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公開番号
2025043393
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-31
出願番号
2024160154
出願日
2024-09-17
発明の名称
水素化脱炭酸ロジン酸
出願人
クレイトン・ポリマーズ・ネーデルラント・ベー・フェー
代理人
弁理士法人川口國際特許事務所
主分類
C07C
5/03 20060101AFI20250324BHJP(有機化学)
要約
【課題】多くの用途において、化石ベースの代替物、例えば水素化処理ナフテン系油の置き換えに使用するために、酸化安定性が改善され、水素化レベルが増大し、着色が低減された水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)組成物を提供すること。
【解決手段】水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)組成物であって、その組成物の総重量に基づいて、複数の水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)成分を含む、HDCR組成物が開示される。HDCR組成物は、(a)45~100重量%の、C
19
炭素及び262g/molのMWを有するHDCR成分;(b)50重量%以下の、C
19
炭素及び256g/molのMWを有するHDCR成分;(c)20重量%以下の、C
19
炭素及び252g/molのMW、又はC
19
炭素及び260g/molのMWを有するHDCR成分;並びに(d)25重量%以下の、C
13
炭素及び180g/molのMWを有するHDCR成分を含有する。HDCR組成物は、0.5%未満の酸素含有量を有することを特徴とする。HDCR組成物は、強化された酸化安定性及びガードナーカラーを示し、肥料コーティング剤、清浄剤、消泡剤、化粧品、滑沢剤などにおいて使用され得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
水素化脱炭酸ロジン酸組成物であって、複数の水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)成分を含み、前記組成物の総重量に基づいて、
前記HDCR成分の45~100重量%が、19個の炭素原子(C
19
)及び262g/molの分子量を有し;
前記HDCR成分の50重量%以下が、19個の炭素原子(C
19
)及び256g/molの分子量を有し;
前記HDCR成分の20重量%以下が、19個の炭素原子(C
19
)及び252g/molの分子量、又は19個の炭素原子(C
19
)及び260g/molの分子量を有し;
前記HDCR成分の25重量%以下が、13個の炭素原子(C
13
)及び180g/molの分子量を有し;
水素化脱炭酸ロジン酸組成物が、0~0.5%の酸素含有量を有する、
水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
水素化脱炭酸ロジン酸組成物であって、18~20個の炭素原子(C
18
~C
20
)を有する複数の水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)成分を含み、
前記組成物中の各HDCR成分が、二重結合当量(DBE)を有し;
前記水素化脱炭酸ロジン酸組成物が、
0.1~2の平均DBE;
0~0.5%の酸素含有量;及び
0.1~1のガードナーカラーを有し;
前記平均DBEが、各HDCR成分の重量パーセントとそのDBEの積の合計として計算される、
水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項3】
水素化脱炭酸ロジン酸組成物が、0.2~1.5の平均DBEを有する、請求項2に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項4】
水素化脱炭酸ロジン酸組成物が、0~0.5のガードナーカラーを有する、請求項1又は2に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項5】
水素化脱炭酸ロジン酸組成物が、100%超及び400%未満の水素化率を有する、請求項1又は2に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項6】
19個の炭素原子(C
19
)及び262g/molの分子量を有するHDCR成分が、少なくとも3種の異性体を有する、請求項1又は2に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項7】
80~95重量%のHDCR成分が、18~20個の炭素原子を含む三環式化合物である、請求項1又は2に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項8】
少なくとも70重量%の、18~20個の炭素原子を含む三環式化合物が、芳香族及び環状脂肪族化合物である、請求項7に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項9】
少なくとも55重量%の、芳香族及び環状脂肪族化合物である三環式化合物が、環状脂肪族化合物である、請求項7に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
【請求項10】
0~0.3%の酸素含有量を有する、請求項1又は2に記載の水素化脱炭酸ロジン酸組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)組成物、その調製方法及び用途に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ロジン酸は、多くの用途において広く使用される様々な化合物のための有益な資源である。ロジン酸の改変の1つに、脱炭酸、すなわち、カルボキシル基を除去するプロセスがあり、これにより、脱炭酸ロジン酸(DCR)が得られる。この改変は、酸性基の存在が望ましくない用途において特に有用である。
【0003】
しかし、DCRは、二重結合などの不飽和構造を含有しており、それが、化粧品、熱流体及び医療用製品など、高い酸化安定性が要求される用途においての使用適性を制限している。これらの二重結合は、DCRを酸化されやすくし、それによってこれらの用途における安定性及び有効性を低下させる。
【0004】
従来技術では、DCRの酸化安定性を高め、着色を低減するために、不飽和構造は、水素化によって飽和構造に変換される。DCRのための一般的な水素化プロセスは、通常、高圧及び高温を含む厳しい条件並びに特定の触媒の使用を必要とする。これらの困難な条件にもかかわらず、生成物中にいくらかの不飽和が残り、その性質に影響を及ぼしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くの用途において、化石ベースの代替物、例えば水素化処理ナフテン系油の置き換えに使用するために、酸化安定性が改善され、水素化レベルが増大し、着色が低減された水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)組成物が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(要旨)
一態様において、本開示は、複数の水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)成分を含む、それから本質的になる、又はそれからなる水素化脱炭酸ロジン酸(HDCR)組成物に関する。HDCR組成物は、組成物の総重量に基づいて、(a)HDCR成分の45~100重量%が、19個の炭素原子(C
19
)及び262g/molの分子量を有し;(b)HDCR成分の50重量%以下が、19個の炭素原子(C
19
)及び256g/molの分子量を有し;(c)HDCR成分の20重量%以下が、19個の炭素原子(C
19
)及び252g/molの分子量、又は19個の炭素原子(C
19
)及び260g/molの分子量を有し;並びに(d)HDCR成分の25重量%以下が、13個の炭素原子(C
13
)及び180g/molの分子量を有する。HDCR組成物は、0~0.5%の酸素含有量を有することを特徴とする。
【0007】
第2の態様において、組成物中の各HDCR成分は、二重結合当量(DBE)を有する。HDCR組成物は、0.1~2の平均DBEを有し、平均DBEは、各HDCR成分の重量パーセントとそのDBEの積の合計として計算される。
【0008】
第3の態様において、HDCR組成物は、18~20個の炭素原子(C
18
~C
20
)を有する複数の水素化脱炭酸ロジン酸成分を含む。組成物中の各HDCR成分は、二重結合当量(DBE)を有し、HDCR組成物は、0.1~2の平均DBE;0~0.5%の酸素含有量;及び0.1~1のガードナーカラーを有する。平均DBEは、各HDCR成分の重量パーセントとそのDBEの積の合計として計算される。
【0009】
第4の態様において、HDCR組成物の調製方法は、(m)DCR原料を提供するステップ;(n)DCR原料を触媒と、任意選択的に溶媒の存在下において、接触させて、反応混合物を得るステップ;(o)水素ガスを500~6000kPaの圧力によって供給し、反応混合物を150℃~350℃の温度において加熱するステップ;及び(p)触媒を除去し、HDCR組成物を回収するステップを含む。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書全体にわたって、以下の用語が使用される。
(【0011】以降は省略されています)
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