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公開番号2025049811
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158259
出願日2023-09-22
発明の名称建設機械
出願人日本車輌製造株式会社
代理人個人,個人
主分類B66D 1/42 20060101AFI20250327BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】複数のウインチドラムの中から操作対象を区別して特定でき、操作時においてウインチドラムと操作系との対応関係を容易に確認できる建設機械を提供する。
【解決手段】複数のワイヤロープ20,21,22のそれぞれに対して1本掛けで吊持される複数のフック装置28,29,30を備えた建設機械において、第1ドラム操作レバー、第1ドラムブレーキペダル及び第1フック装置28を第1ウインチ操作に関連する色として同一色で着色し、第2ドラム操作レバー、第2ドラムブレーキペダル及び第2フック装置29を、第1ウインチ操作に関連する色とは異なる第2ウインチ操作に関連する色として同一色で着色し、第3ドラム操作レバーと、第3ドラムブレーキペダル及び第3フック装置30を、第1、第2ウインチ操作に関連する色とは異なる第3ウインチ操作に関連する色として同一色で着色した。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
下部走行体の上部に上部旋回体を旋回可能に設け、該上部旋回体には、複数のウインチドラムと、各ウインチドラムに巻回したワイヤロープと、運転室とが備えられ、該運転室内に、前記各ウインチドラムに対応するドラム操作レバーと、ドラムブレーキペダルとをそれぞれ配置し、前記上部旋回体の前部に起伏部材を起伏可能に設けるとともに、該起伏部材の先端から垂下する複数の前記ワイヤロープのそれぞれに対して1本掛けで吊持される複数のフック装置を備えた建設機械において、
前記複数のウインチドラムは、第1ワイヤロープを巻回する第1ウインチドラムと、第2ワイヤロープを巻回する第2ウインチドラムと、第3ワイヤロープを巻回する第3ウインチドラムとを有し、
前記複数のフック装置は、前記第1ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しによって昇降する第1フック装置と、前記第2ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しによって昇降する第2フック装置と、前記第3ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しによって昇降する第3フック装置とを有し、
前記運転室内に設けられた操作スタンドには、前記第1ウインチドラムを操作する第1ドラム操作レバー、前記第2ウインチドラムを操作する第2ドラム操作レバー及び前記第3ウインチドラムを操作する第3ドラム操作レバーが配置され、
前記運転室内の床には、前記第1ウインチドラム制動用の第1ドラムブレーキペダル、前記第2ウインチドラム制動用の第2ドラムブレーキペダル及び前記第3ウインチドラム制動用の第3ドラムブレーキペダルが配置され、
前記第1ドラム操作レバー、前記第1ドラムブレーキペダル及び前記第1フック装置を第1ウインチ操作に関連する色として同一色で着色し、
前記第2ドラム操作レバー、前記第2ドラムブレーキペダル及び前記第2フック装置を、前記第1ウインチ操作に関連する色とは異なる第2ウインチ操作に関連する色として同一色で着色し、
前記第3ドラム操作レバーと、前記第3ドラムブレーキペダル及び前記第3フック装置を、前記第1、第2ウインチ操作に関連する色とは異なる第3ウインチ操作に関連する色として同一色で着色したことを特徴とする建設機械。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クレーンや杭打機、掘削機などの建設機械に関し、詳しくは、運転室にウインチ操作のための操作レバー及びブレーキペダルを備えた建設機械に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
クレーンや杭打機、掘削機などの建設機械の運転室には、旋回体に搭載された複数のウインチドラムを操作するための複数の操作レバーや、各ウインチドラムに対応した複数のブレーキペダルが設けられている。こうしたウインチ系の操作装置は、互いに隣り合うレバー同士の配置間隔やペダル同士の配置間隔が狭く操作性に優れている反面、ペダルの踏み間違えなどの誤操作を招きやすいという実情がある。そこで、各ウインチドラムに対応する操作レバー及びブレーキペダルを同色に着色し、各ウインチドラムと各操作系との対応関係を運転者が容易に確認できるようにした建設機械が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-56751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年の建設機械の多機能化に伴って、図6に示すように、複数(例えば3つ)のウインチドラムそれぞれに対応する1本掛けワイヤロープ101,102,103を備え、各ワイヤロープの先端にスイベル(回転継手)104,105,106を介してフック装置107,108,109を取り付けたものが開発され、運用に至っている。しかしながら、製品の完成検査や現場での使用において、地上の合図者が大きさや形状の近似する複数のフック装置107,108,109の中から操作対象を見分けることは難しく、合図者が見間違えたことに起因して意図しないウインチ操作が行われるおそれがあった。
【0005】
そこで本発明は、複数のウインチドラムの中から操作対象を区別して特定でき、操作時においてウインチドラムと操作系との対応関係を容易に確認できる建設機械を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の建設機械は、下部走行体の上部に上部旋回体を旋回可能に設け、該上部旋回体には、複数のウインチドラムと、各ウインチドラムに巻回したワイヤロープと、運転室とが備えられ、該運転室内に、前記各ウインチドラムに対応するドラム操作レバーと、ドラムブレーキペダルとをそれぞれ配置し、前記上部旋回体の前部に起伏部材を起伏可能に設けるとともに、該起伏部材の先端から垂下する複数の前記ワイヤロープのそれぞれに対して1本掛けで吊持される複数のフック装置を備えた建設機械において、前記複数のウインチドラムは、第1ワイヤロープを巻回する第1ウインチドラムと、第2ワイヤロープを巻回する第2ウインチドラムと、第3ワイヤロープを巻回する第3ウインチドラムとを有し、前記複数のフック装置は、前記第1ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しによって昇降する第1フック装置と、前記第2ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しによって昇降する第2フック装置と、前記第3ワイヤロープの巻き取り及び繰り出しによって昇降する第3フック装置とを有し、前記運転室内に設けられた操作スタンドには、前記第1ウインチドラムを操作する第1ドラム操作レバー、前記第2ウインチドラムを操作する第2ドラム操作レバー及び前記第3ウインチドラムを操作する第3ドラム操作レバーが配置され、前記運転室内の床には、前記第1ウインチドラム制動用の第1ドラムブレーキペダル、前記第2ウインチドラム制動用の第2ドラムブレーキペダル及び前記第3ウインチドラム制動用の第3ドラムブレーキペダルが配置され、前記第1ドラム操作レバー、前記第1ドラムブレーキペダル及び前記第1フック装置を第1ウインチ操作に関連する色として同一色で着色し、前記第2ドラム操作レバー、前記第2ドラムブレーキペダル及び前記第2フック装置を、前記第1ウインチ操作に関連する色とは異なる第2ウインチ操作に関連する色として同一色で着色し、前記第3ドラム操作レバーと、前記第3ドラムブレーキペダル及び前記第3フック装置を、前記第1、第2ウインチ操作に関連する色とは異なる第3ウインチ操作に関連する色として同一色で着色したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の建設機械によれば、複数のウインチドラムをそれぞれ操作するドラム操作レバー及びドラムブレーキペダル、並びに、各ウインチドラムからのワイヤロープに1本掛けで吊持される複数のフック装置を、ウインチ操作の対象ごとに異ならせて同一色に着色したので、合図者の意思表示、例えば、第2フック装置を下降させたい(内心)、第2フック装置に付された色を特定して運転者に指示しよう(表示意思)、特定した色及び操作方向を実際に口頭などで伝達する(表示行為)、という思いを示すことが、運転者に対して、客観的に認識できる態様で明確に表示できることから、建設機械の動作前に、合図者と運転者との間の意思疎通が確実に行えるようになる。しかも、運転者は、合図者の要求があった色と同じ色に着色された第2ドラム操作レバーと第2ドラムブレーキペダルの位置に注意を向けて操作することが可能となり、ウインチ操作における誤操作防止の観点からも優れたものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一形態例を示す建設機械に設けられた運転席の斜視図である。
同じくワイヤロープに吊持されたフック装置の図である。
本発明を適用可能な建設機械の一例を示す掘削機の側面図である。
同じく第1及び第2ウインチドラムの正面図である。
同じく第1及び第2ウインチドラムの斜視図である。
従来技術におけるワイヤロープに吊持されたフック装置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1乃至図5は、本発明の適用可能な建設機械の一例を示す掘削機である。掘削機11は、図3に示すように、ケーシング掘削や地盤改良などの各種施工が可能な多目的掘削仕様機であって、クローラを備えた下部走行体12と、該下部走行体12上に旋回可能に設けられ、一側部に運転室14を備えた上部旋回体13と、該上部旋回体13の前部に起伏可能に設けられたリーダ(起伏部材)15と、該リーダ15を後方から支持する起伏シリンダ16と、各種用途に用いるワイヤロープ20,21,22を巻回する複数のウインチドラム17,18,19とを備えている。
【0010】
複数のウインチドラム17,18,19は、上部旋回体13の幅方向中央部において前後2列で設けられている。具体的には、後側に第1ワイヤロープ20を巻回する第1ウインチドラム(メインドラム)17と第2ワイヤロープ21を巻回する第2ウインチドラム(サブドラム)18とが横並びに配置され、前側には第3ワイヤロープ22を巻回する第3ウインチドラム(サードドラム)19が配置されている。
(【0011】以降は省略されています)

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