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公開番号
2025062971
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-15
出願番号
2023172398
出願日
2023-10-03
発明の名称
緩み止めナット
出願人
ハードロック工業株式会社
代理人
個人
主分類
F16B
39/28 20060101AFI20250408BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】プリベリングトルクのばらつきを低減する。
【解決手段】
ナット本体2と、ナット本体2の上面から軸心方向に沿って上方に突設された円筒状突設部3とを備え、ナット本体2及び突設部3にわたってそれらの内周に雌ねじ4が設けられた緩み止めナット1において、突設部3の内周において、雌ねじ4は、軸方向からみて長径と短径とを有する楕円状に形成されており、突設部3の内周において、雌ねじ4の短径側では雌ねじ4が下方に変位しており、且つ、雌ねじ4の長径側では雌ねじが上方に変位している。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ナット本体と、前記ナット本体の上面から軸心方向に沿って上方に突設された円筒状突設部とを備え、前記ナット本体及び前記円筒状突設部にわたってそれらの内周に雌ねじが設けられている、緩み止めナットにおいて、
前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじは、軸方向からみて長径と短径とを有する楕円状に形成されており、
前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじの前記短径側では前記雌ねじが下方に変位しており、且つ、前記雌ねじの前記長径側では前記雌ねじが上方に変位していることを特徴とする、緩み止めナット。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の緩み止めナットにおいて、
前記ナット本体の内周において、前記雌ねじは、軸方向からみて所定の有効径を有する正円状であり、
前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじは、前記短径が前記有効径よりも小さく且つ前記長径が前記有効径よりも大きい、緩み止めナット。
【請求項3】
請求項1に記載の緩み止めナットにおいて、
前記短径側での前記雌ねじの下方変位量、及び、前記長径側での前記雌ねじの上方変位量がいずれも、前記雌ねじのねじピッチの0.25%より大きい、緩み止めナット。
【請求項4】
請求項3に記載の緩み止めナットにおいて、
前記短径側での前記雌ねじの下方変位量の最大値、及び、前記長径側での前記雌ねじの上方変位量の最大値がいずれも、前記雌ねじのねじピッチの0.5%より大きい、緩み止めナット。
【請求項5】
請求項1に記載の緩み止めナットにおいて、
前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじの完全ねじ部の軸長は前記雌ねじのねじピッチの2倍以上である、緩み止めナット。
【請求項6】
ナット本体と、前記ナット本体の上面から軸心方向に沿って上方に突設された円筒状突設部とを備える緩み止めナットの製造方法であって、
前記ナット本体及び前記円筒状突設部にわたってそれらの内周に所定の基本ピッチPで軸方向からみて正円状の雌ねじを形成する工程と、
前記円筒状突設部の軸方向中途部よりも下側領域で直径方向に対向する2箇所を径方向内方に押圧するが、前記円筒状突設部の軸方向中途部よりも上側領域では径方向内方への押圧力を加えないことによって、前記円筒状突設部の内周において前記雌ねじを変形させる工程とを有し、これにより、(A)前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじを、軸方向からみて長径と短径とを有する楕円状に変形させるとともに、(B)前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじの前記短径側では前記雌ねじが下方に変位し、且つ、前記雌ねじの長径側では前記雌ねじが上方に変位するよう前記雌ねじを変形させる、
緩み止めナットの製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の緩み止めナットの製造方法において、
前記短径側での前記雌ねじの下方変位量、及び、前記長径側での前記雌ねじの上方変位量がいずれも、前記雌ねじのねじピッチの0.25%より大きい、緩み止めナットの製造方法。
【請求項8】
請求項7に記載の緩み止めナットの製造方法において、
前記短径側での前記雌ねじの下方変位量の最大値、及び、前記長径側での前記雌ねじの上方変位量の最大値がいずれも、前記雌ねじのねじピッチの0.5%より大きい、緩み止めナットの製造方法。
【請求項9】
請求項6に記載の緩み止めナットの製造方法において、
前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじの完全ねじ部の軸長は前記雌ねじのねじピッチの2倍以上である、緩み止めナットの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、緩み止めナットに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
本願出願人は、従来より、高い緩み止め機能を発揮するシングルナットタイプの緩み止めナットであるスペースロックナット(「スペースロック」は本願出願人の登録商標)の開発を行っており、例えば後述の特許文献1に開示している。ベアリングの取付用途に特化した薄型のスペースロックナットは、商品名「SLB」(本願出願人の登録商標)として製造販売している。
【0003】
このスペースロックナットは、工具を係合可能なナット本体と、ナット本体から軸心方向に向けて突設された円筒状突設部とを有し、ナット本体及び円筒状突設部にわたってそれらの内周に雌ねじが設けられている。円筒状突設部は、その周方向複数箇所において径方向内方に押圧変形されており、これにより、押圧変形された部分においてはその内周の雌ねじが径方向内方に僅かに変位している。かかる押圧変形加工をプレス型を用いて効率良く行うために、円筒状突設部の外周面は、円錐台形状に形成されている。そして、特許文献1の図3に示されるように、円筒状突設部の円錐台形状に対応する円錐台形状の凹面部を有するプレス型を円筒状突設部に対して軸方向に沿って移動させることで、周方向複数箇所のみを径方向内方に押圧変形している。
【0004】
従来のスペースロックナットをボルトに螺着すると、円筒状突設部の複数の上記押圧変形箇所がボルトに比較的強く接触してプリベリングトルクが生じ、このプリベリングトルクによってナットの緩み止めが図られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平10-286649号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来のスペースロックナットは、円筒状突設部の外周面や内面の雌ねじの製造公差等に起因してプリベリングトルクのばらつきが生じることがあった。
【0007】
本発明は、プリベリングトルクのばらつきを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る緩み止めナットは、ナット本体と、前記ナット本体の上面から軸心方向に沿って上方に突設された円筒状突設部とを備える。前記ナット本体及び前記円筒状突設部にわたってそれらの内周に雌ねじが設けられている。前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじは、軸方向からみて長径と短径とを有する楕円状に形成されている。前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじの前記短径側では前記雌ねじが下方に変位しており、且つ、前記雌ねじの前記長径側では前記雌ねじが上方に変位している。
【0009】
前記ナット本体の内周において、前記雌ねじは、軸方向からみて所定の有効径を有する正円状であってよい。好ましくは、前記円筒状突設部の内周において、前記雌ねじは、前記短径が前記有効径よりも小さく且つ前記長径が前記有効径よりも大きい。前記有効径は、後述するように円筒状突設部の内周において雌ねじを変形させる前の前記雌ねじの径であってよい。
【0010】
好ましくは、前記短径側での前記雌ねじの下方変位量、及び、前記長径側での前記雌ねじの上方変位量がいずれも、前記雌ねじのねじピッチの0.25%より大きい。前記短径側での前記雌ねじの下方変位量の最大値、及び、前記長径側での前記雌ねじの上方変位量の最大値がいずれも、前記雌ねじのねじピッチの0.5%より大きい。
(【0011】以降は省略されています)
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