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公開番号2025042954
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2023150175
出願日2023-09-15
発明の名称シールド電線
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01B 7/18 20060101AFI20250321BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】導電不織布テープの汎用性を高めると共にシールド効果の低下を抑制することが可能なシールド電線を提供する。
【解決手段】シールド電線は、導電性を有した不織布である導電性不織布21と、導電性不織布21の一面に形成された粘着層22とを有する導電不織布テープ20を電線10の周囲に巻き付けたものであって、導電不織布テープ20は、粘着層22が導電性不織布21に対して部分的に形成され、粘着層22は、導電不織布テープ20が電線10に対して螺旋状に巻き付けられた場合、電線10に粘着すると共に、螺旋状に巻かれた際に重なる導電不織布テープ20上にも粘着し、導電不織布テープ20に対する粘着層22の面積割合と、導電不織布テープ20に対する、導電不織布テープ20同士がラップするラップ部Laにおける粘着層22を除く導通部の割合とが所定の関係を満たすものとされている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
導電性を有した不織布である導電性不織布と、前記導電性不織布の一面に形成された粘着層とを有する導電不織布テープを電線の周囲に巻き付けたシールド電線であって、
前記導電不織布テープは、前記粘着層が前記導電性不織布に対して部分的に形成され、
前記粘着層は、前記導電不織布テープが前記電線に対して螺旋状に巻き付けられた場合、前記電線に粘着すると共に、螺旋状に巻かれた際に重なる前記導電不織布テープ上に粘着し、
螺旋状に巻き付けられる前記導電不織布テープの幅をtとし、前記導電不織布テープの長さをLとし、前記導電不織布テープにおける前記粘着層の面積をSとし、前記導電不織布テープが螺旋状に巻き付けられたときに前記導電不織布テープ同士がラップするラップ部の面積をS1とし、前記ラップ部における前記粘着層の面積をS2とした場合、
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を満たす
ことを特徴とするシールド電線。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
前記導電不織布テープは、複数本の前記粘着層が少なくとも長手方向に連続して直線状に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のシールド電線。
【請求項3】
前記導電不織布テープは、前記粘着層又は前記粘着層が形成されていない部分である導通部が長手方向に断続的に且つ同一間隔で形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のシールド電線。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド電線に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、不織布と、不織布の表面上に形成された金属層とを有する導電性不織布を電線の外周に配置したシールド電線が提案されている(例えば特許文献1参照)。このシールド電線は、導電性不織布の金属層によって電磁シールド効果を発揮しつつも、不織布が素材の特性上比較的伸張圧縮に優れており電線曲げに対して追従することができる。このような導電性不織布は、一面に粘着層が設けられて導電不織布テープとされ(例えば特許文献2,3参照)、粘着層を利用して電線の周囲に貼り付けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-75375号公報
特開2021-140950号公報
特開2021-103775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献2,3に記載のような導電不織布テープを電線の周囲に縦添えした場合には、曲げ時に導電不織布テープのラップ部が開いてしまうことがあり、シールド効果が低下してしまう。また、導電不織布テープを螺旋状に巻き付けた場合には、ラップ部も螺旋状となって曲げ時にラップ部が開き難くなるが、ラップ部における上下の導電性不織布の間に粘着層が介在することから、導電経路も螺旋状となってしまい、シールド効果の大きな低下を招いてしまう。
【0005】
このような問題に対して、本件出願人は、特願2022-191625に係る発明をしている。この発明では、導電不織布テープは、電線上に螺旋状に巻かれる。導電不織布テープは、例えば導電性不織布の片端のみに粘着層が設けられている。導電不織布テープは、螺旋状に巻かれたときに導電性不織布同士のラップ部間に粘着層が介在しないようにされる。これにより、螺旋状に巻かれた導電性不織布同士がラップ部を通じて電線に長手方向に沿う導電経路を形成することとなり、シールド効果の大きな低下を抑制することとなる。
【0006】
しかし、上記の導電不織布テープは、ラップ部の幅に合わせた幅の粘着層を形成する必要があるため、巻付状態や対象となる電線毎(電線径等)に粘着層を形成することとなり、汎用性が低くなってしまう(一品一様等になってしまう)。また、上記の導電不織布テープは、粘着層が導電性不織布の幅方向の片端のみに形成される場合、縦添えで使用すると、電線から導電性不織布が浮いて、シールド効果が低下してしまう。
【0007】
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、導電不織布テープの汎用性を高めると共にシールド効果の低下を抑制することが可能なシールド電線を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るシールド電線は、導電性を有した不織布である導電性不織布と、前記導電性不織布の一面に形成された粘着層とを有する導電不織布テープを電線の周囲に巻き付けたシールド電線であって、前記導電不織布テープは、前記粘着層が前記導電性不織布に対して部分的に形成され、前記粘着層は、前記導電不織布テープが前記電線に対して螺旋状に巻き付けられた場合、前記電線に粘着すると共に、螺旋状に巻かれた際に重なる前記導電不織布テープ上に粘着し、螺旋状に巻き付けられる前記導電不織布テープの幅をtとし、前記導電不織布テープの長さをLとし、前記導電不織布テープにおける前記粘着層の面積をSとし、前記導電不織布テープが螺旋状に巻き付けられたときに前記導電不織布テープ同士がラップするラップ部の面積をS1とし、前記ラップ部における前記粘着層の面積をS2とした場合、
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を満たすことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、導電不織布テープの汎用性を高めると共にシールド効果の低下を抑制することが可能なシールド電線を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態に係るシールド電線を示す斜視図である。
図1に示した導電不織布テープを示す構成図であって、(a)は粘着層が形成される側の平面を示し、(b)はテープ長手方向に直交する断面を示し、(c)は(b)の一部拡大図を示している。
図1に示したシールド電線の長手方向に沿った断面図である。
磁界の発生の様子を示すイメージ図であり、(a)は参考例の磁界の様子を示し、(b)は本実施形態の磁界の様子を示している。
実施例1~実施例3及び比較例1~比較例4を示す図表である。
実施例2及び比較例1,2に係るシールド電線のシールド効果を示すグラフである。
導電性不織布又は導電不織布テープを縦添えしたときのシールド電線を示す図表である。
縦添例1,3,5に係るシールド電線のシールド効果を示すグラフである。
変形例に係る導電不織布テープを示す平面図であり、(a)は第1の例を示し、(b)は第2の例を示し、(c)は第3の例を示している。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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