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公開番号2025059044
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024166615
出願日2024-09-25
発明の名称船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法
出願人関西ペイントマリン株式会社,関西ペイント株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類B05D 7/14 20060101AFI20250401BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】乾燥性が良好で、耐剥がれ性に優れた防汚層が得られる、船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法を提供すること。
【解決手段】船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の表面に、シーラー層を形成する工程(1)、および前記シーラー層上に、防汚層を形成する工程(2)、を含む、船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法であって、前記シーラー層は、水性樹脂及び水を含む水性シーラー組成物を用いて形成され、前記防汚層は、樹脂及び有機溶剤を含む防汚層用塗料を用いて形成される、船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の表面に、シーラー層を形成する工程(1)、および
前記シーラー層上に、防汚層を形成する工程(2)、を含む、船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法であって、
前記シーラー層は、水性樹脂及び水を含む水性シーラー組成物を用いて形成され、
前記防汚層は、樹脂及び有機溶剤を含む防汚層用塗料を用いて形成される、
船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法。
続きを表示(約 600 文字)【請求項2】
前記工程(1)の後に、樹脂及び有機溶剤を含むバインダーコート層用塗料を用いて、前記シーラー層上にバインダーコート層を形成する工程を含む、請求項1に記載の塗膜の補修方法。
【請求項3】
前記水性シーラー組成物に含まれる前記水性樹脂が水性エポキシ樹脂及び水性ポリアミン化合物を含む、請求項1または2に記載の塗膜の補修方法。
【請求項4】
前記水性シーラー組成物が体質顔料を含む、請求項1または2に記載の塗膜の補修方法。
【請求項5】
前記防汚層用塗料に含まれる前記樹脂が、加水分解型樹脂及び水和分解型樹脂の少なくとも一方を含む、請求項1または2に記載の塗膜の補修方法。
【請求項6】
請求項1または2に記載の塗膜の補修方法により形成される塗膜を備えた船舶又は水中構造物。
【請求項7】
船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の表面に、シーラー層を形成する工程(1)、および
前記シーラー層上に、防汚層を形成する工程(2)、を含む、塗膜が補修された船舶又は水中構造物の製造方法であって、
前記シーラー層は、水性樹脂及び水を含む水性シーラー組成物を用いて形成され、
前記防汚層は、樹脂及び有機溶剤を含む防汚層用塗料を用いて形成される、塗膜が補修された船舶又は水中構造物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
船舶や水中構造物などは水中に長期間さらされるため、カキやフジツボなどの水中生物が船底や構造物表面に付着して水中抵抗が増加し、船舶のスピードや燃料効率の低下を招く原因となる。
【0003】
かかる現象を抑制するために、船舶や水中構造物に下地の錆止め塗料を塗装した後、上塗りとして防汚塗料組成物[AF(Anti-Fouling)塗料]と呼ばれる特殊な塗料が塗装されている。防汚塗料組成物を塗装することにより、船底部分や水中構造物の表面には、水中生物が付着しにくい性質、すなわち防汚性質が付与される。
【0004】
しかしながら船底が長期にわたって水中にさらされ、水流の抵抗を受けていると、しだいに防汚塗膜が消耗、破損したり、剥がれ落ちたりすることによって、防汚性能を維持することが困難となる。このため、新しい防汚塗料組成物を塗り直すために定期的に補修塗装を行う必要が生じる。そして補修塗装に先立って、予め基材表面の古くなった塗膜を除去する作業をすると、多大な労力及び時間を要することから、古い塗膜の上に、直接新しい塗料を塗装することが行われている。
【0005】
例えば特許文献1には、金属基材上の傷付いた汚損除去コーティング領域の汚損除去作用を回復する方法であって、(a)傷付いた汚損除去コーティング領域を大気条件下において(i)シラノール末端ポリジオルガノシロキサンと(ii)該シラノール末端ポリジオルガノシロキサンの重量を基準にして0.5重量%~5.5重量%のアミノアルキルトリアルコキシシランとを含んでなる二液型縮合硬化シリコーンRTV(室温硬化型)の形態の接着促進剤組成物を有効量で処理し、かつ(b)上記(a)で処理した領域にトップコートとして二液型縮合硬化シリコーンRTV(室温硬化型)汚損除去コーティング組成物を塗布することを含んでなる方法が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、タールエポキシ系防錆塗料を塗装し、さらにタールビニル系シーラーコートを塗装し、その上にオルガノシリル基含有単量体とヘミアセタールエステル基含有単量体との共重合体を使用した生物付着防止用塗料組成物を塗装する態様が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-197851号公報
特開平8-199095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1及び2に記載の方法では、下層の塗膜が脆弱層となり、補修用塗料の塗装後に剥がれの現象が生じることがある。また、補修用の防汚層用塗料の塗装後の乾燥に長時間を要し、その改善が望まれていた。
【0009】
本発明は上記の問題を鑑みてなされたものであり、乾燥性が良好で、耐剥がれ性に優れた防汚層が得られる、船舶又は水中構造物上に設けられた塗膜の補修方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記した課題について鋭意検討した。その結果、補修塗装用の防汚層用塗料を塗装するに先立って、水を含む水性シーラー組成物を用いて補修前の塗膜を処理することで、その後の補修塗装により形成される防汚層の乾燥性、耐剥がれ性が大幅に向上することを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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