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公開番号2025051171
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023160134
出願日2023-09-25
発明の名称ブロックチェーン制御システム及びブロックチェーン制御プログラム
出願人富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
代理人弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類H04L 9/32 20060101AFI20250328BHJP(電気通信技術)
要約【課題】複数の装置が協働してマイニング処理を行うブロックチェーンにおいて、当該ブロックチェーンに参加している装置がマイニング処理以外の通常処理を行う場合であっても、マイニング時間の変動を抑制する。
【解決手段】ブロックチェーン制御システム10に含まれる各画像処理装置12は、マイニングプールを形成し、ブロックチェーン32に新たなブロック40を追加するためのマイニング処理を協働して実行する。各画像処理装置12は、自装置においてマイニング処理を実行可能か否かを示す処理可否情報を出力する。難易度設定部58は、各画像処理装置12が出力した処理可否情報に基づいて、今回のブロック40のマイニング処理を実行する時点におけるマイニング処理可能な画像処理装置12の台数に基づいて、今回のブロック40についてのマイニング難易度を設定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
それぞれがブロックチェーンを記憶し互いに通信可能に接続された複数の装置であって、各装置が他の装置と協働して、前記ブロックチェーンに新しいブロックを追加するためのマイニング処理を行う複数の装置と、
プロセッサと、
を備え、
前記複数の装置に含まれる各装置は、自装置において前記マイニング処理を実行可能か否かを示す処理可否情報を出力し、
前記プロセッサは、
前記複数の装置のいずれかから、ブロックに含められる情報であるトランザクション情報を取得し、
各装置が出力した前記処理可否情報に基づいて、前記複数の装置のうち、前記トランザクション情報を含むブロックの前記マイニング処理を実行する時点において前記マイニング処理が可能と判定された装置である処理可能装置の台数に応じた、前記トランザクション情報を含むブロックに関する前記マイニング処理の難易度であるマイニング難易度を設定し、
前記処理可能装置による前記マイニング処理の結果が、前記マイニング難易度に応じて決定される条件に合致した場合に、前記トランザクション情報を含むブロックを前記ブロックチェーンに追加する、
ことを特徴とするブロックチェーン制御システム。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記複数の装置に含まれる各装置は、前記マイニング処理以外の処理である通常処理が完了したときに、前記トランザクション情報を前記複数の装置に送信し、
前記複数の装置に含まれる装置に関する前記処理可否情報は、当該装置から送信された前記トランザクション情報に含められる、
ことを特徴とする請求項1に記載のブロックチェーン制御システム。
【請求項3】
前記複数の装置に含まれる各装置は、前記通常処理が完了した後に、引き続き当該装置にユーザがログインしている、又は、当該装置において実行中の他の通常処理若しくは実行待ちの他の通常処理がある場合に、前記マイニング処理が実行不可能であることを示す前記処理可否情報を含む前記トランザクション情報を前記複数の装置に送信する、
ことを特徴とする請求項2に記載のブロックチェーン制御システム。
【請求項4】
前記複数の装置に含まれる各装置は、ブロックに含まれる1又は複数の前記トランザクション情報に含まれる前記処理可否情報に基づいて、当該ブロックのヘッダに、前記処理可能装置の台数を示す台数情報を含め、
前記プロセッサは、
前記ブロックチェーンに前回追加された直前のブロックのヘッダに含められた前記台数情報と、前記ブロックチェーンに今回追加しようとする今回のブロックに含まれる1又は複数の前記トランザクション情報に含まれる前記処理可否情報から計算された前記処理可能装置の台数と、の比較に基づいて、前記マイニング難易度を設定する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載のブロックチェーン制御システム。
【請求項5】
前記複数の装置に含まれる各装置は、ブロックのヘッダに、当該ブロックの前記マイニング処理に要したマイニング時間を示すマイニング時間情報を含め、
前記プロセッサは、
前記ブロックチェーンに前回追加された直前のブロックのヘッダに含められた前記マイニング時間情報が示すマイニング時間と、所定の基準時間との比較に基づいて、前記マイニング難易度を設定する、
ことを特徴とする請求項1に記載のブロックチェーン制御システム。
【請求項6】
前記複数の装置に含まれる各装置は画像処理装置であり、
前記トランザクション情報には、前記画像処理装置で実行された処理の内容を示す情報が含まれる、
ことを特徴とする請求項1に記載のブロックチェーン制御システム。
【請求項7】
コンピュータに、
それぞれがブロックチェーンを記憶し互いに通信可能に接続された複数の装置であって、各装置が他の装置と協働して、前記ブロックチェーンに新しいブロックを追加するためのマイニング処理を行う複数の装置のいずれかから、ブロックに含められる情報であるトランザクション情報を取得させ、
前記複数の装置に含まれる各装置から出力された、自装置において前記マイニング処理を実行可能か否かを示す処理可否情報に基づいて、前記複数の装置のうち、前記トランザクション情報を含むブロックの前記マイニング処理を実行する時点において前記マイニング処理が可能と判定された装置である処理可能装置の台数に応じた、前記トランザクション情報を含むブロックに関する前記マイニング処理の難易度であるマイニング難易度を設定させ、
前記処理可能装置による前記マイニング処理の結果が、前記マイニング難易度に応じて決定される条件に合致した場合に、前記トランザクション情報を含むブロックを前記ブロックチェーンに追加させる、
ことを特徴とするブロックチェーン制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブロックチェーン制御システム及びブロックチェーン制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ブロックチェーンという技術が知られている。ブロックチェーンは、記録対象の情報であるトランザクション情報を含むブロックというデータ単位がチェーンのように繋がれた構造を有している。ブロックチェーンは、互いに直接通信可能に接続された複数の装置(ノードとも呼ばれる)においてそれぞれ記憶されている。このような仕組みにより、記録対象のデータの改ざんが抑制されている。
【0003】
ブロックチェーンに新たなブロックを追加する処理は、マイニング処理と呼ばれる。マイニング処理は、ブロックチェーンに参加している各装置によって行われる。一般的に、マイニング処理には膨大な量の演算が必要となっている。そして、マイニング処理に必要な演算量を調整することで、所定時間当たりに新たに追加されるブロックの数を調整することが可能となっている。
【0004】
従来、マイニング処理の改良に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、文書作成プログラム、表計算プログラム、あるいは画像処理プログラムなどの種々のアプリケーションプログラムを実行する第1演算部と、ブロックチェーンにブロックを追加するためのマイニング処理を行う第2演算部とを備え、第1演算部がアプリケーションプログラムを実行している間に、第2演算部がマイニング処理を行うマイニング装置が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、ブロックチェーンにブロックを追加するためのマイニング処理を行うマイニングプールにおいて、マイニングプールに参加する各マイナは、マイニング処理の結果を示すレポートを、当該マイニングプールのプールマスタデバイスに送信することが開示されている。
【0006】
さらに、特許文献3には、ブロックチェーンにブロックを追加するためのマイニング処理の分散管理システムであって、ブロックチェーンを構成するノードである各ユーザ端末のマイニング処理の結果である採掘レートを管理サーバにおいて管理し採掘レートに応じた報酬をユーザに支払う分散管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-106612号公報
特表2022-546773号公報
特開2019-101797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述のように、マイニング処理には膨大な演算量が必要になるところ、ブロックチェーンに参加している複数の装置が協働してマイニング処理を実行する場合がある。複数の装置で協働してマイニング処理を実行することで、ブロックチェーンに強力な演算能力を有する装置が含まれていなくても、マイニング処理に要する時間であるマイニング時間が長くなってしまうことを抑制することができる。
【0009】
ここで、ブロックチェーンに参加している装置が、マイニング処理以外の処理(本明細書では通常処理と呼ぶ)を行う場合がある。ブロックチェーンに参加している装置が通常処理を行っている間は、当該装置ではマイニング処理が実行できなくなる場合がある。したがって、ブロックチェーンに参加している装置が通常処理を行う場合、当該装置が通常処理を行っているか否かによって、ブロックチェーン全体としてのマイニング処理のための演算能力が変動し、マイニング時間が変動し得ることになる。
【0010】
本発明の目的は、複数の装置が協働してマイニング処理を行うブロックチェーンにおいて、当該ブロックチェーンに参加している装置がマイニング処理以外の通常処理を行う場合であっても、マイニング時間の変動を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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