TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025041760
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-26
出願番号
2024224668,2021545830
出願日
2024-12-20,2020-02-05
発明の名称
ピラゾール誘導体
出願人
シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
231/12 20060101AFI20250318BHJP(有機化学)
要約
【課題】農薬及び医薬品の製造における重要な中間体であるニトロ-ビニル-ピラゾール化合物、そのような化合物の製造方法を提供する。
【解決手段】下式の化合物:
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025041760000041.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">16</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">35</com:WidthMeasure> </com:Image>
(上式中、環Aは、下式A
1
又は式A
2
であり、
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025041760000042.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">30</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">52</com:WidthMeasure> </com:Image>
式A
1
及び式A
2
中、R
B2
はC
1
~C
3
アルキルであり、R
B3SN
は、ハロゲン又はC
1
~C
3
フルオロアルキルである)が提供される。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
式(B)の化合物:
JPEG
2025041760000027.jpg
38
160
(式中、環Aは、環窒素がR
B2
で置換されており且つ環炭素がR
B3
で置換されている二置換ピラゾールであり、R
B2
はC
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
フルオロアルキルであり、各R
B3
は、ハロゲン、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、C
1
~C
3
ハロアルキル、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、又はC
1
~C
3
アルキルである)。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
式(C)の化合物:
JPEG
2025041760000028.jpg
56
157
(式中、環Aは、R
B2
、及びR
B3
は請求項1で定義されている通りである)。
【請求項3】
環AがA1、A2、A3、A4、又はA5である、請求項1又は2に記載の化合物:
JPEG
2025041760000029.jpg
38
159
(式中、R
B3SN
は、R
B2
で置換された窒素原子のすぐ隣の炭素原子上に位置するR
B3
置換基であり、ギザギザの線は、ニトロビニル部位への連結位置を示す)。
【請求項4】
R
B2
が、メチル、エチル、n-プロピル、フルオロメチル、フルオロエチル、ジフルオロエチル、及びトリフルオロエチルからなる群から選択される、請求項1~3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
R
B3
が、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチルC
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、及びC
1
~C
3
アルキルからなる群から選択される、請求項1~4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
式(D)の化合物
JPEG
2025041760000030.jpg
44
161
(式中、環Aは、環窒素がR
B2
で置換されており且つ環炭素がR
B3
で置換されている二置換ピラゾールであり、R
B2
はC
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
フルオロアルキルであり、各R
B3
は、ハロゲン、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、C
1
~C
3
ハロアルキル、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、又はC
1
~C
3
アルキルである)
のエナンチオ選択的製造方法であって、
(i)適切な溶媒中で、式(A)のハロゲン化ピラゾール
JPEG
2025041760000031.jpg
37
38
(式中、Halは、ヨード、ブロモ、及びクロロから選択されるハロゲンである)
をイソプロピルマグネシウムクロリド-塩化リチウムと反応させ、続いて1-ジメチルアミノ-2-ニトロエチレンを添加して、式(B)の化合物
JPEG
2025041760000032.jpg
40
160
を得ること;
(ii)ステップ(i)からの式(B)の化合物を、エナンチオ選択的なニッケル触媒作用下で溶媒中でマロン酸エステルと反応させて、式(C)の化合物
JPEG
2025041760000033.jpg
55
160
を得ること;並びに
(iii)ステップ2からの前記式(C)の化合物を、触媒の存在下で溶媒中で還元剤と反応させることで、式(D)の化合物
JPEG
2025041760000034.jpg
48
160
を得ること
を含む方法。
【請求項7】
式(E)の化合物
JPEG
2025041760000035.jpg
44
157
(式中、環Aは、環窒素がR
B2
で置換されており且つ環炭素がR
B3
で置換されている二置換ピラゾールであり、R
B2
はC
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
フルオロアルキルであり、各R
B3
は、ハロゲン、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、C
1
~C
3
ハロアルキル、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、又はC
1
~C
3
アルキルである)
のエナンチオ選択的製造方法であって、
(i)適切な溶媒中で、式(A)のハロゲン化ピラゾール
JPEG
2025041760000036.jpg
37
39
(式中、Halは、ヨード、ブロモ、及びクロロから選択されるハロゲンである)
をイソプロピルマグネシウムクロリド-塩化リチウムと反応させ、続いて1-ジメチルアミノ-2-ニトロエチレンを添加して、式(B)の化合物
JPEG
2025041760000037.jpg
36
160
を得ること;
(ii)ステップ(i)からの前記式(B)の化合物を、エナンチオ選択的なニッケル触媒作用下で溶媒中でマロン酸エステルと反応させて、式(C)の化合物
JPEG
2025041760000038.jpg
57
160
を得ること;
(iii)ステップ2からの前記式(C)の化合物を、触媒の存在下で溶媒中で還元剤と反応させて、式(D)の化合物
JPEG
2025041760000039.jpg
51
160
を得ること;並びに
(iv)水酸化物水溶液/エタノール混合物中でステップ(iii)からの前記式(D)の化合物を加水分解して、前記式(E)の化合物
JPEG
2025041760000040.jpg
48
157
を得ること
を含む方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、農薬及び医薬品の製造における重要な中間体である、本明細書に記載の式(B)及び式(C)のピラゾール誘導体に関する。本発明は、そのようなピラゾール誘導体の製造、並びにその後の農薬及び/又は医薬品の製造におけるそれらの使用にまで及ぶ。
続きを表示(約 3,200 文字)
【発明を実施するための形態】
【0002】
第1の態様では、式(B)の化合物が提供される:
JPEG
2025041760000001.jpg
40
156
(式中、環Aは、環窒素がR
B2
で置換されており且つ環炭素がR
B3
で置換されている二置換ピラゾールであり、R
B2
はC
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
フルオロアルキルであり、R
B3
は、ハロゲン、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、C
1
~C
3
ハロアルキル、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、又はC
1
~C
3
アルキルである)。
【0003】
第2の態様では、式(C)の化合物が提供される:
JPEG
2025041760000002.jpg
57
158
(式中、環Aは、環窒素がR
B2
で置換されており且つ環炭素がR
B3
で置換されている二置換ピラゾールであり、R
B2
はC
1
~C
3
アルキル又はC
1
~C
3
フルオロアルキルであり、R
B3
は、ハロゲン、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、C
1
~C
3
ハロアルキル、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、又はC
1
~C
3
アルキルである)。
【0004】
式(B)及び(C)の化合物は、ピラゾロ-ピロリドンモチーフを含む医薬品及び農薬の製造における中間体として使用することができる。例えば、米国特許出願公開第2007/0123508号明細書には、PAR2阻害剤として使用するための2-オキソ-1-ピロリドン誘導体が記載されており、式(B)、(C)、(D)、及び(E)の化合物は、米国特許出願公開第2007/0123508号明細書の化合物のR
1
が置換ピラゾールである化合物の合成に使用することができる。式(B)及び(C)の化合物を使用する新規な除草性化合物の製造も本明細書に記載されている。
【0005】
式(B)の化合物は、式(A)のハロゲン化ピラゾール化合物:
JPEG
2025041760000003.jpg
36
38
(式中、環A、R
B2
、及びR
B3
は上で定義した通りであり、Halは、ヨード、ブロモ、及びクロロから選択されるハロゲンである)
を、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中でイソプロピルマグネシウムクロリド-塩化リチウムと-20℃で反応させることにより、式(A)の化合物から調製することができる。2時間後、1-ジメチルアミノ-2-ニトロエチレンを添加し、反応物を1時間かけて室温までゆっくりと温める。これにより、後処理及び精製の後に式(B)の望みのニトロビニルピラゾールが得られる(反応スキーム1)。式(A)の化合物は公知であり、或いは当該技術分野で周知の方法に従って調製することができる。
【0006】
反応スキーム1
JPEG
2025041760000004.jpg
41
157
式(B)のニトロビニルピラゾール化合物は、下の反応スキーム1.1に示されているように、対応するピラゾールアルデヒド(x)を適切な溶媒中で適切な塩基を用いてニトロメタンと一緒に反応させ、その後脱水工程を行うことにより調製することもできる。そのような方法は国際公開第2016/100050号及び国際公開第2019/169153号に報告されている。
【0007】
反応スキーム1.1
JPEG
2025041760000005.jpg
26
160
その後、式(B)のニトロビニルピラゾール化合物を、反応スキーム2に示されているように、J.Am.Chem.Soc.2005,127,9958-9959に記載されている通りにエナンチオ選択的なニッケル触媒作用下でトルエンなどの適切な溶媒中でマロン酸ジエチルなどのマロン酸エステルと反応させると、式(C)の化合物であるエナンチオ選択的マロン酸エステル付加生成物が得られる。
【0008】
反応スキーム2
JPEG
2025041760000006.jpg
56
160
本明細書に記載の式(A)、(B)、及び(C)の化合物において、環Aは、2つの置換基を有するピラゾール部位であり、前記置換基のうちの1つ(R
B2
)は環窒素が有し、2つ目の置換基(R
B3
)は環炭素原子上にある。そのような構成では、明らかに、Aはそれぞれの分子の残りの部分に結合した炭素である。
【0009】
Aが二置換であり、且つR
B3
が置換された環窒素原子に隣接する環炭素原子上にある場合には、前記R
B3
置換基はR
B3SN
として定義することができる。疑義を避けるために明記しておくと、R
B3SN
は純粋にピラゾール部位内の位置の場所を示すために使用されるR
B3
の下位概念の定義であるため、R
B3SN
も、ハロゲン、C
1
~C
3
フルオロアルキル、C
1
~C
3
ハロアルコキシ、C
1
~C
3
アルコキシ、及びC
1
~C
3
アルキルからなる群から選択される。したがって、Aが二置換されている場合には、下に示す基A
1
、A
2
、A
3
、A
4
、又はA
5
で表すことができ、式中のR
B2
、R
B3
、及びR
B3SN
は上で定義した通りであり、ギザギザの線は関連する分子の残りの部分への連結位置を示す。
JPEG
2025041760000007.jpg
38
161
【0010】
基A
1
及びA
2
が特に好ましく、A
2
が二置換ピラゾールのうちで最も好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
高砂香料工業株式会社
香料組成物
2か月前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2日前
日本化薬株式会社
新規顕色剤及び記録材料
2日前
花王株式会社
ポリアミド系ポリマー
15日前
日本化薬株式会社
シアノ複素環化合物の製造方法
1か月前
花王株式会社
新規ピリジニウム化合物
1日前
東ソー株式会社
1,2-ジクロロエタンの製造方法
2か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
個人
メタンガス生成装置およびメタンガス生成方法
1か月前
株式会社クラレ
メタクリル酸メチルの製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
結晶形Iのリオシグアトの製造方法
1か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
15日前
石原産業株式会社
シアノイミダゾール系化合物の製造方法
21日前
ダイキン工業株式会社
分離方法
1か月前
日本曹達株式会社
エチルメチルスルホンの製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、発光デバイス
26日前
大正製薬株式会社
MMP9阻害作用を有するインドール化合物
2か月前
石原産業株式会社
シクラニリプロールの製造中間体の製造方法
27日前
株式会社アイティー技研
炭化水素の合成方法及び合成装置
1か月前
オリザ油化株式会社
新規化合物及びその用途
14日前
日本化薬株式会社
イソシアヌレート環を有する多官能アミン化合物
2か月前
国立大学法人 東京大学
アシルヒドラゾン誘導体
1か月前
ユニマテック株式会社
フェノチアジン誘導体化合物の精製方法
2か月前
株式会社レゾナック
C2化合物の製造方法
27日前
国立大学法人九州大学
重水素化化合物の製造方法
1か月前
キッコーマン株式会社
ナノポアタンパク質
1か月前
三洋化成工業株式会社
生体由来材料中のコロイド成分濃度を高める方法
1か月前
国立医薬品食品衛生研究所長
新規ペプチド
今日
四国化成工業株式会社
トリアジン化合物、その合成方法およびその利用
27日前
マナック株式会社
2-ナフタレン誘導体の製造方法
1か月前
国立大学法人群馬大学
糖リン脂質の製造方法
2か月前
国立大学法人京都大学
新規アミド化反応
16日前
京都府公立大学法人
抗体模倣分子
2か月前
上野製薬株式会社
6-置換-2-ナフトエ酸アリルエステル
今日
国立大学法人鳥取大学
ストロビルリンA類縁体化合物
15日前
学校法人東京農業大学
β-コストール及びβ-コスト酸の製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る