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公開番号2025062963
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172381
出願日2023-10-03
発明の名称緩み止め装置
出願人ハードロック工業株式会社
代理人個人
主分類F16B 39/18 20060101AFI20250408BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】凸部を有する凸ナットと凹部を有する凹ナットとを有し、凸部及び凹部のいずれかがねじ孔に対して偏心され、これら凸部と凹部との凹凸偏心嵌合によって緩み止めを行う緩み止め装置において、締結完了時の装置全体の重心をねじ軸軸心近傍に位置させる。
【解決手段】次の構成A及び構成Bのうちいずれか一の構成を具備させる。
構成A:凹部22のテーパー状内周面の軸心E1が凹ナット2のねじ孔23の軸心O1に対して偏心されており、且つ、凹ナット2の重心G1は、凹ナット2のねじ孔23の軸心O1に対して凹部22のテーパー状内周面の軸心E1と同方向に位置する。
構成B:凸部12のテーパー状外周面の軸心E2が凸ナット1のねじ孔13の軸心O2に対して偏心されており、且つ、凸ナット1の重心は、ねじ孔13の軸心O2に対して凸部12のテーパー状外周面の軸心E2とは反対方向に位置する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ねじ軸に螺合するねじ孔を有する第1ナットと、前記ねじ軸に螺合するねじ孔を有する第2ナットを備え、
前記第1ナットは、前記第2ナットに向かって軸方向に突出する凸部を有し、該凸部は、所定のテーパー角を有するテーパー状外周面を有し、
前記第2ナットは、前記凸部が嵌合する凹部を有し、該凹部は、所定のテーパー角を有するテーパー状内周面を有する、緩み止め装置において、
次の構成A及び構成Bのうちいずれか一の構成を備える、緩み止め装置。
構成A:前記凹部のテーパー状内周面の軸心が前記第2ナットの前記ねじ孔の軸心に対して偏心されており、且つ、前記第2ナットの重心は、前記第2ナットの前記ねじ孔の軸心に対して前記凹部のテーパー状内周面の軸心と同方向に位置している。
構成B:前記凸部のテーパー状外周面の軸心が前記第1ナットの前記ねじ孔の軸心に対して偏心されており、且つ、前記第1ナットの重心は、前記ねじ孔の軸心に対して前記凸部のテーパー状外周面の軸心とは反対方向に位置している。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
請求項1に記載の緩み止め装置において、
前記構成Aを備える、緩み止め装置。
【請求項3】
請求項2に記載の緩み止め装置において、
前記第2ナットの前記ねじ孔の軸心から前記第2ナットの重心までの距離d1は、前記第2ナットの前記ねじ孔のねじピッチをP1、前記凹部のテーパー状内周面のテーパー角の1/2をθ1とすると、P1×tan θ1×(1/5)よりも大きく、且つ、P1×tan θ1×(1/2)よりも小さい、緩み止め装置。
【請求項4】
請求項1に記載の緩み止め装置において、
前記構成Bを備える、緩み止め装置。
【請求項5】
請求項4に記載の緩み止め装置において、
前記第1ナットの前記ねじ孔の軸心から前記第1ナットの重心までの距離d2は、前記第1ナットの前記ねじ孔のねじピッチをP2、前記凸部のテーパー状外周面のテーパー角の1/2をθ2とすると、P2×tan θ2×(1/5) よりも大きく、且つ、P2×tan θ2×(1/2) よりも小さい、緩み止め装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、偏心嵌合する2つのナットからなる緩み止め装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
本願出願人は、従来より、高い緩み止め機能を発揮するダブルナット型式の緩み止め装置であるハードロックナット(「ハードロック」は本願出願人の登録商標)の開発を行っており、例えば後述の特許文献1に開示している。ベアリングの取付用途に特化した薄型のハードロックナットは、商品名「HLB」(本願出願人の登録商標)として製造販売している。
【0003】
このハードロックナットは、ねじ軸に螺合するねじ孔を有する第1のナットと、前記ねじ軸に螺合するねじ孔を有する第2のナットを備えている。
【0004】
第1のナットは、第2のナットに向かって軸方向に突出する凸部を有し、該凸部は、所定のテーパー角を有するテーパー状外周面を有する。第1のナットのねじ孔は凸部を軸方向に沿って貫通している。
【0005】
第2のナットは、前記凸部が嵌合する凹部を有し、該凹部は、所定のテーパー角を有するテーパー状内周面を有する。第2のナットの前記ねじ孔は前記凹部の底面に開口している。
【0006】
前記凸部及び前記凹部のいずれか一方は、ねじ孔に対して偏心されている。即ち、一態様において、前記凸部のテーパー状外周面が第1のナットのねじ孔に対して偏心しているとともに、前記凹部のテーパー状内周面は第2のナットのねじ孔に対して同心状である。別の態様においては、前記凹部のテーパー状内周面が第2のナットのねじ孔に対して偏心しているとともに、前記凸部のテーパー状外周面が第1のナットのねじ孔に対して同心状である。
【0007】
上記構成により、ねじ軸に螺合された第1ナットの凸部とねじ軸に螺合された第2ナットの凹部とが偏心嵌合した状態で、第1及び第2のナットに前記偏心方向に沿う押圧力が生じるように周方向一部において凸部のテーパー状外周面と凹部のテーパー状内周面とが干渉するとともに、凸部の凹部に対する嵌合深さが大きい程前記押圧力が大きくなる。
【0008】
このように、凸部と凹部との偏心嵌合によって強力なクサビ作用を生じさせるように、凸部と凹部との嵌合状態で凸部のテーパー状外周面と凹部のテーパー状内周面とが周方向一部において干渉させ、凸部と凹部との接触部分、並びに、第1及び第2ナットのそれぞれとねじ軸との間に大きな摩擦力を生じさせることで、強力な緩み止め効果が発揮される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第6762591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記従来の緩み止め装置は、凸部又は凹部の偏心構造に起因して、第1及び第2ナットをねじ軸に締結した状態でそれらの重心位置がねじ軸の軸心から径方向にずれてしまう。この現象は、特にベアリングの固定用ナットとして用いた場合、ベアリングへの負荷が大きくなり、ベアリングの寿命を縮める要因となるため、改善が望まれていた。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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