設定端末をかざすと、設定端末の記憶部に記憶されていた予定量及び流量の指定値がポンプ本体側に読み込まれる。ポンプ本体は、読み込んだ予定量および流量の指定値に従ったポンプ動作を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-87678号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
端末装置がサーバ装置から流量、予定量等を含むオーダ情報を取得し、かつ端末装置が当該オーダ情報を薬液投与ポンプに対して転送可能なシステム構成の場合、実施記録のために、サーバ装置が、薬液投与ポンプにおけるオーダ情報に基づく動作状態を示す動作状態情報を無線通信により取得し、かつ記憶することが望まれる。
【0005】
上記のような構成において、薬液投与ポンプに対し、意図していないユーザ操作等によってオーダ情報に含まれる流量等の各種の設定値が変更されてしまうことがある。このように設定値が変更された状態で薬液投与ポンプが薬液投与を開始した場合、サーバ装置では、元のオーダ情報とは異なるオーダ情報に基づく実施記録が当該元のオーダ情報に紐付けされて記憶されてしまう。
【0006】
本開示は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、サーバ装置から薬液投与ポンプに送られたオーダ情報に対して、変更後のオーダ情報に基づく動作状態情報が紐付くことを防止可能な薬液投与システムおよび通信制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のある局面に従うと、薬液投与システムは、サーバ装置と、サーバ装置と通信する端末装置と、サーバ装置と端末装置との間で通信可能な薬液投与ポンプとを備える。端末装置は、患者に対する注射の処方オーダを含むオーダ情報をサーバ装置から取得し、かつ、オーダ情報を薬液投与ポンプに送信する。処方オーダは、薬液投与ポンプの動作を規定する設定値を含む。薬液投与ポンプは、設定値の変更操作を受け付け可能であり、かつ、薬液投与開始時における設定値をサーバ装置に送信する。端末装置に送信したオーダ情報に含まれる設定値と、薬液投与ポンプから受信した薬液投与開始時における設定値とが一致していない場合、サーバ装置は、薬液投与ポンプとの間の通信を遮断する。
【0008】
本開示の他の局面に従うと、通信制御方法は、端末装置が、患者に対する注射の処方オーダを含むオーダ情報をサーバ装置から取得するステップと、端末装置が、オーダ情報を薬液投与ポンプに送信するステップとを備える。処方オーダは、薬液投与ポンプの動作を規定する設定値を含む。薬液投与ポンプにおいては、オペレータ操作に基づき設定値の変更が可能である。通信制御方法は、薬液投与ポンプがサーバ装置との間で通信を確立するステップと、薬液投与ポンプが薬液投与開始時における設定値をサーバ装置に送信するステップと、端末装置に送信したオーダ情報に含まれる設定値と、薬液投与ポンプから受信した薬液投与開始時における設定値とが一致していない場合、サーバ装置が薬液投与ポンプとの間の通信を遮断するステップとをさらに備える。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、サーバ装置から薬液投与ポンプに送られたオーダ情報に対して、変更後のオーダ情報に基づく動作状態情報が紐付くことを防止可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
薬液投与システムを含む医療システムの構成を示した図である。
サーバに格納される情報を説明するための図である。
スマートフォンの画面の遷移の前半部分を示した図である。
スマートフォンの画面の遷移の後半部分を示した図である。
薬液投与システムにおけるデータの流れを示した図である。
スマートフォンによるリストバンドの読み取りを示した図である。
スマートフォンによる輸液ポンプのバーコードの読み取りを示した図である。
スマートフォンによる薬剤ラベルの読み取りを示した図である。
オーダ情報の転送が完了した直後におけるスマートフォンと輸液ポンプとの状態を示した図である。
薬液投与システムを構成する各機器のブロック図である。
薬液投与システムにおけるデータ処理の第1部分の流れを説明するためのシーケンス図である。
薬液投与システムにおけるデータ処理の第2部分の流れを説明するためのシーケンス図である。
薬液投与システムにおけるデータ処理の第3部分の流れを説明するためのシーケンス図である。
図1に示した薬液投与ポンプ群の変形例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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