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公開番号
2025037578
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-18
出願番号
2023144570
出願日
2023-09-06
発明の名称
電気接続箱
出願人
矢崎総業株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H02G
3/16 20060101AFI20250311BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】放熱性に優れた電気接続箱を提供すること。
【解決手段】電気接続箱1は、外表面からの吸熱及び外部への放熱が可能な冷却体2と、冷却体2を挟むように配置される一対の通電体3A,3Bと、を備える。一対の通電体3A,3Bの各々は、筐体部20と、筐体部20の内部に配置される電子部品30,40と、筐体部20の箱壁である実装壁21に設けられ且つ電子部品30,40が電気的に接続されるバスバ50と、を有するとともに、実装壁21の外面が冷却体2の外表面に向かい合うように配置される。電子部品30は、電子部品30の側壁に設けられてバスバ50に接続される複数の端子31と、電子部品30の内部に設けられて複数の端子31の間の導通又は非導通を機械的に切り替え可能な可動接点32と、を有し、電子部品30の内部において可動接点32のほうが複数の端子31よりも前記側壁から離れた位置にあるように構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
外表面からの吸熱及び外部への放熱が可能な冷却体と、前記冷却体を挟むように配置される一対の通電体と、を備える電気接続箱であって、
前記一対の前記通電体の各々は、
箱形状を有する筐体部と、前記筐体部の内部に配置される電子部品と、前記筐体部の一の箱壁である実装壁に設けられ且つ前記電子部品が電気的に接続されるバスバと、を有するとともに、前記実装壁の外面が前記冷却体の前記外表面に向かい合うように配置され、
前記電子部品は、
当該電子部品の側壁に設けられて前記バスバに接続される複数の端子と、当該電子部品の内部に設けられて前記複数の前記端子のうちの所定の前記端子間の導通又は非導通を機械的に切り替え可能な可動接点と、を有するとともに、当該電子部品の内部において前記可動接点のほうが前記複数の前記端子よりも前記側壁から離れた位置にある、ように構成される、
電気接続箱。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電気接続箱であって、
前記冷却体と前記一対の前記通電体の各々との間を伝熱する伝熱部材を、更に備え、
前記一対の前記通電体の各々の前記筐体部は、
前記実装壁を内外に貫通する貫通孔を有し、
前記伝熱部材は、
前記貫通孔を通り抜けて、前記冷却体と、前記実装壁に設けられる前記バスバと、の双方に接触するように配置される、
電気接続箱。
【請求項3】
請求項1に記載の電気接続箱であって、
前記一対の前記通電体が互いに近付き合うように外力を及ぼしながら前記一対の前記通電体を固定する締結部材を、更に備える、
電気接続箱。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外表面からの吸熱及び外部への放熱が可能な冷却体と、冷却体を挟むように配置される一対の通電体と、を備える電気接続箱に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、車両等に搭載される電気接続箱が提案されている。例えば、従来の電気接続箱の一つは、全体として箱状の形状を有しており、外部電源等と接続されるバスバと、バスバに接続されるリレーやヒューズ等の電子部品と、バスバ及び電子部品を収容するケースと、を備えている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-047797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上述した種類の電気接続箱では、一般に、電子部品(特に、リレーやヒューズ)の作動時に、電子部品の内部回路やバスバ等において、通電に伴うジュール熱が生じる。電子部品を長期間にわたって適正に作動させる観点では、このように通電時に各所で生じた熱を外部へ効率よく放熱させることが望ましい。
【0005】
本発明の目的の一つは、放熱性に優れた電気接続箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明に係る電気接続箱は、以下を特徴としている。
【0007】
外表面からの吸熱及び外部への放熱が可能な冷却体と、前記冷却体を挟むように配置される一対の通電体と、を備える電気接続箱であって、
前記一対の前記通電体の各々は、
箱形状を有する筐体部と、前記筐体部の内部に配置される電子部品と、前記筐体部の一の箱壁である実装壁に設けられ且つ前記電子部品が電気的に接続されるバスバと、を有するとともに、前記実装壁の外面が前記冷却体の前記外表面に向かい合うように配置され、
前記電子部品は、
当該電子部品の側壁に設けられて前記バスバに接続される複数の端子と、当該電子部品の内部に設けられて前記複数の前記端子のうちの所定の前記端子間の導通又は非導通を機械的に切り替え可能な可動接点と、を有するとともに、当該電子部品の内部において前記可動接点のほうが前記複数の前記端子よりも前記側壁から離れた位置にある、ように構成される、
電気接続箱であること。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電気接続箱によれば、電子部品及びバスバを内蔵する一対の通電体が、それら通電体の各々の実装壁の外面が冷却体の外表面に向かい合って、冷却体を挟むように、配置される。これにより、電子部品の内部回路や、電子部品とバスバとの接点や、バスバそのものに通電時に生じるジュール熱が、実装壁を介して冷却体に容易に吸熱される。更に、冷却体を挟むように一対の通電体が配置されるため、冷却体の一つの外表面だけを吸熱に用いる場合に比べ、冷却体の吸熱能力を無駄なく利用することができるこのように、本構成の電気接続箱は、放熱性に優れる。
【0009】
更に、一対の通電体を冷却体の一の外表面上に単純に並べて配置する場合に比べ、冷却体の大きさを小さくすることができるため、電気接続箱の小型化や低コスト化を図ることができる。加えて、冷却体の外表面及び通電体の実装壁が鉛直方向(上下方向)に延びる姿勢で電気接続箱を使用する場合、バスバに接続される電子部品の内部では、鉛直方向に交差する方向(例えば、横方向)に並ぶように、端子と可動接点とが配置されることになる。そのため、例えば、経年劣化や過大な外力等の理由によって可動接点の周辺の部品が脱落した場合であっても、その部品は鉛直方向の下向きに落下することになるため、その部品が可動接点と端子との導通又は非導通の切り替えの妨げとなることを回避することができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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