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公開番号
2025042665
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-28
出願番号
2023149722
出願日
2023-09-15
発明の名称
アガソバクター属細菌増加促進用組成物
出願人
雪印メグミルク株式会社
代理人
弁理士法人 もえぎ特許事務所
主分類
A23L
33/135 20160101AFI20250321BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】本発明は、腸内のアガソバクター属細菌を増加促進させる組成物、及び該組成物を含む食品、医薬品、飼料を提供することを課題とする。
【解決手段】ラクトバチルス・パラガセリ(Lactobacillus paragasseri)に属する菌体又は培養物を有効成分とすることを特徴とするアガソバクター属細菌増加促進用組成物を提供する。特に、前記ラクトバチルス・パラガセリが、ラクトバチルス・パラガセリ SBT2055(FERM BP-10953)であるアガソバクター属細菌増加促進用組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ラクトバチルス・パラガセリ(Lactobacillus paragasseri)に属する菌体及び/又は培養物を有効成分とすることを特徴とするアガソバクター属細菌増加促進用組成物。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
前記ラクトバチルス・パラガセリは、ラクトバチルス・パラガセリ SBT2055(FERM BP-10953)である、請求項1に記載のアガソバクター属細菌増加促進用組成物。
【請求項3】
アガソバクター属細菌増加促進作用が、ヒト腸内細菌叢におけるアガソバクター属細菌の占有率の増加である請求項1又は2に記載のアガソバクター属細菌増加促進用組成物。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のアガソバクター属細菌増加促進用組成物を含むアガソバクター属細菌増加促進用飲食品。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のアガソバクター属細菌増加促進用組成物を含むアガソバクター属細菌増加促進用医薬品。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のアガソバクター属細菌増加促進用組成物を含むアガソバクター属細菌増加促進用飼料。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラクトバチルス・パラガセリの菌体及び/又は培養物を有効成分として含有するアガソバクター属細菌増加促進用組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトの腸内には1000種、100兆個もの細菌が棲息しており、腸内細菌叢とも呼ばれる複雑な共生関係を形成している。腸内細菌は細菌同士で共生関係を形成しているだけでなく腸管壁を介して宿主に対して様々な生理作用を示し、健康維持や疾病予防などに重要な役割を果たすことが近年明らかになってきており、潰瘍性大腸炎や慢性便秘などの消化管疾患、心血管疾患、がんなどとの関連などが指摘されている。
【0003】
腸内細菌は難消化性の食物繊維やオリゴ糖を代謝することで、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸を生成する。その一つである酪酸は、腸内を酸性に維持することで有害菌の増殖を抑制するだけでなく、腸管上皮細胞のエネルギー源として利用され、さらに生体防御作用や抗炎症作用など腸管免疫系の恒常性維持との関連を示すことから、酪酸を産生する腸内細菌は特に注目されている。
【0004】
特に、酪酸を産生する腸内細菌の一種であるアガソバクター属細菌は、潰瘍性大腸炎や神経性食欲不振症、うつなどの患者の腸内における占有率がそれぞれ有意に減少していることからこれらの疾病との関連性が示唆されている(非特許文献1~3)。また、潰瘍性大腸炎については、モデルマウスを用いた試験の結果、症状の緩和に伴い腸内のアガソバクター属細菌の増加が認められたことが報告されている(非特許文献4)。こうした背景から、アガソバクター属細菌は特定の疾患治療を目的とした有用なプロバイオティクスとしても期待できる可能性がある。
【0005】
アガソバクター属細菌は偏性嫌気性菌であることから、経口摂取するための食品、医薬品、飼料としての実用化には製造や流通面での課題が多い。一方で、腸内細菌叢は食事や生活環境など様々な因子から影響を受け、その構成が変化することがある。これまでにプロバイオティクスやプレバイオティクスを含む組成物を摂取することで特定の腸内細菌の増殖を促進し、腸内環境を改善する報告例が多数存在する。
【0006】
先行研究において、乳酸菌であるラクトバチルス・プランタラムを大腸炎誘発マウスに経口摂取させることで、糞便菌叢中のアガソバクター属細菌の占有率が増加することが報告されている(非特許文献4)。また、キシロオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、及びトウモロコシ食物繊維を含むプレバイオティクス組成物及びビフィドバクテリウム・アドレセンティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・ロングムを含むプロバイオティクス組成物を含むシンバイオティクスを経口摂取したCOVID-19患者において、望ましい細菌種の豊富さが対照群に比べ有意に増加したことが報告されている(特許文献1)。
【0007】
これらの例では乳酸菌の一部の菌種を食品として利用することで、経口摂取による腸内のアガソバクター属細菌の増加促進効果を見出しているが、その他の菌種については効果が明らかとなっていない。また、健康なヒトを対象とした疾病予防を目的として摂取する食品としての利用について言及されていない。このため、本発明では経口摂取により腸内のアガソバクター属細菌を増加促進させるプロバイオティクスやプレバイオティクスなどの組成物を見出し、これを含有するアガソバクター属細菌増加促進用飲食品、アガソバクター属細菌増加促進用医薬品、並びにアガソバクター属細菌増加促進用飼料を提供することが課題であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特表2023-523470号公報
【非特許文献】
【0009】
Inflamm Bowel Dis. 2013:19:481-8
Gut Microbes. 2021:13:e1902771
Nutrients. 2023:15:1931
Food Funct. 2023 :14:3982-93
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、アガソバクター属細菌を増加促進させる組成物、及び該組成物を含むアガソバクター属細菌増加促進用飲食品、アガソバクター属細菌増加促進用医薬品、並びにアガソバクター属細菌増加促進用飼料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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