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公開番号2025056978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166556
出願日2023-09-27
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/16 20060101AFI20250401BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】シフトインヒビット制御を備える車両の制御装置において、悪路脱出の際に、運転者のシフト切替操作の負担を軽減する車両の制御装置を提供する。
【解決手段】悪路40からの脱出走行を検出した場合は、シフトインヒビット制御の作動を停止させる、またはシフトインヒビット制御の開始のために予め設定された所定値(前進走行時VR、後進走行時VD)を大きくする制御が実施される。これにより、悪路脱出の際に駆動輪14のスリップ状態からシフト操作を行っても、シフトインヒビット制御が作動せず、車速Vが低下してからのシフト操作の再実施が不要となり、両手でのハンドル操作もし易くなる。よって、悪路脱出の際の運転者の操作の負担を軽減する車両10の制御装置90を提供することができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフトレンジを切り替える為に運転者により操作され、操作後に操作子が所定のホーム位置に帰還するモーメンタリ式のシフト操作装置と、を備えた車両の、制御装置において、
走行中に前記シフト操作装置が走行方向とは逆の走行方向へ操作された時に、前記駆動輪の回転速度に応じた車速の絶対値が所定値より大きい場合は、前記シフトレンジをニュートラルレンジに切り替えるシフトインヒビット制御と、
悪路からの脱出走行の検出と、を行うものであって、
前記悪路からの脱出走行を検出した場合は、前記シフトインヒビット制御の作動を停止する、または前記所定値を大きくする制御を実施することを特徴とする車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両に搭載される自動変速機の制御において、走行中に、シフトレバーが走行方向とは逆の走行方向へ操作された時に、車両の車速が所定値よりも大きい場合は、操作されたシフトレンジへの切替えを禁止するシフトインヒビット制御を備える車両の制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両の制御装置がそれである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-19313号公報
【0004】
前記シフトインヒビット制御を備える車両では、前進走行中に、シフトレバーが後進走行へ操作されると、前記車速が前記所定値よりも大きい場合、前記シフトレンジをニュートラルレンジとする前記シフトインヒビット制御が実施される。そして、前記車速が前記所定値以下に低下すると前記シフトインヒビット制御は停止される。また後進走行中に、シフトレバーが前進走行へ操作された場合も同様な制御が行われる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記車両を、泥濘路のような悪路から脱出させる際には、駆動輪をスリップさせて路面の泥をかき出し、路面μ(摩擦係数)を上げてから、前記駆動輪の回転方向を逆にする、即ち前記車両の走行方向を切り替えることで、脱出が図られる。また、脱出走行時には、ハンドルは、左右に切りながら路面μが高いところを探す操作のため、両手で操作されることが望ましい。しかし、脱出の際に、車速が所定値よりも大きいスリップ状態で、前記車両の走行方向を切り替える操作がされると、前記シフトインヒビット制御により、シフトレンジがニュートラルレンジに切り替わってしまい、車速が低下してから、シフト切替操作が再度必要になる。その結果、シフト切替操作の負担が増え、また両手でのハンドル操作もしづらくなっていた。
【0006】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、前記シフトインヒビット制御を備える車両の制御装置において、悪路脱出の際の、運転操作の負担を軽減する車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフトレンジを切り替える為に運転者により操作され、操作後に操作子が所定のホーム位置に帰還するモーメンタリ式のシフト操作装置と、を備えた車両の、制御装置において、(b)走行中に前記シフト操作装置が走行方向とは逆の走行方向へ操作された時に、前記駆動輪の回転速度に応じた車速の絶対値が所定値より大きい場合は、前記シフトレンジをニュートラルレンジに切り替えるシフトインヒビット制御と、(c)悪路からの脱出走行の検出と、を行うものであって、(d)前記悪路からの脱出走行を検出した場合は、前記シフトインヒビット制御の作動を停止する、または前記所定値を大きくする制御を実施することにある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、前記悪路からの脱出走行を検出した場合は、前記シフトインヒビット制御の作動を停止させる、または前記所定値を大きくする制御が実施される。これにより、悪路脱出の際に、駆動輪のスリップ状態でシフト切替操作を行っても、前記シフトインヒビット制御が作動し難く、車速が低下してからのシフト切替操作の再実施が不要となり、両手でのハンドル操作もし易くなる。よって、悪路脱出の際の、運転操作の負担を軽減する車両の制御装置を提供することができる。
【0009】
好適には、前記駆動輪の回転速度に応じた車速の代わりに、車両自身の運動速度である実車速を用いることで、同様の効果が得られる。即ち、悪路脱出の際の、運転操作の負担を軽減する車両の制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
図1の車両の悪路からの脱出時の挙動の一例を説明する図である。
図1の電子制御装置のシフト制御において、走行時のシフトインヒビット制御の作動を説明する図である。
図1の電子制御装置のシフト制御において、悪路からの脱出時の作動の一例を説明するタイムチャートである。
本発明の別の実施例を説明する図で、図4に対応する悪路からの脱出時の作動の一例を説明するタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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