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公開番号2025050582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023159451
出願日2023-09-25
発明の名称送信回路、電子制御ユニット、及び車両
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類H04L 25/02 20060101AFI20250328BHJP(電気通信技術)
要約【課題】送信回路、電子制御ユニット及び車両において差動送信回路のEMI特性を良好にする。
【解決手段】送信回路(4)は、第1端子(CANH)と、第2端子(CANL)と、吐き出し電流を吐き出す構成の第1電流源(Q1_1~Q1_n)と、吸い込み電流を吸い込む構成の第2電流源(Q4_1~Q4_n)と、第1端子から第1電流源に向かって電流が流れることを防止する構成の第1ダイオード(D1)と、第2電流源から第2端子に向かって電流が流れることを防止する構成の第2ダイオード(D2)と、第1ダイオードのアノードに第1補正電流を吐き出す構成の第1補正回路(41)及び第2ダイオードのカソードから第2補正電流を吸い込む構成の第2補正回路(42)の少なくとも一方と、コモンモード成分に基づいて補正電流の値を調整するように構成された調整回路(R4、R5、ZD1、COMP1、COMP2、43、44)と、を備える。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
第1端子と、
第2端子と、
吐き出し電流を吐き出すように構成された第1電流源と、
吸い込み電流を吸い込むように構成された第2電流源と、
前記第1端子から前記第1電流源に向かって電流が流れることを防止するように構成された第1ダイオードと、
前記第2電流源から前記第2端子に向かって電流が流れることを防止するように構成された第2ダイオードと、
前記第1ダイオードのアノードに第1補正電流を吐き出すように構成された第1補正回路及び前記第2ダイオードのカソードから第2補正電流を吸い込むように構成された第2補正回路の少なくとも一方と、
前記第1端子に発生する第1電圧と前記第2端子に発生する第2電圧との平均に基づいて補正電流の値を調整するように構成された調整回路と、
を備え、
前記第1補正回路を少なくとも備え且つ前記補正電流が前記第1補正電流を少なくとも含む、又は、前記第2補正回路を少なくとも備え且つ前記補正電流が前記第2補正電流を少なくとも含む、送信回路。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
前記調整回路は、前記平均に基づきカウント値が可変するように構成されたカウンタを備える、請求項1に記載の送信回路。
【請求項3】
前記調整回路は、前記カウント値をデコードするように構成されたデコーダを備える、請求項2に記載の送信回路。
【請求項4】
前記第1補正回路を少なくとも備え且つ前記第1補正回路内のカレントミラー回路は前記デコーダの出力に応じてミラー比を可変するように構成されている、又は、前記第2補正回路を少なくとも備え且つ前記第2補正回路内のカレントミラー回路は前記デコーダの出力に応じてミラー比を可変するように構成されている、請求項3に記載の送信回路。
【請求項5】
前記調整回路は、前記平均に基づくアナログ電圧を生成するように構成されている、請求項1に記載の送信回路。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の送信回路と、
前記送信回路に前記送信データを送るように構成されたコンピュータと、を備える、電子制御ユニット。
【請求項7】
通信バスと、
前記通信バスに接続される複数の請求項6に記載の電子制御ユニットと、
を備える、車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、送信回路、電子制御ユニット、及び車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両は、多数の電子制御ユニット(ECU:Electronic Control Unit)を搭載する。多数のECU相互間の通信として、例えばLIN(Local Interconnect Network)通信、CAN(Controller Area Network)通信、CXPI(Clock Extension Peripheral Interface)通信等が用いられる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
CAN(Controller Area Network)通信は、ノイズ耐性が高い差動信号方式である。第1信号及び第2信号によって構成される差動信号は、コモンモード成分とディファレンシャルモード成分に分解できる。コモンモード成分は第1信号及び第2信号の平均であり、ディファレンシャルモード成分は第1信号と第2信号との差である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2022/185782号
【0005】
[概要]
差動信号を構成する第1信号と第2信号との対称性が崩れると、コモンモード成分が変動する。そして、コモンモード成分が変動すると、EMI(Electromagnetic Interference)特性が悪化する。
【0006】
本明細書中に開示されている送信回路は、第1端子と、第2端子と、吐き出し電流を吐き出すように構成された第1電流源と、吸い込み電流を吸い込むように構成された第2電流源と、前記第1端子から前記第1電流源に向かって電流が流れることを防止するように構成された第1ダイオードと、前記第2電流源から前記第2端子に向かって電流が流れることを防止するように構成された第2ダイオードと、前記第1ダイオードのアノードに第1補正電流を吐き出すように構成された第1補正回路及び前記第2ダイオードのカソードから第2補正電流を吸い込むように構成された第2補正回路の少なくとも一方と、前記第1端子に発生する第1電圧と前記第2端子に発生する第2電圧との平均に基づいて補正電流の値を調整するように構成された調整回路と、を備え、前記第1補正回路を少なくとも備え且つ前記補正電流が前記第1補正電流を少なくとも含む、又は、前記第2補正回路を少なくとも備え且つ前記補正電流が前記第2補正電流を少なくとも含む。
【0007】
本明細書中に開示されている電子制御ユニットは、上記構成の送信回路と、前記送信回路に前記送信データを送るように構成されたコンピュータと、を備える。
【0008】
本明細書中に開示されている車両は、通信バスと、前記通信バスに接続される複数の上記構成の電子制御ユニットと、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係る車両の外観図である。
図2は、CAN通信システムの概略図である。
図3は、ECUの一構成例を示す図である。
図4は、参考例に係るトランシーバ回路を示す図である。
図5は、理想的な差動信号を示すタイミングチャートである。
図6は、実際の差動信号を示すタイミングチャートである。
図7は、第1実施形態に係るトランシーバ回路を示す図である。
図8は、第1実施形態に係る第1補正回路の一構成例を示す図である。
図9は、第1補正電流の一例を示すタイミングチャートである。
図10は、第1補正電流の他の例を示すタイミングチャートである。
図11は、第2実施形態に係るトランシーバ回路を示す図である。
図12は、第3実施形態に係るトランシーバ回路を示す図である。
図13は、第3実施形態に係る第1補正回路の一構成例を示す図である。
図14は、第3実施形態に係るトランシーバ回路の変形例を示す図である。
【0010】
[詳細な説明]
本明細書において、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)とは、ゲートの構造が、「導電体または抵抗値が小さいポリシリコン等の半導体からなる層」、「絶縁層」、及び「P型、N型、又は真性の半導体層」の少なくとも3層からなる電界効果トランジスタをいう。つまり、MOSFETのゲートの構造は、金属、酸化物、及び半導体の3層構造に限定されない。以下、Pチャネル型のMOSFETはPMOSトランジスタと称し、Nチャネル型のMOSFETはNMOSトランジスタと称す。
(【0011】以降は省略されています)

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