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公開番号
2025035563
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-14
出願番号
2023142681
出願日
2023-09-04
発明の名称
加締型
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01R
43/048 20060101AFI20250307BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】長寿命化に有利な加締型を提供する。
【解決手段】加締型10は、圧着端子110を電線101に圧着させる下型14と上型16とからなる。例えば、下型突状部25は、下型インデント部22に最も近い第1内面23bと一部が連続するように下型凹部23に形成され、下型溝部26は、下型インデント部22に最も近い第1外面24bで一部が開放されるように下型凸部24に形成される。下型突状部25は、下型凹部23が上型凸部34を係合させたときに上型溝部36に係合し、上型突状部35は、上型凹部33が下型凸部24を係合させたときに下型溝部26に係合する。例えば、下型突状部25の下型表面20aに最も近い位置である第1起点位置25bは、下型表面20aから下型インデント底面22bまでの深さDに対応した高さ範囲に含まれる。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
上下方向で互いに近接したときに圧着端子の圧着形成部を電線に圧着させる下型と上型とからなる加締型であって、
前記下型及び前記上型は、それぞれ、前記圧着形成部の軸方向に合わせた前後方向と当該前後方向とは垂直な幅方向とで水平面上の断面が規定される直方体状であり、
前記下型及び前記上型は、それぞれ、
圧着方向に向かう型表面の側に形成された凹状部に設けられ、前記圧着形成部を前記前後方向に沿わせた状態で接触させるインデント部と、
前記インデント部の前記幅方向での一方の端部に隣接し、前記型表面から前記圧着方向とは反対方向に形成された凹部と、
前記インデント部の前記幅方向での他方の端部に隣接し、前記型表面から前記圧着方向に突出する凸部と、
前記インデント部に最も近い内面と一部が連続するように前記凹部に形成された突状部と、
前記インデント部に最も近い外面で一部が開放されるように前記凸部に形成された溝部と、を有し、
前記下型の前記突状部は、前記下型の前記凹部が前記上型の前記凸部を係合させたときに前記上型の前記溝部に係合し、
前記上型の前記突状部は、前記上型の前記凹部が前記下型の前記凸部を係合させたときに前記下型の前記溝部に係合し、
前記突状部の前記型表面に最も近い位置である起点位置は、前記型表面から前記インデント部のインデント底面までの深さに対応した高さ範囲に含まれる、加締型。
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【請求項2】
前記突状部は、前記インデント部の前記前後方向での幅に対応した幅範囲に含まれる、請求項1に記載の加締型。
【請求項3】
前記突状部は、前記起点位置から前記凹部の底面に向かうにつれて前記インデント部に最も近い前記内面から離れていく第1傾斜面を有し、
前記溝部は、前記突状部を係合させたときに前記第1傾斜面と近接して対向する第2傾斜面を有する、請求項1又は2に記載の加締型。
【請求項4】
前記突状部は、前記起点位置を含んで前記型表面と平行な第1平面を有し、
前記溝部は、前記突状部を係合させたときに前記第1平面と近接して対向する第2平面を有する、請求項1又は2に記載の加締型。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、加締型に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、圧着端子の圧着形成部を電線の端末に圧着させることで端子付き電線を製造する端子圧着装置がある。一般に、端子圧着装置では、上下方向で互いに近接及び離隔自在に保持され、互いに近接したときに圧着形成部を塑性変形させることで圧着部を形成する下型と上型とからなる加締型が用いられる。
【0003】
例えば、クローズドバレル型の圧着端子を電線に圧着させるとき、圧着部又はその周囲にバリが発生する場合がある。このようなバリが発生すると、通常、圧着部の外形は、バリが発生しない場合よりも大きくなるため、ハウジングに設けられているキャビティに圧着端子が挿入されたときに、キャビティとの意図しない干渉が生じるおそれがある。
【0004】
そこで、特許文献1は、圧着形成部と接触するインデント部と、幅方向でのインデント部の一方の端部に隣接する凹部と、他方の端部に隣接する凸部とを各々が有する下型及び上型からなる加締型に関する技術を開示している。なお、ここでの幅方向は、圧着形成部の軸方向に合わせた前後方向とは直交する方向と想定されている。当該加締型では、下型のインデント部に圧着形成部を載置させた状態で下型と上型とが近接すると、下型の凸部は上型の凹部に係合し、上型の凸部は下型の凹部に係合する。そして、下型のインデント部と上型のインデント部とは、幅方向での両端部にある凸部同士に挟まれた状態で圧着形成部を押圧することで、圧着部を形成する。このとき、各々の凸部は、圧着形成部が幅方向へ延びるように塑性変形することを規制するので、圧着部にバリが発生することを抑止させつつ、圧着端子が加締型に嵌り込むことを抑止する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-42683号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示されている加締型では、下型及び上型のいずれにも、インデント部に隣接した凹部が存在する。そのため、端子圧着装置が端子付き電線を製造するたびに、すなわち、下型のインデント部と上型のインデント部とが圧着形成部を押圧して圧着部を形成するたびに、インデント部において凹部に近接する部位に応力が集中しやすい。したがって、このような応力集中に起因して比較的早期に加締型に疲労破壊が生じた場合には、加締型の寿命が短くなることもあり得る。
【0007】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、長寿命化に有利な加締型を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様は、上下方向で互いに近接したときに圧着端子の圧着形成部を電線に圧着させる下型と上型とからなる加締型であって、下型及び上型は、それぞれ、圧着形成部の軸方向に合わせた前後方向と当該前後方向とは垂直な幅方向とで水平面上の断面が規定される直方体状であり、下型及び上型は、それぞれ、圧着方向に向かう型表面の側に形成された凹状部に設けられ、圧着形成部を前後方向に沿わせた状態で接触させるインデント部と、インデント部の幅方向での一方の端部に隣接し、型表面から圧着方向とは反対方向に形成された凹部と、インデント部の幅方向での他方の端部に隣接し、型表面から圧着方向に突出する凸部と、インデント部に最も近い内面と一部が連続するように凹部に形成された突状部と、インデント部に最も近い外面で一部が開放されるように凸部に形成された溝部と、を有し、下型の突状部は、下型の凹部が上型の凸部を係合させたときに上型の溝部に係合し、上型の突状部は、上型の凹部が下型の凸部を係合させたときに下型の溝部に係合し、突状部の型表面に最も近い位置である起点位置は、型表面からインデント部のインデント底面までの深さに対応した高さ範囲に含まれる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、長寿命化に有利な加締型を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
各実施形態に係る加締型を採用し得る端子圧着装置の斜視図である。
第1実施形態に係る加締型を構成する下型の斜視図である。
第1実施形態に係る加締型を構成する下型の上面図である。
第1実施形態に係る加締型の側面図である。
図3中のV-V部に相当する位置で切断した加締型の断面図である。
図5中のVI部に相当する下型の一部拡大図である。
近接前の下型及び上型の状態を示す一部断面図である。
圧着時の下型及び上型の状態を示す一部断面図である。
図8中のIX部に相当する圧着部分の一部拡大図である。
離隔後の下型及び上型の状態を示す一部断面図である。
第2実施形態に係る加締型を構成する下型の斜視図である。
図11中のXI-XI部に相当する下型の断面図である。
図11中のXII-XII部に相当する下型の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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