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公開番号
2025054032
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023163208
出願日
2023-09-26
発明の名称
軸受シール
出願人
中西金属工業株式会社
代理人
弁理士法人柳野国際特許事務所
主分類
F16C
33/78 20060101AFI20250331BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】転がり軸受の電食を防止する軸受シールの製造を容易にする。
【解決手段】転がり軸受に用いられる、円環状のシールリング2を含む軸受シール1である。シールリング2は、外輪11に接触する部分3Bを有する芯金3、及び芯金3の幅方向外方BOの面に接合された弾性体4を有する。弾性体4は、内輪12の外周面12Aに向かって延びる、外周面12Aに近づくにしたがって幅方向外方BOへ傾斜する内径リップ部7を有する。芯金3と弾性体4との間の略径方向Rに延びる内径部Dに挟まれて保持された導電材5を備える。導電材5は、内輪12に接触する部分を有し、転がり軸受に装着する前の状態における形態が、略同一平面内に位置する円環状である。転がり軸受に装着された状態では、弾性変形した内径リップ部7の復元力により押圧された導電材5が内輪12に接触する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
外輪、内輪及び転動体を含む転がり軸受に用いられる、円環状のシールリングを含む軸受シールであって、
前記シールリングは、前記外輪に接触する部分を有する芯金、及び前記芯金の幅方向外方の面に接合された弾性体を有し、
前記弾性体は、前記内輪の外周面に向かって延びる、前記外周面に近づくにしたがって幅方向外方へ傾斜する内径リップ部を有し、
前記芯金と前記弾性体との間の略径方向に延びる内径部に挟まれて保持された導電材を備え、
前記導電材は、前記内輪に接触する部分を有し、前記転がり軸受に装着する前の状態における形状が、略同一平面内に位置する円環状であり、
前記転がり軸受に装着された状態では、弾性変形した前記内径リップ部の復元力により押圧された前記導電材が前記内輪に接触する、
軸受シール。
続きを表示(約 560 文字)
【請求項2】
外輪、内輪及び転動体を含む転がり軸受に用いられる、円環状のシールリングを含む軸受シールであって、
前記シールリングは、前記外輪に接触する部分を有する芯金、及び前記芯金の幅方向外方の面に接合された弾性体を有し、
前記弾性体は、前記内輪の外周面に向かって延びる、前記外周面に近づくにしたがって幅方向外方へ傾斜する内径リップ部を有し、
前記内径リップ部は、接触型又は非接触型のシールであり、
前記芯金と前記弾性体との間の略径方向に延びる内径部に挟まれて保持された導電材を備え、
前記導電材は、前記内輪に接触する部分を有し、前記転がり軸受に装着する前の状態における形状が、略同一平面内に位置する円環状であり、
前記弾性体は、前記導電材の幅方向外方の面に接合された添設部を有し、
前記転がり軸受に装着された状態では、弾性変形した前記添設部の復元力により押圧された前記導電材が前記内輪に接触する、
軸受シール。
【請求項3】
前記導電材は、布状若しくは不織布状の導電繊維を円環状に成形したもの、円環状の金属箔、又は、導電繊維自体を絡ませて成形した、導電性を有する円環状フェルトである、
請求項1又は2に記載の軸受シール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受の電食を防止する軸受シールに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、電気自動車のモータ及び減速機ユニット、並びに電気自動車以外のインバータ駆動のモータ等では、電流が漏れて回転軸に流れる場合がある。その場合、前記回転軸を支持する転がり軸受において、潤滑油膜を破って外輪と内輪との間に電流が流れ、転動体の転動面にアークによって損傷が生じることがある。
【0003】
このような転がり軸受の電食を防止する軸受シールとして、外輪と内輪とを導通させるための導電材を設けたものがある(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0004】
特許文献1の軸受シール(密封材A)の構造は、弾性体B及び補強材2を有し、前記導電材である電気伝導材3を弾性体Bに埋設(第1図)又は付着(第2図)させ、外輪1bに嵌合する嵌合部A1及び内輪1aに摺接する摺接部A2に電気伝導材3を連ならせている。電気伝導材3は、線材、板材又は箔材等である。
【0005】
特許文献2の軸受シール(シール組立体04)の構造は、エラストマー本体08及び補強材09からなるシール05を有し、前記導電材である円環状の導電性要素14をシール05に貼付けており、導電性要素14の外径側は外輪02に接触し、導電性要素14の内径側は内輪03に摺接する(FIG.1)。導電性要素14は、炭素繊維、炭素繊維の誘導体、金属繊維又は充填ポリマー繊維からなる導電性繊維織物を、エラストマーマトリックスに埋め込んだもの、すなわち導電性エラストマーである。
【0006】
シール組立体04において、導電性要素14は、転がり軸受内のシールされる空間とは反対側(幅方向外方)に位置し、導電性要素14の径方向の外周部及び内周部は、転がり軸受の幅方向外方へ傾斜している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭62-106125号公報
米国特許第11,493,133号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1における、線材、板材又は箔材等である電気伝導材を弾性体に埋設させる構造である軸受シール(第1図)の場合、前記電気伝導材を弾性体の径方向へ貫通させ、弾性体の所定位置から突出させて内輪に確実に摺接させるようにすることは、製造難易度が高い。
【0009】
特許文献1における、線材、板材又は箔材等である電気伝導材を弾性体に付着させる構造である軸受シール(第2図)の場合、比較的複雑な形状を有する軸受シールの形状に沿って前記電気伝導材を付着させ、前記電気伝導材を外輪及び内輪に接触するように連ならせる必要があるので、製造難易度が高い。
【0010】
特許文献2のように導電性エラストマーの外径側及び内径側を外輪及び内輪に接触させる構造である軸受シールの場合も、比較的複雑な形状を有する軸受シールの形状に沿って前記導電性エラストマーを付着させ、前記導電性エラストマーを外輪及び内輪に接触するように連ならせる必要があるので、製造難易度が高い。
(【0011】以降は省略されています)
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